耳鳴りの原因を突き止めて、不快感を無くす5つの方法

耳鳴りの原因を突き止めて、不快感を無くす5つの方法
「耳鳴りは原因不明」。こんな迷信が意外と信じられています。近年は耳鳴りの原因はかなり明らかになってきているので、この言葉はもはや迷信です。現代の日本では、およそ10人に1人の割合で耳鳴りに悩んでいるというデータがあります。耳鳴りに悩む人は、まず耳鼻科を受診します。

しかし、耳の内部を見てもらっても、「異常ないですね」などと言われることもしばしば。しかし、ずっとキーンと確実に聞こえるのに、耳鳴りしているのに、原因がないわけがありません。こんな場合は耳鳴りの原因が見えにくいだけかも。または耳以外に原因があるのかもしれません。今回は耳鳴りの原因を突き止める具体的な方法と、その治療法をお伝えします。この記事にある手順で、耳鳴りの原因を突き止めましょう。



 

耳鳴りの原因を突き止めて
不快感を無くす5つの方法

 

いつ、何がキッカケで耳鳴りが始まったのかを整理する


耳鳴りの原因を突き止めるために、まず最初に自身で把握しなければいけないのは、「いつ耳鳴りに気がついたか?」です。そしてもし、耳鳴りを自覚した時期が比較的に限定できるようでしたら、その時に何か日常的ではない、特長ある出来事などがなかったかを整理しましょう。例えば、「1ヶ月前に飛行機に乗った」、「先週、風邪を引いた」、「3週間前に転倒して頭を強く打った」、「昨年、転職した時期ぐらいから、耳鳴りがするような気がする」など、これらの情報は耳鳴りの原因を特定するのに、とても役立つ情報です。

もちろん、「耳鳴りの原因になりそうなことが、全く思い当たらない」、「いつから耳鳴りが始まったのか、覚えていない」という場合もよくあります。このような場合はその事実を、そのままお医者さんに伝えましょう。この情報を伝えられた医師は、徐々に耳鳴りが進行する原因と、そういった耳鳴りの原因となる病気を絞り込んで検査することができます。「いつから耳鳴りが始まったのかわからない」、「原因が思い当たらない」も重要な情報なのです。

 

聴力検査を受け、聴力が悪くなっていたら補聴器をつける


耳鳴りの原因で最も一般的で、症例が多いのが、「耳が遠くなったこと」です。人間だれもが、年をとると耳は遠くなります。早い人だと30代中頃から耳が遠くなり始めます。程度に差はあるものの、加齢による難聴、つまり耳が遠くなる症状は、誰もが経験することなのです。

耳が遠くなる症状が進行するときに、人によっては、脳が「いままで聞こえていた音が聞こえなくなった」と判断し、若干の混乱を生じさせる場合があります。目では「車が走っている」、「風が吹いている」という様子を認知しているのに、いつもの音が聞こえない。また、「あの冷蔵庫は音がうるさかったはずだ」という記憶があるのに、いつもの音が聞こえない。このような場合、脳は「もっと耳の感度を上げなければいけない!」という命令を各神経に出します。

この命令によって耳の感度が上がると、日常の音は今までと変わらずに聞こえますが、同時にノイズ(雑音)も聞こえるようになってしまいます。実はこのノイズが耳鳴りの原因であり、正体なのです。

こういったノイズが耳鳴りの原因の場合、特に思い当たることが無いのに、耳鳴りが進行していきます。もしかしたら、あなたの耳鳴りの原因は加齢による難聴かもしれません。最も可能性が高い原因ですので、一度、補聴器を取り扱っているメガネ屋などへ行き、聴力検査を受けてみましょう。もし難聴気味だったら、そのお店から耳鼻科医院を紹介してもらえますので、診察を受けて、適切な補聴器などの対処を受けましょう。ゆっくりですが確実に耳鳴りが治まっていきますよ。

 

耳鼻科を受診し、耳の病気であれば治療する


耳は脳につながっています。その耳と脳の間はとても複雑な構造をしており、耳側から脳にかけて、外耳、中耳、内耳と呼ばれています。これらの部位が雑菌やウイルスに感染すると、炎症を起こし、難聴や耳鳴りの原因となります。

