膝が痛い原因を突き止める7つの症状とその対策

膝が痛い原因を突き止める7つの症状とその対策

膝が痛い。これは誰でも一度は感じた事があると思います。膝が痛い原因を考えたことはありますか?以前に激しいスポーツをしていたからとか、年を取ったから仕方がないと簡単に思っているうちに、いつの間にか痛みが消えて何も思わなくなってしまいがちです。しかし、それは膝から発せられたSOS信号なのです。その膝からのサインから目を背け無視し続けると大変なことになってしまいます。

膝というのは下肢にある関節の中でも中心的な役割を担っています。膝の関節の動く範囲は、歩く動作で約60度、しゃがむ動作で約100度、正座では約140度と広い範囲の屈伸運動を担っています。

また、普通に歩くだけでも自分の体重の約1.5から2倍、階段の上り下りでは約2から3倍、走るときのは5倍以上の力がかかることもあります。そこで膝が痛い原因の7つの症状と治療法をお伝えします。



 

膝が痛い原因を突き止める
7つの症状とその対策

 

膝に不安定感がある場合


膝がぐらついたり、外れる、歩行中に力が入らずにストン・ガクンと抜けるような症状があったら、半月板損傷や、靭帯損傷の可能性があります。半月板損傷は、膝の関節のクッションの役割をする半月板という軟骨が、スポーツや事故などで強い負荷がかかることにより欠けたり断裂する病気です。

靭帯損傷とは、骨と骨をつないでいるすじ状のゴムのような組織が切れてしまう病気です。膝を強く打ったり動かしたりしたときに起こりやすいです。断絶時には『ゴリッ』『ブチっ』といった音がするときもあります。治療方法は手術と、手術をしない保存方法に分けられます。損傷の程度が軽いようでしたら、膝をギブスやサポーターなどで固定をし、安静にしていればほぼ治ります。

 

膝の動きに異常を感じる場合


膝がこわばって動かしにくかったり、関節の可動範囲が狭い(ある範囲以上曲げたり伸ばしたりできない)、膝を動かしたときに引っかかったり、何かが挟まって動かなくなってしまう。このような症状が見られたら、関節内遊離体や関節水腫の可能性があります。関節内遊離体は、膝の関節を構成する骨や軟骨の一部がはがれてしまい、それが関節内を動き回ってしまう病気です。

膝に何かが挟まっている感じがして動かしにくくなったり、曲げ伸ばしが出来ず激し痛みを感じます。関節水腫は、膝の関節液が異常に増えてしまう病気で、いわゆる膝に水がたまった状態の事です。治療方法はどちらも原因となっている物を取り除くことです。関節水腫に関しては、抜き出した液体の成分を調べることである程度原因を特定することが可能です。

 

膝がだるい・水がたまる場合


膝のだるさや重苦しさ、不快感を感じたり、膝の皿を押したときに浮いているような感じがする。このような症状でしたら、関節水腫や変形性膝関節症の可能性があります。関節水腫に関しましては、前の項でご説明してありますので参照してください。変形性膝関節症は、膝の関節の骨や軟骨がすりへったり、欠けたり、変形したりして、それが原因で膝の痛みや動きが制限されてしまう病気です。

治療方法は症状の重さや内容によりその方にあった方法を選択していきます。痛みそのものを軽減させるには患部を温める温熱療法、シップや消炎鎮痛剤の服用、関節内にステロイド剤やヒアルロン酸などを注射する薬物療法があります。骨の変形や破壊が進んでしまっていると手術を行うことも選択肢の一つになります。

 

膝から『コキッ』と音がする


膝を動かしたときにコキッといった音がしたり、擦れたりきしむような音がした場合は変形性膝関節症や靭帯損傷、膝蓋軟骨軟化症の可能性があります。膝蓋軟骨軟化症は、膝の皿の裏側にある軟骨が、太ももの骨とこすれてすり減ってしまい、炎症をおこして柔らかくなったり、膨らんだり、亀裂がはいるなどの軟骨が変形する病気です。

