手足のしびれを感じた時に注意してほしい7つの事

手足のしびれを感じた時に注意してほしい7つの事
手足のしびれと一言には言っても、ピリピリとした正座の後のようなしびれから、自分の手足ではないような鈍い感覚、力を入れようとしても入らない、など、様々な異常があります。しかしどのような手足のしびれでも、最も注意しなければいけないことは、悪化させないようにすることと、後遺症を残さないようにすることです。

悪化と後遺症という点から見ると、手足のしびれが脳にあるならば、早急に適切な対処が必要です。命に関わります。今回は手足のしびれを感じた時、注意して探ってほしい、考えられる原因7つをお伝えします。注意すべき度合いと緊急度が高い原因の順に、1から7と番号をふっているので、この順番にそって、一つ一つの原因を専門医療機関の検査で探っていきましょう。



 

手足のしびれを感じた時に
注意してほしい7つの事

 

とにかく真っ先に脳の原因を疑う


手足のしびれを感じたら、真っ先に注意しなければいけないのは脳です。最も危険で、早急な対応が必要となる病気が脳に隠れているかもしれません。手足のしびれでよくある原因が一過性脳虚血発作です。これは脳の血管が詰まりやすくなっている場合に、一時的な血流を悪化させます。すると発作的に手足のしびれが起きるのです。数分から数時間で手足のしびれは治まることが多いですが、この発作は脳梗塞の前触れですので、決して放置してはいけません。早急に精密検査を受ける必要があります。

また、突然に強烈な手足のしびれを発症した場合は脳梗塞や脳出血といった緊急事態が予想されます。そして半身にのみ手足のしびれが出る場合は脳腫瘍の疑いもあります。いずれにせよ早急に対処しないと、後遺症が残りかねませんし、最悪の場合は命に関わります。

手足のしびれを感じたら、真っ先に脳の異常を疑う。これは必ず心がけてください。

 

同時に脊髄の検査をしましょう


前述の脳腫瘍と同様、手足のしびれが半身にだけ現れる場合は、脊髄の腫瘍が考えられます。脊髄に出来た腫瘍が神経を圧迫することで手足のしびれや痛み、筋力の低下という症状が出ます。脊髄腫瘍は脳腫瘍よりはるかに少ない腫瘍ですが、腫瘍が進行すると、体の一部の感覚が無くなったり、排便・排尿をコントロールできなくなったりと、とても恐ろしい症状が出ますので、腫瘍が小さいうちに治療することがとても重要になってきます。

手足のしびれを感じて脳神経外科などで精密検査を受ける際には、脊髄腫瘍の可能性も併せて検査すると良いでしょう。脳と脊髄は、万が一異常があった場合の深刻さが特に高いので、何があろうとも、真っ先に検査をしてください。

 

次に頚椎の原因を疑いましょう


手足のしびれが特に片手、片足だけに出るという場合で、もっとも頻度が多い疾患は頚椎周囲の病気です。主な病態は頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症の2つです。

頚椎椎間板ヘルニアは脊椎の間にある椎間板という組織が断裂し、中身が出てきて神経を圧迫する病気で、変形性頚椎症は加齢により脊椎が変型し、神経の通る場所が狭くなって、頚椎椎間板ヘルニアと似た症状が出る病気です。

どちらも手足のしびれは片手、片足だけに出ることが多いです。これら2つの病気の治療は、まず安静にして経過を観察することから始まります。手足のしびれがあまりに強かったり、麻痺が見られるような重篤な場合にのみ手術の必要がありますが、大半のケースは鎮痛剤を服用しながら安静にすることで回復することが多い病気です。

 

腰椎が原因かもしれない


上述の頚椎椎間板ヘルニアと似た手足のしびれを発症するのが、腰椎の異常です。ただ、頚椎の異常と比較すると、しびれは片足に起きることが多いようです。主な腰椎の異常は、腰椎椎間板ヘルニアと変形性腰椎症の2つの病気が原因です。

これら2つの腰椎の病気は、頚椎の異常と同様に、経過観察から治療が始まります。足が麻痺したり、排尿が困難になっている状態ならば手術が検討されますが、多くの場合は安静にすることで治癒する病気です。

