糖尿病の原因ワースト10とその対策方法

糖尿病の原因ワースト10とその対策方法

糖尿病はとても怖い病気ですよね。食品に含まれる糖質は、消化・分解されてブドウ糖となり、体や脳が活動するためのエネルギー源として使われます。ブドウ糖は腸で吸収されて肝臓へと運ばれ、血液に含まれて体のすみずみに届けられます。

この血液中のブドウ糖が増えすぎて、尿に糖が出る病気が糖尿病です。そして糖尿病で怖いのは、さまざまな合併症が全身にあらわれることです。

厚生労働省が実施した、平成9年の糖尿病実態調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」は690万人にも上り、40歳以上になると5人に1人が糖尿病といわれ、今後、さらに増えることが予想されています。

今回は糖尿病になる原因とその対策をまとめてみました。若いから大丈夫と思っている方も多くいらっしゃいますが、最近では若年性の糖尿病を発症する方もいるようです。そこで今日は糖尿病の原因ワースト10とその対策方法についてお伝えします。



 

糖尿病の原因ワースト10とその対策方法

 

食生活の見直し


「糖尿病」は血糖値が高くなる病気です。血糖値は主として食事をすることで上がりますが、食事の量が多いほど高くなり、その状態が長く続きます。

糖尿病の人や糖尿病予備軍の人は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の分泌が低下しているため、食べ過ぎるとさらに数値が上がることになります。

だからと言って少食がいいというわけではなく、1日に必要なカロリーを栄養バランスの良い食事で摂取することが大切です。

忙しい現代社会に生きている私たちは、普段から外食が多めだったり、食事が偏ったり食生活のバランスが乱れがちです。外食してしまうと知らず知らずに高カロリーな食事をしてしまいがちです。

たとえばお饅頭やアイスクリームを食べなくても、ご飯や肉類、パンや牛乳といった普通の食物も体内で分解されて最終的には血糖を上げます。

必要な対策としては甘いものを食べないことよりも、食事の全体の量に気をつけて食べ過ぎを避けることです。どうしても忙しい場合にはバランスを考え油物を避けたり、炭水化物の量の調整も必要です。

また、外食で不足しがちな野菜を積極的に取るようにすることで満腹感も満たされ、カロリーの軽減も図れます。糖尿病対策のみならず、健康を維持するうえでも暴飲暴食は避け、バランス良い食生活を心がけたいですね。

また食後1時間程度が一番血糖値の上がる時間とも言われています。この時間に有酸素運動を取り入れることで血糖値を上手くコントロールできると言われています。

食事に気を使うのが難しいなんて方は、有酸素運動を上手く取り入れることも予防の1つです。

 

運動を意識的に取り入れる


糖尿病の原因の一つに運動不足があります。運動不足の生活をしていると、糖尿病に限らずあらゆる生活習慣病の原因となってしまいます。

対策として毎日、少しずつでも運動しようという意識をもつことが、糖尿病の予防に必要な条件となります。

運動をする効果として上げられるのが血糖値の数値が降下してくるということです。運動をするとそれに従って、ブドウ糖が盛んに筋肉細胞に取り込まれます。

細胞内の糖の輸送体であるグルコーストランスポーター4の量が増えます。このトランスポーター4増やす運動は少し強めの運動です。とっいっても激しい運動ではなく少し意識して歩くことで増加します。

運動をおこなうと、効果的に血糖値の急上昇をコントロールできます。

運動で消費されるエネルギーの消費量は、運動の種類・体重などで変わりますが、ウォーキングなら運動開始から30分後よりカロリー消費が始まるため、30分以上行うと良いでしょう。

糖尿病の運動療法は、一日のカロリー量の約15パーセントほどが運動で行う消費エネルギーの適量になります。

一日、1800キロカロリーを摂っている人であれば、掛けることの15パーセントで、270キロカロリーになります。

上記を参考にまず運動を始めてみることも糖尿病対策として大切かもしれません。

糖尿病対策として適度な運動と食事のバランスが大切です。意識的に運動を行うことで糖尿病のみならず生活習慣病の改善にもなります。

尚、今まであまり運動をしてこなかった方が急激に過度の運動を行うと逆に健康を害する恐れがあります。ご自身の体調に合わせ無理なく行うことも大切です。

 

質の良い睡眠


睡眠が十分でないと、糖尿病になりやすいという研究報告も出ているように、睡眠は糖尿病と深い関わりがあります。

北海道大の研究グループは、糖尿病ではない35~55歳の男女3570人を4年間追跡し、睡眠と糖尿病の発症との関係を調べたところ、121人が糖尿病を発症。

血縁者に糖尿病の患者がいない人で、1日の睡眠時間が5時間以下の人は、7時間超の人に比べ、発症する危険が約5倍高く、また夜中に目が覚めたり眠りが浅かったりする人も発症率が高いという結果が出ました。

