体外受精のリスクとは?母体側と子ども側7つを解説!

体外受精のリスクとは?母体側と子ども側7つを解説!

およそ27人に1人の子どもが体外受精による妊娠で生まれてくると言われている現代。昨今では芸能人なども体外受精に挑戦していることもテレビや雑誌で大きくとりあげられることになり、体外受精に対してのハードルは年々低くなってきているようにも感じます。

体外受精を始めるためには、色々な情報を集めなくてはいけません。病院探しはもとい、治療費はどれくらいかかるかや、補助についてなど、調べなければいけないことは山ほどあります。

そんな中、見逃しがちになっているのが、体外受精における母体と子どもに対してのリスクではないでしょうか。一言に体外受精と言っても、やはり人工的に妊娠させる医療行為なので、おこなう上でのリスクは必ずついてきます。

体外受精のステップに進む前に、しっかりと下調べをして、疑問に思ったことや不安があれば、いつでも主治医に相談できるようにしておきましょう。



 

体外受精のリスクとは?
母体側と子ども側7つを解説!

 

排卵誘発剤の使用からくる卵巣過剰刺激症候群


体外受精では、卵子をできるだけ多く獲得するために排卵誘発剤が使用されます。卵巣過剰刺激症候群とは、排卵誘発剤による副作用で、卵巣に強い刺激を与えるために発症します。

症状としては、腹痛をはじめ、お腹に水が溜まって腫れたり、吐き気や過剰な喉の渇きを感じます。自然におさまる場合もありますが、ひどい時には躊躇せずに受診したり、排卵誘発剤の使用について医師と十分に話し合いましょう。

 

採卵による出血でのリスク


卵巣から十分に成熟した卵子を取り出す採卵では、針を刺した時に出血を起こす場合があります。

殆どの場合、出血は自然におさまり問題はなりと言われていますが、出血量があまりにも多いときは輸血をしたり、最悪の場合、開腹手術を必要とすることもあります。

また、子宮や腸、膀胱など周辺臓器を刺してしまう可能性も無くはありません。その場合は血尿がでたり、不正出血を伴うことがあるでしょう。

 

採卵時の麻酔使用によるリスク


採卵時は、膣から卵巣まで針を刺すため、痛みを感じる方が殆どです。そのため、最近では、全身麻酔や、局所麻酔を使用する例が増えてきています。そこで、麻酔による副作用もリスクとして十分考慮する必要があります。

麻酔に伴う合併症では、アレルギー反応によるショック症状、神経障害など起こることがあります。個人差も多く関係してきますので、麻酔の使用に関して以前から不安がある場合には注意が必要です。

 

多胎児を妊娠することでの、母体への影響


体外受精では双子を妊娠する確立が、自然妊娠よりも倍以上、高くなると言われています。双子では、切迫早産や、帝王切開による出産のリスクが高くなります。

双子を妊娠しているということは、通常の倍の負担が母体にかかると言うことです。また、双子の妊娠で妊娠高血圧症候群にかかる確率は6倍にも増えるとされています。

 

多胎児になることでの胎児への影響


一卵性双生児の場合、胎盤一つを共有した状態の時が、胎児にとって最もリスクが高いと言われています。その中で多く報告されている双胎間輸血症候群は、母体からの血液の循環が双方の胎児でアンバランスになってしまい起こります。

また、それぞれの羊水の量にもムラができて、心不全や発育障害の原因になると言われています。他にも、多胎児の場合は2,500グラム以下の未熟児になったり、脳性麻痺や奇形などのリスクについて懸念されています。

 

自然妊娠よりも確立が高くなる子宮外妊娠


体外受精では、自然妊娠よりも子宮外妊娠になる確率も高く報告されています。子宮外妊娠は、受精卵が卵管や腹腔などの子宮以外の場所に着床して妊娠してしまう症状です。

体外受精において、近年では、受精卵を細胞分裂がある程度まで進んだ状態で子宮に戻し、着床するまでの期間を短くできる胚盤胞移植が子宮外妊娠の防止として注目され始めています。ですが、成功率も高くないため、まだまだ定着している方法とは言えません。

 

遺伝子異常などによる男性不妊の遺伝


男性側に不妊の原因がある場合、体外受精によって生まれてきた男児に、その男性不妊が遺伝してしまうというリスクがあると懸念されています。無精子症や染色体異常などが男性不妊の原因として多く紹介されているでしょう。

これは、不妊治療が行われる以前は、染色体異常のある精子などは受精することが無かったので、男性不妊が遺伝する機会が無く、体外受精の技術が発達した現代でこそ注目されいている体外受精のリスクと言われています。

 

出産年齢の高齢化により、不妊検査から体外受精まで進むのが当たり前のようになっている現代では、あまりにも普通におこなわれているため、リスクについては前面的に認識しないまま体外受精を選択している方も多くいるのではないでしょうか。

不妊治療の情報誌やインターネットなどでも、体外受精の仕組みや金銭的負担についての説明はあっても、母体と胎児に関わるリスクについては多くは語られていません。

体外受精を選択するまでにも夫婦の間で色々な葛藤があります。二人で決めたことだけれど、責任も夫婦二人のものになります。

乗り越えるのには問題が多数ありますが、後悔の無いように、あらゆる情報を集めて、夫婦にとってより良い決断ができるようにしましょう。

 

まとめ

体外受精のリスクとは?母体側と子ども側7つを解説!

・排卵誘発剤の使用からくる卵巣過剰刺激症候群
・採卵による出血でのリスク
・採卵時の麻酔使用によるリスク
・多胎児を妊娠することでの、母体への影響
・多胎児になることでの胎児への影響
・自然妊娠よりも確立が高くなる子宮外妊娠
・遺伝子異常などによる男性不妊の遺伝

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