アスペルガー症候群の特徴を学んでセルフチェックする方法

アスペルガー症候群の特徴を学んでセルフチェックする方法
コミュ障・ADHD・アスペルガー症候群……その特徴を少し前まではひた隠しにされてきた症状ですが、最近は注目が集まりオープンになりましたよね。

実際苦しんでいる人にとっては、理解が進んで多少なりとも生きやすくなった分、今度は「自分自身があてはまるのではないか」と密かに悩む人も増えているようです。

ちなみに今回お伝えする「アスペルガー症候群」の特徴は、ざっくりと「知能的にハンディが認められないものの、様々な要因から他者との関わりに困難をきたす」と言うことができるでしょう。100人に1~2人の割合で、女性よりも男性の方が数倍多いと言われています。

「なんとなく生きづらいけれど、何が原因かわからない」と思っている人のために、今回は、判別の目安となるアスペルガー症候群の特徴についてお伝えします。

他人の言葉の真意が理解できない

アスペルガー症候群の特徴に、俗に言う「空気が読めない」というのがあります。あいまいな表現や冗談、暗黙の了解が通じないため、他人とのコミュニケーションがうまくいかないのです。

例えば「なんでできないの!?」といった問いかけに「なんでだろう」と考え込んでしまったり、ちょっとしたジョークを真に受けて本気で怒ったり、言われたことだけしかこなさずにいて「気が利かない」と言われたり……身に覚えがあるでしょうか?

アスペルガー症候群の特徴は、自閉症やダウン症といったような「明らかにわかる特徴がない」ということ。だからこそなおのこと、悪気はないのに「自分勝手で協調性がない」と誤解されやすく、理解されにくいという難点があります。

 

一度に複数の事柄が処理できない

アスペルガー症候群の人の特徴として「複数の情報処理が苦手である」ことがあげられます。例えば良くやる「話を聞きながら」「メモを取る」という作業を同時にこなすことが、アスペルガー症候群の人には難しいのです。

他にも「相手の質問の意図を考えながら」「返答をする」という2つの作業が困難であるが故に、気軽に質問を投げかけられてもしどろもどろ・挙動不審になってしまうというのもまた、アスペルガー症候群の特徴です。

これもまた、アスペルガー症候群特有の脳・神経伝達の働きの鈍さなどによるものなのですが、知識がなければ他人はおろか、自分自身でさえも「コミュニケーション障害?」「とっつきにくい人?」と考え、互いに自然と距離を置いてしまいます。

 

他人との適切な距離感がわからない

他人と適切な距離が取れない、というのもアスペルガー症候群の特徴。適切な受け答えや対応ができない・めんどくさいという理由から他人と距離を置きたがる反面、自分を理解してほしいと思ったら、他人の都合などおかまいなしにつき進んでいくのもアスペルガー症候群の特徴の1つです。

いいことでも悪いことでも、いったん自分の話をしだすと夢中になって止まらなくなり、他人の話を割ってでも自分の話に引き戻し、眉をひそめられるというのも、この特徴に当てはまっているといえるでしょう。

もっとも、そもそも「他人に興味が持てない」のでTPOを考えることなく「自分の道を貫くことの何が悪いのかわからない」と思ってしまうようなら、ちょっとアスペルガー症候群を疑ってみる必要があるかもしれません。

 

こだわりが強すぎて変化に適応できない

アスペルガー症候群の特徴でもっとも目立つのが「こだわりが強すぎる」こと。ルーティン化に安心を求めるので、イレギュラーな事態にはめっぽう弱く、一度覚えたやり方を修正することにも困難を伴います。

いったん安定した環境が変化することが、アスペルガー症候群の人にとってはかなり強いストレスになるのです。社会は常に変化しており、知識はどんどん過去のものになっていきます。

だからこそ、社会に出ている以上新しいノウハウなどを吸収し、軌道修正を計りながら効率化を目指すのが通常ですが、これが厳しいのがアスペルガー症候群ならではの特徴。

効率が悪かろうがなんだろうが、頑なに自分のやり方やルールを貫き、他人からのアドバイスなどには耳を傾けないため「何を言っても無駄」「話をしたってどうせ聞かない」とレッテルを貼られてしまいます。

 

興味のあるなしが極端に態度に出る

たいていの人は、興味のあるなしに関わらず必要性があればその場に合わせた言動をとるものです。ところが「興味がない」と感じたらそこにじっとしていることすら難しく、「興味がある」と感じたら他人の顔色などお構いなしに自分本位に振る舞ってしまう。

これもまた、アスペルガー症候群の特徴です。ひどくなると、興味がない場所にいることが苦痛になり、拒否が高じて腹痛や頭痛といった身体症状として現れたり、反面興味があることについて延々と語り続けてあからさまに嫌な顔をされても気づかなかったりで、社会に適応しづらくなってしまいます。

アスペルガー症候群の特徴を理解したうえで「自分本位になってるよ」「人の話をもう少し聞くようにしたら?」とはっきり指摘してもらえるならまだしも、だいたいは陰口や噂話にされ、互いに「一緒にいるのが苦痛」になってしまうのが、この病の怖いところです。

 

さて、お伝えしてきたアスペルガー症候群の特徴は、子供の頃は「子供らしさ」「個性」で見逃されてしまうケースが多く、大人になって実際に社会に出てから「自分は人と違うのでは?」と気づいて始めて発覚することが多々あります。

アスペルガー症候群の特徴はすべて、先天性(=うまれつき)の脳機能不全によるもの。うつなどのような心の病ではありませんし、知能の遅れでも、もちろんしつけなどの問題でもありません。

いわば「発達障害」のくくりとなるので、きちんと自分の状態について知ることができれば、脳機能の補助を目的とした投薬治療やカウンセリング、就労・就学支援などで対応していくことができます。

もしかして、と思ったら一度専門機関に相談してみましょう。自身の生き苦しさを解消するきっかけになるかもしれません。

まとめ

アスペルガー症候群の特徴とは

・ 他人の言葉の真意が理解できない
・ 一度に複数の事柄が処理できない
・ 他人との適切な距離感がわからない
・ こだわりが強すぎて変化に適応できない
・ 興味のあるなしが極端に態度に出る


連記事