手首の骨折!高齢者に多い骨折の原因と処置法

手首の骨折!高齢者に多い骨折の原因と処置法

手首の骨折はある日思いがけないタイミングで起こります。夕飯の材料を買いに自転車でスーパーに行き転倒した時や、歩行中に小さな段差につまずき転んだ時など、思わず手をついてしまい手首の骨を骨折します。

橈骨遠位骨折(とうこつえんいこっせつ)。ちょっと聞き慣れない病名ですが、年間に30万人から40万人の人が受診すると言われる、閉経後の60代の女性に特に多い手首の骨折です。

その原因は加齢と閉経による女性ホルモンの減少により、骨密度が低下し、骨がもろくなっている上に運動不足や太りすぎで、ひざに負担がかかって、ちょっとバランスを崩しただけでも転倒してしまうことにあります。そのまま転んでしまえばいいのかも知れませんが、つい体を守るために手を出してしまうのです。

そこで今回は突然の手首の骨折に慌てないために、骨折直後の応急処置や通院中、通院後の正しいの対処の方法についてご説明します。



 

手首の骨折!高齢者に多い
骨折の原因と処置法

 

骨折直後の応急処置で注意すること


手首をついた直後、強い痛みに襲われます。見た目としては手首が大きく腫れ上がり、手が全体的に盛り上がってフォークの形のように変形します。手首はもちろん指を動かすこともできません。痛みや腫れを押さえるために氷で冷やすのは、ある程度効果的ですが骨折は捻挫の場合と違い、どんどん痛みや腫れが増していきます。

痛めた手首を心臓より上にあげて、すぐに整形外科外来を受診してください。指を引っ張るなどの自分勝手な判断は絶対しないでください。

 

病院での2つの治療法について


あまりフォーク状の変形がなく、また多少あっても、うまく骨の位置を元に戻すことができれば、ギブスで手首を固定します。手術をしなくて済みますが、骨がつながるまでに若干位置のずれが生じる可能性があります。つながった後のずれが大きいと手首の痛みやしびれ、握力低下などの後遺症が残ります。ギブスの期間は通常1ヶ月程度です。

一方、粉砕骨折など重度の骨折の場合は外からの治療ができないため、手術を行います。手術の後はロッキングプレートという板で固定しますが、ギブスによる治療より直りが早く1、2週間程度で手首が動くようになります。また位置のずれによる後遺症のリスクも少なくて済みます。

 

ギブスで固定する間の処置法


ギブスで手首を固定した場合、期間が通常で1ヶ月と長期に及ぶため、指の関節が固まってしまい動かなくなります。ですから、時々自分で指を動かす運動をする必要があります。指の第一関節から付け根の関節までよく揉みほぐしながら動かすようにしてください。また、手首を下げると痛みが増しますので、心臓より高い位置を保つようにします。寝る時も手首の下にまくらなどを置いてなるべく手首を高くして寝てください。それから、お酒は絶対飲まないこと。

 

ギブスが取れたら


ギブスが取れたら、リハビリを行いますが信頼できる医療機関を探すのに時間がかかる場合は、自分で手指の運動をする必要があります。まず指の関節をお湯につけて暖め、筋肉を柔らかくします。次に反対の手で指の関節を動かすのですが、まずは一本ずつ内側に曲げていきます。手首の関節に負担がかからないようにゆっくりです。

それが終わったら指を外側にそらす運動。これを繰り返し行ってください。いずれにしろ、専門家による正しいリハビリが必要ですが、病院によっては得意じゃない所もあるようですので、よく調べてから探すようにしてください。

 

正しいリハビリの選び方


リハビリの意味は手首や指が元通りに動くようにすること、ただ骨がつながっただけでは、意味がありませんからね。ですが、正しいリハビリが行われなかった場合、後々までしびれが残ったり運動が制限されるなどの後遺症が残ります。ですから、自宅での指の運動だけでは危険です。

リハビリを行う際は正しい知識を持ったリハビリセラピスト(理学療法士)の元で「他動的関節可動域訓練」を受ける必要があります。ですが、人件費削減などの理由から特別な知識もない人にリハビリを担当させる病院も見受けられます。よく調べる必要がありますが、リハビリを開始してから2週間経っても状態の改善が見られない場合は病院をかえた方が無難です。

 

転ばない環境づくり


骨折が直ってから一番怖いのは、また同じ手首を骨折することです。次に転んだ時も当然自分の利き腕を出しますよね。それがどんな結果を招くかはご想像の通りです。ですから、今後は転ばない環境づくりをする必要があります。

まず転ばないための運動をしましょう。いつもより少しだけ早く歩いてみるとか、歩幅を広げて歩く、エレベーターを使わず階段を登るなどの軽い運動です。でもあんまり無理しないでくださいね。それと転ばないための住まいの環境づくりも大切です。床のつまづきやすいものを取り除いてみたり、小さな段差を埋める工夫をしてください。

 

骨を元気にする食事を摂りましょう


高齢で骨が弱くなったとあきらめないで、少しでも骨を元気にする食事を心がけてください。骨を元気にする栄養素はカルシウム、ビタミンD群、ビタミンKです、カルシウムを多く含む食品といえば牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品、そして豆腐、納豆などです。

ビタミンDは、サケ、サンマ、ヒラメ、タチウオなどの魚に多く含まれ、ビタミンKは卵、ほうれん草、にらに含まれています。これらの栄養をバランスよく採る工夫をしましょう。また、カルシウム入りのサプリメントは食品から採るのとは性質が違うので、採りすぎにご注意を!一日500mgを越えてはいけません。

 

いかかでしたでしょうか。

お年寄りの骨折は大変ですよね。元気なうちは転んだ時に手を出して手首を骨折。もっと高齢になって運動能力が落ちると腰や頭を直接打つことも十分考えられます。転ばないようにするコツは周囲をよく見て歩くこと、常に段差を気にして歩くことです。特に濡れたタイルの上は危険ですよ。

つい昔の自分のつもりで歩いてしまいますが高齢者であることをよく自覚してゆっくり歩いてください。階段の上り下りは注意して!足を出したつもりが出ていません。それから、家族みんなで協力して転ばない環境づくり。それが骨折の事故を未然に防止する最良の方法なのです。

 

まとめ

手首の骨折!高齢者に特に多い橈骨遠位骨折の原因と処置法

・骨折直後の応急処置で注意すること
・病院での2つの治療法について
・ギブスで固定する間の処置法
・ギブスが取れたら
・正しいリハビリの選び方
・転ばない環境づくり
・骨を元気にする食事を摂りましょう

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