睡眠が足りないと、血糖値を上げる作用があるホルモン『コルチゾール』や、食欲を増すホルモン『グレリン』の分泌が増えると考えられているようです。

十分に睡眠を取らないと、血糖値が上がりやすくなるとともに、食欲も増し、食べ過ぎにつながるので、最低でも1日5時間は睡眠時間を確保し、ぐっすりと眠ることが大切。

日頃から眠りが浅いと感じる人の対策は、

・日中に軽く体を動かす
・入浴時はぬるめの湯にゆっくりつかる
・寝る前にはパソコンや携帯電話などの使用を控えることを心がける。

毎日忙しく過ごしている私たちはなかなか、十分な睡眠を取れない方も多いと思います。糖尿病対策のためには、きちんとした生活のバランスをとることが大切ですが寝不足でも気を付ければ良い点があるようです。

寝不足を感じる日は、いつも以上に食べ過ぎないよう、注意!これだけで糖尿病の対策として有効なのです。

一番の対策は質の良い睡眠をきちんと取ることが重要です。忙しい生活の中ですが、早めに就寝することを意識すると睡眠不足の軽減にも。糖尿病対策だけでなく健康のためには、睡眠が重要です。

 

ストレスを溜めない工夫


糖尿病の要因としてストレスがその原因の一つになっているという考えは昔からありました。からだや心にストレスがかかると、血糖値を上げるホルモンが分泌される一方で、インスリン抵抗性が強くなります。このため血糖値が上がります。

※インスリン抵抗性:インスリン(血糖値を下げるホルモン)に対する感受性が低下した状態。インスリンはたくさん分泌されていても、血糖値が下がりにくくなります。

また、ストレス解消の手段として、過食に走ることはよくあることです。お酒を飲む人なら、その量も増えるでしょう。また、イライラしていたり精神的に不安定なときには、空腹でなくても、つい手近にあるものを口に運んでしまいます。このようなことが、血糖コントロールの悪化につながります。

糖尿病対策としてストレスを軽減させるには、コーヒーをよく飲む人では糖尿病の発症が少ないという研究が国内外から多数発表されています。カフェイン入りのコーヒーを飲んだ被験者は指先の血流が30%増加し、血流が良くなるといいます。

コーヒーには、ストレス緩和以外にも、糖尿病リスクを下げるような独自の効果があると考えられるようです。仕事や日々の生活で疲れを感じた際やはりコーヒーブレイクを取るのは非常に理に適ったことなのです。

イライラ・カリカリしないで日々平和に生活を送ることは難しいと思います。糖尿病対策としてコーヒーでストレス軽減を図ることはとても有効です。1日3~4杯程度が良いとされていますが、その際はブラックで頂くのがいいかと。ストレスを感じたらコーヒーブレイクを心がけましょう!

 

喫煙と糖尿病の関係


糖尿病の原因と関係の深いのは、実はたばこ。意外に糖尿病にもたばこが悪影響を及ぼすということをご存じない方もいらっしゃるかもしれません。喫煙が習慣になってしまっている場合は、食事と同じで理由がわからないと、なかなかやめられなかったりするのです。

まず挙げられるのが、一酸化炭素。たばこの煙は不完全燃焼によって出るのですが、その時に発生するのが一酸化炭素です。

普段は、呼吸によって身体に取り入れた酸素を運ぶヘモグロビンが、この一酸化炭素が入ってくると、酸素よりも200倍も強い力で結びついてしまいます。ですから、一酸化炭素が多くなると身体は酸欠状態になってしまうのです。

そうなると、身体は異変を感じてヘモグロビン(赤血球)を作ろうとし、結果、血液の中の成分バランスが崩れて血液の流れが悪くなることも考えられるのです。結果として、血液がドロドロになり血糖値の高い血液を流れにくくなるそうです。

健康調査でタバコを吸う人と吸わない人で糖尿病になりやすいのはどちらかを調査した結果、タバコを吸っているグループはタバコを吸わないグループよりも糖尿病になる危険が高い結果が出ています。

健康診断の際に血糖値が高めなどの診断を受けた方は特に気を付けたほうがいいですね。また、血糖値が正常な方も糖尿病にかかるリスクがあります。

やはり健康のためには禁煙をオススメします。現在では、病院機関などで保険対応の禁煙外来等もあります。この機会に相談されるのも一つの方法ですね。

 

