つらい肉離れの治療を素早く終わらせる5つの術

つらい肉離れの治療を素早く終わらせる5つの術運動をする人全てが気をつけなければいけないのが、肉離れです。しかしいくら気をつけていても、真剣な運動、プレーの最中にはどうしても起こってしまうもの。そうなれば、この肉離れの治療をいかに効率的に素早く終わらせるかを考えるしかありません。肉離れとは、筋肉の収縮動作が急激に行われた際に筋肉そのものに、一部または全ての断裂を発症することです。

肉離れの治療には、通常、軽症で2~4週、中程度で4~6週、筋断裂のような最重症の場合だと3ヶ月かかることもあります。個人差が大きいので一概には言えませんが、適切な応急処置と自己治癒力を最大限に活かす初期治療を行うことで、肉離れ治療は素早く終わらせることができるのです。今回は肉離れ治療を素早く終わらせる5つの術をお伝えします。



 

つらい肉離れの治療を
素早く終わらせる5つの術

 

応急処置(RICE処置)


肉離れ治療の第一歩は適切な応急処置です。発症直後にこの応急処置で、どれだけダメージを拡大させないかが、今後の肉離れの治療のスピードに大きく影響します。スポーツの怪我全般の応急処置の基本として、RICE処置というものがあります。RICE処置とは、Rest(安静)、Ice(アイシング)、Compression(圧迫)、Elevation(高挙)の頭文字をとったものです。

肉離れを発症した直後から、以下の順番でRICE処置を行います。

①Rest(安静):安静にします。患部に痛みを感じた瞬間から、すぐに運動を中断して、安静にしてください。肉離れをそれ以上悪化させないためです。患部を動かさないように、体重がかからない姿勢をとります。そして、手近にテープや厚紙、板きれなどがあれば積極的に固定してください。腕の肉離れの場合は、タオルを三角巾のようにして固定すると良いです。

②Ice(アイシング):次にアイシングで患部を冷却します。患部やその回りを氷で冷やすと、痛みが軽くなり、内出血や炎症がこれ以上拡大することを防ぐためです。氷や保冷剤をタオルや厚めのビニール袋で巻いて、20分を目安に患部に当てて冷やしましょう。皮膚の感覚が無くなってきたら中断して、感覚が戻ってきたら再開することを、発症後24~48時間、可能な限り繰り返します。冷却スプレーなどでもアイシングできますが、肌を直接冷やしてしまうため、凍傷や肌荒れには気をつけてください。

③Compression(圧迫):アイシングと同時進行で、弾性包帯(伸縮包帯)やテーピングなどを患部に、適度に圧迫しながら巻いてください。このように患部を圧迫すると、アイシングと同様、これ以上の内出血や腫れを防ぐことができます。しかし、圧迫が強すぎると、血流を悪くしたり、神経を圧迫することがあるので、巻く強さは加減してください。患部の先が青くなったりしびれが出てきたら、いったん緩めて青みやしびれが取れてから再び圧迫します。圧迫している間は、つねに圧迫している部位から先の手、足の指の色や感覚をチェックしましょう。

④Elevation(高挙):アイシングと圧迫を始めたら、次は高挙する姿勢をとります。高挙とは、患部を心臓よりも高い位置に保つようにすることです。肉離れなどを起こすと、損傷した部分から血液やリンパ液があふれ出してたまってくるため、腫れがおこります。高挙の姿勢を保つことで血液が心臓に戻りやすくなって腫れを抑え、早くひかせることができます。肉離れを起こした足や手を、イスや台、クッションや枕など、手頃な高さのものに乗せて、安静にしてください。

このRICE処置を発症後24~48時間程度続けます。もちろん、この間に耐え難い痛みになってきた場合は、早急に病院で診察を受けてください。発症直後のこの段階では、内出血と炎症を最小限に食い止めることが最良の肉離れ治療ですので、焦って患部の筋肉を使わないように、十分気をつけてください。

 

初期治療(温熱療法)


肉離れ治療の第一歩であるRICE処置を行って24~48時間経った後は、筋細胞の内出血の発生が収まってきた事を確認してください。内出血と腫れが悪化していなければ、肉離れ治療の第二段階へ移ります。今度はアイシングから一転して温熱療法、つまり患部を温める治療を行います。温熱療法の目的は、自然治癒力を高める為に筋肉が損傷した患部を温めながら血行を促進させることです。

温熱療法の方法は、蒸しタオルで患部を覆ったり、お風呂でじっくりと温めることがおすすめです。カイロは温度が高過ぎて、体内の水分を奪ったり火傷の可能性があるので、おすすめできません。「少しあったかいな」と思える温度で十分です。そして水分補給は十分に行ってください。

この温熱療法が肉離れの初期治療となります。この時、痛みがだいぶ和らいでいたら、温めながらの軽いマッサージは効果的です。血行を促進させるような軽いマッサージで十分です。決して強いマッサージで、筋肉に再び負荷をかけないでください。

 

グルタミン摂取


肉離れの初期治療を行いながら、筋肉のリカバリー作用をもたらすグルタミン成分をサプリメント等から摂取することは、肉離れの治療をスピードアップさせるのに効果的です。グルタミンは、外科手術を行った患者の傷口の回復を、早める効果があるアミノ酸の一種で、ドラッグストアやスポーツ用品店などで購入することができます。

 

リハビリテーション


上記の肉離れ初期治療を行い3~5日が経過したら、患部の痛みを再確認します。かなり痛みが引いて、少し動かせる状態でしたら、リハビリテーションに移りましょう。これは、安静にしていたことで硬化し始める筋肉を適度に動かすことで、柔らかい筋肉に戻し、肉離れの再発を予防するためです。

このリハビリテーションは素人の考えで行うと、大変危険です。判断を謝れば、患部を悪化させ、これまでの肉離れ治療を台無しにしかねません。また、肉離れの患部によって適切なリハビリの動きが異なりますので、必ず専門医の判断と助言のもとで開始してください。

 

再発予防のテーピング


リハビリテーションのGOサインが出たら、再発予防のためのテーピングを患部に施すと良いでしょう。テーピングは、比較的弱いとされる関節や腱の働きを補助する役割を持っており、リハビリ時からテーピングを行うことで、回復に向かって、より効果的な運動を行うことができます。

 

さて、肉離れと言っても、筋肉の一部を断裂する軽症のものから、ほぼ完全に断裂してしまう重症まで様々です。そして個人差も大きいことから、他人の肉離れ治療経過と自分を比較して焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、その焦りによって患部の筋肉を使ってしまうこと、負荷を再びかけてしまうことは、肉離れ治療にとって最悪の事態です。

応急処置で患部の広がりを最小限に食い止め、初期治療で患部をしっかりと休ませながら、自己治癒力を高めることが、肉離れの治療で最も重要なポイントです。

そしてリハビリテーションの開始時期も焦らないこと。一部が断裂してしまった筋肉を、大事にゆっくりと元の状態につなぎ合わせるイメージで、肉離れを治療しましょう。こうやって大事されて完治した筋肉は、またあなたの期待通りの働きをしてくれるはずです。

 

今日のまとめ

つらい肉離れの治療を素早く終わらせる5つの術

・ダメージを最小限に食い止めるための適切な応急処置(RICE処置)
・自己治癒力を最大限に高める初期治療(温熱療法)
・筋肉の再生作用があるグルタミンを摂取
・筋肉を柔らかくさせ、再発予防のための、適切なリハビリテーション
・テーピングで関節や腱の働きを補助する

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