手足のしびれが片方の手または足に集中する場合は、頚椎または腰椎の異常に注意する必要がありますが、脳や脊髄と比べれば、慌てる必要はありません。もちろん痛かったり不安だったりするでしょうが、とにかく安静にするしかないので、原因が頚椎・腰椎だと判明したら、落ち着いて腰を据えて治療に集中しましょう。

 

末梢神経が原因かもしれない


手足のしびれと言うか、手のひらだけ、または足の裏だけがしびれると言う場合は、脊髄の神経ではなく、末梢神経が傷ついているかもしれません。親指から薬指までが主にしびれる手根管症候群は手首のあたりで正中神経という神経が圧迫されて起きるものです。また、薬指と小指にしびれがある場合は肘の内側で尺骨神経が押されている可能性があります。そして、足首で脛骨神経が圧迫されて足の裏がしびれる病気を足根管症候群と言います。これらの病気で多い症状としては、夜中や朝起きた時に起こる手足のしびれ感や痛みで、しばしばその痛みのために目が覚めます。

上述の頚椎または腰椎の異常が見られなかった場合は、こういった末梢神経の異常を疑う必要があります。圧迫されている神経の感度を鈍らせるブロック注射や理学療法が主な治療法ですが、症状が重い場合は手術が必要となることもあります。

 

内科系疾患による神経障害かもしれない


ここまで手足のしびれの原因を探ってきて、脳、脊髄、頚椎、腰椎、末梢神経のどこにも異常が見られなかった場合は、糖尿病や甲状腺機能障害といった内科系疾患による神経障害が発症しているのかもしれません。

内科系疾患による手足のしびれは外科的なものではないので、突然ではなく、徐々に進行していきます。こうなると手術やブロック注射といった対処はできません。原因となる内科疾患を根気強く治療していきましょう。

ゆっくりと進行するからといって、放置することはとても危険です。例えば糖尿病による神経障害では、最悪の場合、手足の指が壊死することがあります。内科疾患による手足のしびれは慌てても仕方ありませんが、強い意志を持って生活習慣の見直しをするといった長期の治療を覚悟しましょう。

 

最後に心の病を疑う


最後に、近年とても多い自律神経失調症やうつ病などでも手足のしびれが出ることをお伝えします。多大なストレスなどで自律神経が正常に働かないと、血流が悪くなり、結果として各神経が酸欠状態になってしまいます。この酸欠状態が手足のしびれの原因です。心の病の自覚はとても難しいことですが、手足のしびれが心の変調を知らせてくれていると思って、ストレスを減らし、規則正しい生活で、正常な自律神経を取り戻しましょう。

 

今回、最も重要なポイントは、手足のしびれを感じたら、とにかく急いで脳と脊髄の精密検査を受けて欲しいということです。この2つが手足のしびれの原因だとすると、あなたの人生を救うには、その後の早急で適切な対処が必要不可欠です。適切な対処を選択するには精密検査が不可欠。手足のしびれは一刻一秒を争う事態だということを理解してください。幸いにも脳と脊髄に異常がないならば、そこからはじっくりと腰を据えて他の原因を探りましょう。

しかし、手足のしびれが脳・脊髄以外の原因だったといっても、これは安心だということではありません。骨や筋肉が神経を圧迫していると、とにかく痛いです。しかも頚椎・腰椎など、神経の近くにメスを入れるのはリスクが高すぎます。痛みに長時間耐えることが治療になるのです。すぐに命に関わらなくても大きな苦痛が待っています。必ず専門医の意見を聞いて、適切な治療を受けましょう。

 

今日のまとめ

手足のしびれを感じた時に注意してほしい7つの事

1. とにかく真っ先に脳の原因を疑いましょう
2.同時に脊髄の検査をしましょう
3.次に頚椎の原因を疑いましょう
4.腰椎が原因かもしれない
5.末梢神経が原因かもしれない
6.内科系疾患による神経障害かもしれない
7.最後に心の病を疑う

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