手のしびれの症状から見分ける、怖い病の可能性

手のしびれの症状から見分ける、怖い病の可能性

不快な手のしびれに悩まされている人は案外多いのをご存知でしょうか。普段はなんともないから大丈夫、なんて放っておいてしまうと少し怖い事になるかもしれません。

なぜかというと手のしびれは命にかかわる大きな病気の初期症状の場合もあります。平均寿命の延長に伴い「一病息災」が当たり前の世の中になりつつありますが、出来る事なら美味しくご飯を食べていつまでも自分の足で歩ける方が良いですね。そこで今日は手のしびれの症状から見分ける、怖い病の可能性についてお伝えします。ではご覧ください。



 

手のしびれの症状から見分ける
怖い病気の可能性

 

指の関節が痛みや熱を持っている手のしびれは
手根管症候群かもしれません


骨折や何らかのきっかけで指に炎症を起こした後、指の関節がこぶ状になり指の神経を圧迫します。命にかかわる病気ではありませんが、手が使えないと日常生活に大きな支障をきたします。治療は整形外科で行いますが完治まで長い期間かかります。

 

肩こりがひどく背中が曲がっている手のしびれは
変形性脊椎症かもしれません


年齢と共に背骨がだんだん曲がってきます。年齢を重ねた事による筋肉の委縮や骨密度の低下によってある程度までは生理的現象ではありますが、脊椎の中は神経の束が通っていて、脊椎が変形してくると神経の束を圧迫し初期の段階では手のしびれを起こします。

症状が進むと手足の感覚が消失し、歩行困難になってしまいます。治療は整形外科で行いますが進行性の病気のため出来るだけ早くからの治療が必要です。

 

手足が冷たく、喫煙や脂質代謝の検査結果が高値の人の手のしびれは
バーシャ―病かもしれません


手や足の指の血流が減少する事により周囲の組織に栄養が行かなくなるため神経細胞も壊死してしまい指先の感覚がなくなってしまう病気です。指先の状態が悪化すると皮膚組織も壊死してしまうので切断したり、心臓に負担をかけてしまうので心不全を起こしてしまう事もあります。初期の段階では生活改善で症状が良くなるので手のしびれを感じ始めたら循環器科を受診しましょう。

 

呂律が回らない、歩行がふらつく時の手のしびれは
脳梗塞かもしれません


手のしびれではじまる病気で最も重篤な病気です。医学の進歩によりごく初期に治療を開始すれば後遺症なく完治する事も出来ますが、本人ではわかりにくいので周りの人が気付いて受診する事が多いです。

脳の細胞は一度死んでしまうと再生できないので手のしびれや、呂律が回らない、歩行がふらつくを単なる体調不良と放置してしまうと生命の危機や回復しても運動障害や麻痺を残し心身ともに負担を抱えたまま過ごす事になってしまいます。かつては高齢男性に多い病気でしたが、食生活の欧米化や運動不足により男女問わず30歳代から発症もあります。治療は内科や脳神経外科で行います。

 

やる気がでない、気分が落ち込む手のしびれは
うつ病かもしれません


精神の病気は著しく増えています。うつ病の原因はわかっていませんが、ストレス社会に生きる私たち現代人ならだれでも起こる病気です。やる気の問題と捉える人もいますが、ヤル気でうつ病は改善しません。

病気なのできちんと治療が必要です。精神科や神経内科心療内科で治療を行いますが、治療しないまま放置してしまうと摂食障害や自殺企図を起こしてしまったり、どんどん身体症状が進んで全身が極度の疲労感におそわれて外に出る事が出来なくなってしまう事もあります。

 

冷え症や身体のむくみがある手のしびれは
甲状腺機能低下症かもしれません


甲状腺は体温調節や代謝や生きていくために必要なホルモンを調整する器官です。甲状腺の機能が低下すると冷え症やむくみが生じ重篤な疲労感や食欲低下を起こします。脱毛や皮膚の乾燥をともなうこともあります。治療は内科、内分泌科でおこなわれます。好発年齢が40歳代特に女性に多いので更年期障害と間違われる事があります。

 

口渇、体重減少をともなう手のしびれは
糖尿病性ニューロパチ―かもしれません


糖尿病は長い時間をかけて合併症を起こします。糖尿病性ニューロパチ―は神経の合併症で糖のコントロール不良の状態が15年位続くと起こってきます。毎年健康診断を受けている時には糖尿病があっても早期に治療を開始して血糖のコントロールをするので発症する事は少ないのですが、糖尿病自体はほとんど無症状で進行するので、体重減少や口渇、手のしびれで病気に気付く事が多いです。

初期の手のしびれであれば血糖をコントロールすれば症状が改善しますが、悪化してしまうと血糖のコントロールをしても改善できなくなってしまいます。

糖尿病性ニューロパチ―は神経障害なので足に傷をつけなければ(足に傷つけてしまうと傷の回復が遅く、壊死を起こしてしまい切断する事になります)何とかいきていくことができますが、糖尿病性網膜症で失明や糖尿病性腎症で腎不全を同時に起こしてしまう事もあるので内科や内分泌科できちんと治療をする事が必要です。糖尿病で血糖のコントロールが悪いと脳梗塞の発症率が非常に高くなるので危険です。

 

いかがでしょう。たった一つ「手のしびれ」という症状には、その背景に潜む病気の本体には生命の危機や寝たきりに至るものも含まれています。病院も今は色々な科があって救急車で運ばれる以外で通常の外来受診をするときにどの科を受診したら良いのかわかりにくいですが、大きな病院であればベテランの看護師による総合案内で手のしびれの詳しい症状を伝えれば適切な科へ案内してくれます。

小さな病院でもあらかじめ電話で相談してから受診すれば「ここで良いのかな」と不安にならなくて済みます。どの病気も初期の段階で病院に受診し治療を行えばコントロールできる病気ばかりです。長い付き合いになるかもしれませんが、長い人生丈夫な体ではつらつと過ごしていきましょう。

 

今日のまとめ

手のしびれの症状から見分けられる病

・指の関節が痛みや熱を持っている手のしびれは手根管症候群かもしれません
・肩こりがひどく背中が曲がっている手のしびれは変形性脊椎症かもしれません
・手足が冷たく、喫煙や脂質代謝の検査結果が高値の人の手のしびれはバーシャ―病かもしれません
・呂律が回らない、歩行がふらつく時の手のしびれは脳梗塞かもしれません
・やる気がでない、気分が落ち込む手のしびれはうつ病かもしれません
・冷え症や身体のむくみがある手のしびれは甲状腺機能低下症かもしれません
・口渇、体重減少をともなう手のしびれは糖尿病性ニューロパチ―かもしれません

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