喘息の原因はハウスダスト!?病気にならない為の室内改善策

喘息の原因の8割は空気中に漂うハウスダスト。その一つ一つは1mm以下のものが多くて普段目に見えませんが、実は大変なことになっているのをご存知でしょうか。たとえば何とか見えそうなものだと、小さな虫の死骸やペットの毛、布団の繊維、食べ物のくずなどですが、1mm以下になると、ダニ、ダニの死骸やフン、フケ、アカ、カビ。

さらに、0.01mm以下の世界では細菌やウイルス、タバコの煙などが空気中をただよっています。しかも一般的な家庭のほこり(ハウスダスト)1gの中から約2000匹のダニが検出されたというんですからびっくりです。( http://www.duskin.jp/item/mop/housedust/ ダスキン公式ページ) ですから、抵抗力の弱い2歳以下の子供さんの喘息の発症が50%を超えているというのもうなずける話です。

ということは、喘息を予防したり悪化を防ぐためには喘息の原因を取り除くこと、つまり室内をひたすらお掃除するしかないのですが、具体的にはどんな対応をすればいいのでしょうか。そこで今回は喘息の原因のハウスダストを少なくするそうじのしかたや室内の改善策をお伝えします。掃除機のかけかた一つでもずいぶん違ってきますよ。

喘息の原因ハウスダストを少なくして室内の環境を改善するためには、まずハウスダストの溜まりやすい場所を知っておく必要があります。

「喘息の原因となるハウスダストが溜まりやすい場所」

家具の周りやベッドの下など部屋の隅

たんすの上や家具と壁際の隙間、それにベッドの下など、日頃掃除が行き届かない部屋の隅は喘息の原因ハウスダストが集まる場所です。毎日のそうじでしっかり取り除きましょう。またベッドの下には物を置かない注意も大切です。

 

窓の周囲とカーテンやカーテンレール

窓枠は雨や湿気でほこりが溜まりやすい場所。しかも梅雨時など湿度が高い日が続くと、カビが発生しする場合もあるので要チェックです。また、カーテンレールの上の普段手が届かないところにもほこりが積もっている場合が多いし、布製のカーテンにもほこりが付着しています。

 

ダニの温床!畳やカーペットの裏側、布団の中

畳やカーペットはダニやダニの死骸の温床です。特に毛の長いカーペットはほこりを溜め込みやすいので要注意。また布団も汗やほこりを吸い込んで、ダニの温床になりやすいので、こまめに干すようにしましょう。それと、おもちゃやぬいぐるみなど赤ちゃんが直接手で触れる物にも、カビやダニが繁殖します。

 

エアコンの内部のフィルターとドアノブ

エアコンの内部にあるフィルターの役目は吸い込んだ部屋の空気中のほこりをエアコン本体の熱交換器に直接入れないようにすること。つまりハウスダストの集積場みたいな場所です。それと意外と見落としてしまうのがドアノブ。頻繁に触るのでウイルスや細菌が付着しています。

「喘息の改善に役立つ正しいお掃除のしかた」

喘息の原因ハウスダストを少なくするためには毎日のお掃除が大切です。ここからは、実際のお掃除のしかたや手順についてご紹介しましょう。

 

壁やたんすの上、エアコンのほこりを取る

おそうじの基本は上から下へ、先に床をきれいに掃除しても後からたんすやエアコンの上からほこりが降ってきたら何にもなりません。ですから、まずはタンスやエアコン、カーテンレールについたほこりを取り除きます。乾いたぞうきんやダスキンなどが便利ですね。またテレビや壁掛け時計の周りのほこりもていねいにふき取ってください。

 

掃除機をかける前にぞうきんがけをする

小学校の掃除の時間に廊下をほうきで掃いてからぞうきんがけをした覚えがありませんか?ですが、掃除機を使用した時に掃除機の排気がハウスダストを巻き上げないようにするためには、先にぞうきんがけをするのが正解です。特にフローリングの床をそうじする場合にお勧めです。

 

