アスペルガーの症状をセルフチェックする5つの方法

アスペルガーの症状をセルフチェックする5つの方法
「コミュ障」という言葉がだいぶ身近になった昨今、ネットや本などの情報から「もしかして自分、アスペルガーの症状があるんじゃないか?」と思ってしまったという人……いますよね。

アスペルガー症候群の症状には様々なものがありますが、総じて「発達自体には問題がないのに社会性やコミュニケーション能力が低い」という特徴があります。比較的男性に多いとも言われているアスペルガー。

発生頻度も高いため決して珍しいものではないのですが、自覚がある人はともかく、自分がそれに該当するかどうかもわからないまま密かに対人関係に悩んでいる、という人も数多く存在します。そこで今回は、自分にアスペルガーの症状があるかどうかをチェックするためのポイントについてお伝えします。

 

アスペルガーの症状を
セルフチェックする5つの方法

 

会話が成立しているようで成立していない

・気づくと一方的に話をしていることが多い
・他人の意見が聞けない、受け入れられない、納得いかない
・あいまいな表現(少し、しばらく、など)をされると本気で困る
・自分の話し方や言葉遣いが相手には伝わらないようだ
・話の流れについていけないことが多くある

これらは「会話」で良く見かけるアスペルガーの症状です。そもそも会話とは「自分の言いたいことを脳内でまとめて声に出して伝え、相手の話を脳内で整理し理解する」ことの繰り返しですが、アスペルガーの人は「相手の話から要点を抜きだし、何が言いたいのか意図を汲み取り、それに沿った返答をする」という一連の働きが遅かったり苦手だったりします。

ですが自分の言いたいことはある程度まとめられるため「自分の話ばかりして、他人の話は聞いていない」という評価が下されてしまいがちなのです。

自分勝手なのではなく、アスペルガーの症状なので仕方がない面がありますが、この流れが続くと自分も相手も「コミュニケーションが取れないな」と感じ、やがてめんどくささから距離が離れてしまいます。

 

悪気がないのに失礼な言動だと思われる

・一般的に言われる「常識」「マナー」を守る意味がわからない
・言動が自分勝手だとよく言われる
・「敬語」や「礼儀」が今一つ理解できない
・悪気なく指摘したことや発した言葉がなにかと相手を怒りを買う

よく「相手の気持ちになって考えましょう」と言われますが、アスペルガーの症状がある人には、そもそも「相手の気持ちになる」ことができません。「自分がされて嫌なこと」はわかっても「相手も同じように思う」という思考がないのです。

だから冗談を真に受けて本気で反論して喧嘩になったり、雰囲気を壊してしまったりというトラブルも多くなります。「相手がどんな気持ちで発言しているか」がわからないからです。

「暗黙の了解」が渦巻く世間の中で、合わせることができない特徴をアスペルガーの症状とすぐに見抜いてくれる人なんてごく稀です。

よって「変わり者」「浮いた人」というレッテルを貼られがち。それでもアスペルガーの人は自分を周囲に適応させることが難しいため、交流の輪から距離を置いて(置かれて)しまうことが多くなるのです。

 

応用がきかないとよく言われる

・こだわりが強いと言われる(自覚がある)
・予定が狂わされるとイライラする
・「決まり事」や「ルール」から外れると気持ちがざわつく
・自分のペースを乱す他人が本当にイラつく

少しでも「マイルール」が乱されるとイライラする、ひどい時にはパニック状態に陥る。これもアスペルガーの症状の特徴です。アスペルガーの人には「こだわりの強さ」と「想像力の弱さ」が同居しています。

一度自分の中で「正しいこと」が確立してしまうと、そこから外れたことに対して、変更や修正をかけて合わせていくという対処法が取れません。他人からは「融通が利かない」と思われますが、自分からしたら「秩序を乱す側が悪い」となるが故に、コミュニケーションにずれが生じます。

予定や習慣が変わるというのは、アスペルガーの症状を持つ人にとっては恐怖でもあります。ちょっとでもずれれば焦って頭が真っ白になってしまうことも。そしてもともとの許容範囲が非常に狭い故に、リミットをオーバーするとパニックを起こすケースも出てくるのです。

 

指示されないと動けない

・言われたことはこなしているのに気が利かないといわれる
・指示がないまま仕事を任されるとどうしていいかわからない
・一度覚えたやり方を変更することが難しい

臨機応変を求められると途端に対応できなくなるのもアスペルガーの症状の特徴です。1つ1つを具体的に指示されればまだよいものの「○○をやっておいて」と言われると何から手を付けて、どこにゴールを定めてよいのかがわからなくなります。

結果まごついたり「言われた事をこなす」ことに終始してしまったりする……となると、周囲からは「自分の仕事しかしない」「指示されないとできない」と思われてしまいます。しかしアスペルガーの人からしたら「指示されたことはやったのにどうして?」となるわけです。

また、仕事をこなす技術も日々動いています。たいていの人は「このやり方で覚えたけれど、こっちのやり方の方が効率がよさそうだ」とノウハウを自然とアップデートしながら対応していますが、アスペルガーの症状がある人にはそれができません。

どんなに効率が悪くても、一度覚えたやり方に固執してしまうため「向上心がない」と誤解されてしまうのです。

 

人と関わることそのものが苦痛に感じる

・挨拶や世間話が苦手
・謝るのも愛想笑いも苦手
・お世辞はもっと苦手
・そもそも人と話すことが苦手

アスペルガーの症状最大の特徴です。営業・販売など他人と積極的に関わらなくてはならない仕事は悩みどころでしょう。特に営業職などは、相手の意図や気持ち、感情などを先へ先へと読みながら仕事を進めていかなくてはなりません。

いわば常に心理戦を繰り広げながら交渉を進め、自分の利益に繋げていかなくてはいけないという状況下で「どうしたら相手の機嫌が良くなり、何をしたら相手が不機嫌になるのかがわからない」アスペルガーの人は圧倒的不利です。

では社外に出ない仕事なら大丈夫かというと、場合によってはそれも難しいケースがあります。 人間関係はどこに行ってもついて回ります。

「挨拶や会話が苦手だからと黙って来て黙って帰っていく」「雑談にも加わらない」「誰かが気を利かせて助けてくれてもお礼が言えない」「わからないことが聞けないから独断で進めてミスを連発、でも謝罪すらできない」……アスペルガーの症状とはいえ、これで円滑に仕事が進む可能性は……かなり低いですよね。

 

いかがでしたでしょうか。自閉症・発達障害とは違い、アスペルガーは知能の低下は認めない(単純なIQだけなら通常より高いことも多い)のが特徴。故に社会適合にそぐわない言動がアスペルガーの症状からくるものとは気づかれず「努力不足」「自分勝手」など誤解されてしまいやすい傾向にあります。

アスペルガーの症状や本質などを正しく知ることで、周囲の評価におびえ、自分を必要以上に卑下することから抜け出せるはずです。ただし、そこから先は自分で対処法を見つけるしかありません。

社会性の低さが原因であるなら、自分にはどんな特徴があり、それをどう改善していくかを考えていかなくては何も変えられないのです。場合によっては専門機関に相談するのもよいでしょう。「自分が生きやすくなるために」まずは自分の現状を正しく客観的に認識しましょう。

まとめ

アスペルガー症候群の特徴とは

・ 会話が成立しているようで成立していない
・ 悪気がないのに失礼な言動だと思われる
・ 応用がきかないとよく言われる
・ 指示されないと動けない
・ 人と関わることそのものが苦痛に感じる


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