飲酒と糖尿病とは


糖尿病の原因と飲酒の関係性も実は深い関係があります。アルコールは、アルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与えます。

ある機関の研究で、禁酒者ではないもともと飲まない人を基準として、男女とも飲酒量は糖尿病の発症にU字型の影響、すなわち適度な飲酒は糖尿病の発症を抑制し、多量飲酒は発症を促進することが報告されています。

男性では1日22 gエタノール(ビール500 ml相当)で13%の糖尿病発症リスクの低下があり、60 g以上でリスクは上昇しました。女性では24gで40%のリスク低下があり、50 g以上でリスクは上昇しました。

アルコール飲料は、たとえば5%ビールであればエタノール(1g当たり7.1キロカロリー)と糖質とで100ml当たり概ね40キロカロリーに相当しますので、食事療法のカロリーに組み込んで計算すべきです。

ただし、そのうちのエタノールの28キロカロリーに関しては、飲酒でビール腹になるひととならないひとがいるように、そのエネルギー利用効率の個人差が大きいと考えられています。

糖質が気になる方の対策としては、糖質が少ないウィスキーがオススメです。ウイスキーは度数が強いのですが、適量の範囲内ならば、血糖値や血清尿酸値が上がりにくいのです。

糖尿病の原因となるアルコールは適量を守るようにすることが大切です。大量のアルコールが原因となるメタボリック症候群から他の病気へ併用する恐れもあります。

楽しいとこがあったり、ストレスを抱えているとついつい進みがちなお酒ですが、適量を知ることはやはり大人の嗜みでもあります。やはりお酒も健康であるから楽しく・おいしいのです。健康でいつまでも楽しいお酒を飲みましょう!

 

メタボリックシンドローム由来の糖尿病


メタボリックシンドロームが原因で引き起こされる病気のひとつである「糖尿病」。内臓脂肪が増えると糖の代謝に異常が生じ、糖尿病を発症するリスクが高まります。

糖尿病は、血液中のブドウ糖量が慢性的に多くなる病気です。食事によって吸収されたブドウ糖は、膵臓から分泌されるインスリンによって細胞内に取り込まれます。

しかし、インスリンの量が足りず、またその効き目が悪くなると、血液中にブドウ糖が残り、慢性的に高血糖の状態になります。これが糖尿病です。

メタボリック症候群の人はそうでない人に比べて、糖尿病になる確率が約5倍に跳ね上がるということをご存知でしょうか?実際、外来で通院している糖尿病患者の34%、なんと3人に1人がメタボリック症候群だという報告もあります。

特に・・・

・高BMI(肥満度の測定方法の一つで、数値が高いほど肥満となる)
・高中性脂肪
・低HDL(善玉コレステロール値が低い)
・高血圧
・高血糖

この5つのリスクがそろった場合、糖尿病になる確率130倍に!

対策としては運動がやはり有効です。実は運動を行うことで、脂肪細胞が分泌する生理活性物質(サイトカイン)の中に、血糖や中性脂肪を下げる働きがある、「アディポネクチン」というホルモンが上昇します。

アディポネクチンとは、内臓脂肪が蓄積すればするほど、減少しインスリン感受性も低下してしまうことも分かっています。アディポネクチンを増やすにも、運動は非常に有効だとされています。激しい運動でなくても日常生活にウォーキングを取り入れるだけでよく、数ヶ月で効果が出てくるんですよ。

食事の量を減らすことが難しいという方もメタボリックシンドロームと診断された方もやはり日頃から運動を生活に取り入れることが重要です。

1日20~30分程度、また無理な方は家の中を片づけたりと動く事を意識するだけで変化が現れます。意識的に運動を取り入れましょう!

 

膵臓と糖尿病の関係


糖尿病の原因となる膵臓の働き低減は、長期に渡る大量のアルコール摂取により、慢性膵炎を引き起こして膵性糖尿病が発生するのが最大の原因のようです。あるデータによると慢性膵炎になった男性の70%、女性の55%はアルコールの大量飲酒によるものと報告されています。

その他の原因では胆石症から来る方も3%ほどいらっしゃいます。

◆膵性糖尿病の方の特徴

・アルコールを毎日たくさん飲む
・コレステロールが低い
・アルブミンやリーバーゼなども低い
・糖尿病薬が効きづらい又はインスリン注射によって低血糖を起こしやすい
・痩せ型である
・排便の量と回数が多い
・C-ペクチドやグルカゴンの低下