掃除する部屋の優先順位を決めておく

確かに喘息の原因はハウスダストですが、子供が喘息になったのは、「私の掃除のしかたが足りなかったからだ・・・」 なんて責任を感じているお母さんも少なくないですよね。だからと言って「毎日しっかり掃除しなくっちゃ」と自分を追い込んでしまうと、特に共働きのお母さんにとってはプレッシャーになります。ですから、忙しくて全ての部屋を掃除をするのが難しい日のために、掃除をする部屋の優先順位を決めたらいかがででしょうか。

たとえば、一番ダニやハウスダストが発生しやすい寝室→家族の滞在時間が長いリビングルーム→キッチン→書斎・ゲストルームなどの順です。

「ハウスダストが発生しにくい室内の改善策」

ここでは、ハウスダストが発生しやすい寝室とリビングルームについて、室内の改善策などをご説明します。

ハウスダストを排除して喘息を予防する理想的な寝室

まず寝室のふとん選びのポイントはダニが繁殖しにくい、ほこりがつきにくい、洗いやすいの3つですが、そういう意味では、羽毛や羊毛などの動物系のふとんよりも、綿や化学繊維のふとんの方がいいということになります。

ですが、綿のふとんは干しても湿気が取れにくく、科学繊維のふとんは静電気を起こして、ほこりを吸い込みやすいという欠点があります。したがって、どんな素材のふとんでもしっかり干して掃除機をかけ、常に清潔を保つ必要があるということです。また、ダニやハウスダストを通さない高密度ふとんカバーを使うという方法もあります。

寝室の改善策としては、床にじゅうたんや毛の長いカーペットを引かない。エアコンのフィルターはこまめにそうじする。日中は窓を開けて湿気を逃がし部屋を乾燥させる。タンスの上にぬいぐるみなどの余計な小物を置かないなどですが、そうじをこまめにするのは当然のことです。ちなみにペットは立ち入り禁止です。

 

ハウスダストのリスクが少ない健康的なリビングルーム

リビングルームは家族の集合場所だけでなく、お客様をお迎えするゲストルームでもあります。ですから、ハウスダストの少ない健康的な環境作りに心がけたいものです。そこでチェックポイントとしては、床はなるべくフローリングを使う。窓は布製のカーテンよりブラインドにする。ソファーは皮製か合成皮製にする。よけいな湿度を出す観葉植物は設置しない。テーブルや棚の上に物は置かないなどです。

 

これまで、喘息の原因ハウスダストの溜まりやすい場所やそうじのしかた、ハウスダストの量を少なくできる室内の改善法をお伝えしてきましたが、いずれにしても、こまめにふとんを干したり、室内をすみずみまでそうじするのが一番のようですね。それに、ダニは湿気がないと生きられないので、天気のいい日には窓を開けて室内を乾燥させるのも有効な手段です。

現在、気管支喘息に悩む人が小さな子供も含め増加傾向にあります。その原因は、気密性の高いアルミサッシやエアコンの空調設備が一般家庭に普及して生活環境が向上した反面、安定した室温や湿度はダニの繁殖にとっても好条件だからです。ですから、喘息の原因ハウスダストを少なくして病気にならないために、毎日のそうじや室内の環境の改善に心がけましょう。

まとめ

喘息の原因ハウスダストの溜まる場所と掃除のしかたや室内改善策

「まずは喘息の原因となるハウスダストが溜まりやすい場所を知りましょう」

・家具の周りやベットの下など部屋の隅
・窓の周囲とカーテンやカーテンレールの上の部分
・畳やカーペットの裏側、布団の中はダニの温床です
・意外に気づかないエアコンのフィルターとドアノブ

「次に喘息の改善に役立つ正しいお掃除のしかたをご紹介します」

・最初に壁やたんすの上、エアコンのほこりを取ります
・掃除機をかける前にぞうきんがけをするのが正解です
・忙しい日のために掃除する部屋の優先順位を決めておきましょう

「寝室とリビングルームについて室内の改善策をご紹介します」

・喘息を予防できる理想的な寝室をご提案します
・ハウスダストが少ない健康的なリビングルームにする改善策


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