治療方法は基本的には手術を行わない保存的療法が基本となります。悪化させないようにスポーツなどは極力行わず安静を保ちます。そして、サポーターなどで膝を固定する装具療法、消炎鎮痛剤で炎症を抑える薬物療法など症状に合わせて行います。

 

膝の周辺に固いコブのようなものができる


膝の周辺に骨のように固い腫れものやコブができ、関節が動かしにくくなったり、そこから痛みを感じた場合は骨軟骨腫や軟骨肉腫の可能性があります。骨軟骨腫は骨の表面にできる良性の腫瘍のことです。これは骨が本来と違う方向に伸びてしまい、盛り上がって様々な形のコブができます。通常の骨と同じスピードで成長していくのでコブはゆっくりとできていき、成長期を終えて骨の成長も止まればコブの巨大化も止まります。

痛みや生活に制限がないようでしたらそのまま経過観察で済みますが、症状を改善させるために切除手術を行うこともあります。軟骨肉腫は軟骨組織にできる悪性の腫瘍です。こちらは、手術により悪性腫瘍を取り除くのが一般的です。しかし、腫瘍が大きくなりすぎていたり、転移などが見られる場合には切断術も行われることもあります。

 

急激に強い痛みを感じる・安静にしていても痛む・膝以外の関節も痛む


膝の痛みを伴う病気の多くは、はじめは軽い痛みや違和感から始まり、病状の進行に伴って徐々に痛みが大きくなったり治まりにくくなっていきます。

しかし、何の前触れもなくいきなり大きな痛みを引き起こす場合もあります。上記のような症状が出ましたら、先にご説明した関節水腫や関節内遊離体の可能性がありますが、膝以外の関節にも痛みを感じる様でしたら痛風も考えられます。

血液中の尿酸値が高くなると体の中のあちらこちらで結晶化します。その結晶化したものが関節内に沈着して炎症をおこし、痛みを発生させます。痛風の痛みは歩けなくなるほどたいへん激しいものですが、数日間痛みが続いた後に何事もなかったかの様に治まり、普通の生活ができる様になります。

痛風の治療方法は原因となる尿酸値を下げるための薬の服薬や生活習慣を改善して発作を抑えるようにします。

 

膝蓋骨(膝の皿)の痛みや違和感


膝蓋骨の周りが痛んだり、押すと痛む。また、大きく動きずれるようなかんじがしたり引っかかるような感じかすると膝蓋大腿関節症や膝蓋軟骨軟化症の可能性があります。膝蓋大腿関節症は膝を構成する関節の一つである膝蓋大腿関節に炎症が起こる病気です。膝蓋骨が外側に傾いてしまって、軟骨がすりへったり、骨がトゲのように変形したものができたりして痛みがでます。

治療方法は、患部を固定して安静を保ちながら炎症を抑える保存的療法を行います。膝蓋軟骨軟化症は膝蓋骨の裏側の軟骨が大腿骨とこすれてすり減り、炎症が起きる病気です。こちらも同様に保存的療法が用いられます。

 

いかがでしたか。膝が痛いといっても様々な原因や病気があります。少しでも膝が痛いと思われたら、ご自身で何か思い当たることがあるか思い出してみてください。基本は痛みが治まるまでは安静にすることですが、中には多少動かして膝の周りの筋肉を鍛えることなども必要になってくることもあります。

痛み、違和感を感じたら整形外科など専門家に見てもらい、どうすればよいのかアドバイスを受けることも大切です。

 

今日のまとめ

膝が痛い症状はどれ?

・膝に不安定感がある
・膝の動きに異常を感じる
・膝がだるい・水がたまる
・膝から『コキッ』と音がする
・膝の周辺に固いコブのようなものができる
・急激に強い痛みを感じる・安静にしていても痛む・膝以外の関節も痛む
・膝蓋骨(膝の皿)の痛みや違和感

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