口臭の種類でわかる、疑うべき7つの病気

口臭の種類でわかる、疑うべき7つの病気

周りの人への配慮として、口臭を気にするというのは、社会人としての常識ですね。でも、生活していくうえで自分の口臭がとても気になる時もありますよね。にんにくやネギなどの匂いのしやすい料理を食べた時は周りの人の不快にならないようにと自分の口臭を気にして食後に口内のケアをしますよね。

でも、匂いのある物を食べていないのになかなか口臭が消えない…なんて人もいるのではないでしょうか。もしかしたらその口臭は病気の可能性があります。口臭はストレスや口腔内などの様々な病気が原因というケースもあるのです。自分の口臭、本当に大丈夫か心配になりますよね。

そこで今日は、口臭の種類でわかる、疑うべき7つの病気についてお伝えします。

 

口臭の種類でわかる
疑うべき7つの病気

 

甘酸っぱい・リンゴの腐敗臭のような臭いの場合

甘酸っぱい・リンゴの腐敗臭ような臭いがする場合は、糖尿病や歯周病の疑いがあります。これは、血糖値が高い人は尿が増えるので、体内の水分が失われやすく、口の中の唾液が少なくなっているので口の中が乾きやすくなります。

口の中が乾けば口臭の原因になる雑菌が増えるのでりんごが腐った臭いがするのです。 他にも、間違ったダイエットをしている人も同じような臭いがすることがあります。

また、唾液には歯を守る役割があり、この唾液によって様々な細菌の増殖を食い止めています。唾液がなくなることで、細菌が増殖し歯周病の原因となる菌が増殖して口臭が強くなる場合があります。

 

腐敗した卵の臭いの場合

腐った卵のような臭いがする場合は、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などにかかっている疑いがあります。これは、胃腸器系の低下が疑われ、胃や腸の機能が低下すると食物が胃や腸に長時間滞留してしまいます。

長時間滞留することで異常に発酵してしまい、発酵過程で腐った卵のような臭いを発生します。このニオイ物質が血流に乗って肺にまで送られ、口臭になって排出されます。

また、胃や腸が弱っていることで腸内に善玉菌が少なくなり悪玉菌が増えてしまいます。この、悪玉菌からも臭いが発生します。

 

ネズミ臭・カビ臭の場合

ネズミ臭・カビ臭のような臭いがする場合は、肝臓の機能が低下していたり、慢性肝炎などの疑いがあります。

肝臓は、体内にあるいろいろな成分や食事で摂取した成分に対して、分解、代謝、排出、解毒、エネルギーに変換をするという重要な機能を果たしている臓器です。

肝機能が低下することで、本来肝臓で分解されるはずのニオイ物質が毒素が分解されずに血液に流出します。その血液が肺まで臭い成分を運び、新鮮な空気とのガス交換により肺から臭いのある吐息として口臭になって排出されます。

 

腐敗した肉の臭いの場合

腐った肉のような臭いがする場合は、虫歯や口内炎、歯槽膿漏、歯肉炎、歯周病などの口内疾患や、蓄膿症、鼻炎、扁桃腺炎などの鼻の病気、肺炎、気管支炎などの呼吸器系の病気の疑いがあります。

こうした疾患にかかると口や鼻などで粘膜が細菌に感染して炎症を起こし、その化膿した臭いが嫌な臭いを発生します。

例えば、歯周病は歯ぐきがブヨブヨになり出血したり膿が出るなど、だんだん歯がグラグラしてくる病気です。

歯周病になると歯とブヨブヨ歯ぐきの間には無数の細菌が存在し、悪臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生します。

 

アンモニア臭の場合

アンモニアのような臭いがする場合は、腎機能の低下や肝臓障害、尿毒症、腎臓病などの病気の疑いがあります。 また、肝機能が低下することで、尿毒症になることがあります。

アンモニアは通常、肝臓で分解されて尿として体外に排出されます。しかし肝臓や腎臓の病気を患っているとアンモニアが分解されずに体内に残ってしまいます。

そして、そのアンモニアが血液に取り込まれ体中をめぐり、肺にまで巡ってくると呼吸の際に口臭としてアンモニア臭が発生します。

 

魚の内臓や野菜の腐敗臭のような臭いの場合

魚の内臓や野菜の腐敗臭のような臭いがした場合は、肺脳腫や肺がん、化膿性の気管支炎や気管支拡張症などの病気の疑いがあります。

気管支炎は、ほとんどの場合は風邪によってノドの炎症が悪化して深く入り込み、気管支の粘膜に及んで炎症を起こす呼吸器系の病気です。

急性気管支炎の場合であれば、咳が出て苦しいですが漢方などの治療薬を飲んで、安静にしていれば口臭もおさまりやすいです。

慢性気管支炎の場合は、2年以上にわたって痰を伴う咳が止まらず、長期間にわたる喫煙や大気汚染、粉塵、ガスなどが口臭の原因となります。

 

血のような臭いの場合

血のような臭いがした場合は、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、気管支炎、ちくのう症、咽喉頭炎など呼吸器系の病気の疑いがあります。

呼吸器といわれる鼻・喉・気道に炎症を起こすと細菌が増殖して口臭の元になります。他にも、タンの臭いとして気がつく人が多いようです。

また、慢性鼻炎や副鼻腔炎などになると後鼻漏という鼻水が喉に向かって落ちていく症状が現れます。後鼻漏により喉に溜まった鼻水が、次第に粘り気が増し臭いがするようになって口の中の臭いの原因となります。

喉や鼻腔内に鼻水を溜めたまま放っておくと、ばい菌が繁殖して炎症が起きやすくなります。

 

いかがでしたか。口臭には、単なる口臭と病気のサインが口臭として出ているものと2種類の口臭があります。そして口臭から発覚する病気には様々な種類があります。にんにくやネギなどの一過性の臭いのものを食べている時はすぐにケア出来ます。しかし、匂いのある食べ物を食べて暫くしても臭いが消えない時や、匂いのある食べ物を食べていないのに臭いがするという事が起きた場合は、自分の口臭に病気が隠れている可能性があるので、どのような臭いであるかを確認して早めに病院を受診するようにしましょう。

 


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