耳かきや爪で引っ掻いたことで、外耳(鼓膜より外側の部分)に傷がつき、そこから雑菌などに感染して、炎症をおこす。これが外耳炎です。もともと体内にあった雑菌やウイルスが、鼻を通って中耳(鼓膜のすぐ内側の部分)で炎症を起こす病気が中耳炎です。そして中耳炎が悪化して内耳(耳の最も奥の部分)まで炎症が広がったものが内耳炎です。これらは全て耳鳴りの原因となります。内耳炎は重篤な症状が出るので、すぐに病気だと判明しやすいですが、外耳炎や中耳炎は痛みが弱いと、自覚できない場合があります。そのような場合は原因不明の耳鳴りとして扱われる場合もありますが、体内の雑菌やウイルスを抑える抗生物質などの服用によって、風邪と同時に耳鳴りも解消される場合がとても多いです。

疲れやストレスで免疫システムが弱っている場合は、耳かき、飛行機などの気圧変化、飲酒などでも、外耳炎または中耳炎になってしまうことがあります。つまり、ちょっとした体調不良やストレスが耳鳴りの原因になることもあるのです。耳鼻科で診察を受けても、炎症が目立たないと「異常なし」などと言われてしまう場合がありますが、耳鳴りの症状があるのであれば、耳のどこかに炎症がある可能性が高いです。「突発性難聴」という診断のほとんどは、実は目立たない炎症が原因の耳鳴りとも言われています。耳鳴りを感じたら、炎症を抑えるために、体を休めて自身の免疫力を回復させましょう。

 

整形外科を受診し、頭やアゴ、首まわりの骨と筋肉が正常か確認する


骨の異常が原因の耳鳴りもあります。もし頭蓋骨にヒビが入っていると、聴神経の電気信号が乱れ、耳鳴りの原因となります。また、口を開閉すると痛んだり、音がするというアゴの異常を顎関節症と言いますが、これも耳鳴りの原因となるのです。

「強く頭を打った」や「日頃からアゴや噛み合わせが気になっていた」という方で、耳鳴りの症状に悩んでいる方は、整形外科で首から上の骨と筋肉を検査することをおすすめします。

 

自律神経失調症でないか、心療内科でチェックする


耳鳴りの原因で、最後に疑うのは心因性の耳鳴りです。強いストレスは免疫力を弱めて、前述の耳の炎症の原因となり、結果、耳鳴りの症状がでることがあります。また、自律神経失調症やうつ病になってしまうと、聞きたくない周囲の音を遮ろうとして、脳が聴神経にノイズを入れてしまうことがあります。これも耳鳴りの症状となって現れます。こういった場合は、心療内科で心の病を治療することが、耳鳴り治療の第一歩になります。

 

さて、聴力、耳、骨などに全く異常が見当たらない場合は、最後にお伝えした、心の疲れが原因の耳鳴りである可能性があります。しかし、心因性だけによる耳鳴りはとてもまれなことです。耳鳴りの原因は今回の記事の2,3,4であることがほとんどですから、はじめから心の問題を疑うべきではありません。そして、耳鳴りのストレスで余計に心を疲弊させないようにすることが大事ですから、必要以上に耳鳴りを思い悩まないようにリラックスすることを心がけましょう。

耳鳴りが気になるあなた。今回の記事の1から順番に耳鳴りの原因を突き止めていってください。かならずどこかに原因はあります。「耳鳴りは気のせい」、「神経質になりすぎ」などという心ない言葉は無視してください。現在の医学が耳鳴りの原因を特定できることを、知らない人がいう言葉ですから、しっかりと原因を特定して適切に対処するようにしましょう。

 

今日のまとめ

耳鳴りの原因を突き止めて、不快感を無くす5つの方法

・初めに、いつ、何がキッカケで耳鳴りが始まったのかを整理する
・聴力検査を受け、聴力が悪くなっていたら補聴器をつける
・耳鼻科を受診し、耳の病気であれば治療する
・整形外科を受診し、頭やアゴ、首まわりの骨と筋肉が正常か確認する
・自律神経失調症でないか、心療内科でチェックする

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