などの特徴が報告されています。

膵性糖尿病はアルコールによる慢性膵炎から起きている事が多いので、飲酒習慣のある方はまず禁酒して慢性膵炎の改善をするのが第一優先です。慢性膵炎を長期放置すると、悪性のガンになるとの報告もありますので、お気をつけいただきたいと思います。

治療には禁酒の他、香辛料を減らしたり食べ過ぎに気をつけてストレスの少ない生活することが大切になります。飲酒習慣のない方でしたら、通常の治療と同じように食事療法を送っていればいいと考えていいでしょう。

 

空腹時血糖値と糖尿病の関係


糖尿病の基準のひとつに空腹時血糖値が深く関係しています。空腹時血糖値とは、血液中のぶどう糖濃度を表す血糖値のうち、食事前(前の食事から10~14時間後)の空腹時に測定したもの。糖代謝機能の検査指標で、糖尿病などの診断指標です。

日本糖尿病学会では、正常域(100mg/dl未満)、正常高値(100~109mg/dl)、境界域(110~125mg/dl)、糖尿病域(126mg/dl以上)と分類している。正常域以外の場合は、血中糖濃度を下げるインスリンやホルモンなど調整機能の働きを詳しく検査するために、食後血糖値検査や糖負荷試験などの検査を行う。

・・・上記の数字を上回ると糖尿病と診断されるようです。詳しく知りたい方は病院などで検査をされるといいでしょう!

食後2時間の血糖値を140mg/dLになるように毎食の食事を工夫すれば自動的に達成されます。

対策としては、

・夕食後の運動:食後1時間をメドにウォーキング(30分ほど)などの有酸素運動を行うと空腹時血糖値に効果があります。
・シナモン:朝食にシナモンをコーヒーに入れたり、就寝中にシナモンのアロマの香りをかぎながら寝ると翌朝の空腹時血糖値が改善する。

 

高血圧と糖尿病


糖尿病の原因と高血圧にはどういう関係があるのでしょうか。実は日本人では、糖尿病の患者さんが高血圧になる割合は、糖尿病でない人に比べて約2倍高いことがわかっています。

高血圧症の患者さんが糖尿病になる割合もまた、高血圧でない人に比べて2-3倍高いといわれています。ふたつの病気の深い関連性が想像できますね。

では、血圧に影響を及ぼすものとは・・・ 塩分の多い食事、喫煙、肥満、運動不足、ホルモン分泌の異常、遺伝的な因子、ストレスなど様々なものが血圧に影響を与えています。

また、高血圧は糖尿病と同様に、ほとんど自覚症状がないので、患者さんご自身になかなか気づいてもらえない病気でもあるのです。
高血圧に高コレステロール血症、糖尿病、肥満のいわゆる死の四重奏、そういった危険因子が重なればさらに悪くなっていきます。

高血圧対策として

・食塩摂取量を制限する
・適正体重を維持する
・アルコール摂取量は適量にする
・適度な運動療法をする
・禁煙
・脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の摂取量を制限する

上記の方法が挙げられます。

以上の7ポイントを自分自身に当てはめ、生活習慣の改善ポイントをしっかり把握し、それを実行しましょう。きちんと実行すれば、必ず効果は現れます。皆さん健康維持のためにも日頃から注意することが必要です。

 

いかがでしたか?

糖尿病による悲劇をさけるためには、その合併症について正しく理解することが不可欠です。

糖尿病で病院に行って、「目が見えなくなる」とか 「腎臓が悪くなって透析を受けなければならなくなる」などと脅かされた方も多いのでは。実際に途中失明や透析導入の原因の ナンバーワンが糖尿病なのです。

糖尿病は、神経や目や腎臓などにさまざまな障害を起こすことが知られています(3大合併症)。また、心臓病や脳卒中など、直接死亡リスクに関係する動脈硬化を引き起こすこともわかってきました。

糖尿病は自覚症状がなくても、見えないところで合併症が進行しています。そして、気がついた時には合併症のため、日常生活に支障があらわれているということが少なくありません。

やはり糖尿病にならないためにも正しい食生活・運動・規則正しい生活を行うことで糖尿病のリスクはだいぶ軽減されます。

いつまでも健康で過ごすためにも日々の生活習慣をもう一度見直す必要があるかもしれません。

 

まとめ

糖尿病の原因ワースト10とその対策方法

・食生活の見直し
・運動を意識的に取り入れる
・質の良い睡眠
・ストレスを溜めない工夫
・喫煙と糖尿病の関係
・飲酒と糖尿病とは
・メタボリックシンドローム由来の糖尿病
・膵臓と糖尿病の関係
・空腹時血糖値と糖尿病の関係
・高血圧と糖尿病

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