尾てい骨の骨折…治療にかかる期間やお金など7つのまとめ


尾てい骨って結構厄介ですよね。人間の腰のあたりには多くの骨が存在しますが、尾てい骨もそのうちの一つです。尾てい骨はまたの名を「尾骨」ともいい、この部位を骨折してしまうことがあります。尾てい骨を骨折してしまうと、座った時や上を向いて寝た時に、腰部分が非常に痛みを伴います。

尾てい骨を骨折したら、通常の骨折の治療は行われません。骨折の度合いにもよりますが、普段の姿勢の改善など、長期にわたってのケアが必要になってくるでしょう。そこで尾てい骨骨折にかかる期間や費用などについてお伝えします。

尾てい骨のあたりが痛むという方、以前に骨折して以来、なかなか痛みが取れないという方は是非参考にしてください。

 

尾てい骨の骨折…治療にかかる期間や
お金など7つのまとめ

 

尾てい骨はしっぽの骨!?

もともと尾てい骨とは、人間の進化の過程で不要になってしまった「しっぽ」の骨だという説があります。だからなんだと思われるかもしれませんが、だとすると尾てい骨は現代の人類に「不要な骨」になってしまいますよね。

このまま人類が平地で暮らし続け、木の上でバランスをとったりなどの行動が不要になっていけば、人間の身体の内部から、尾てい骨そのものはなくなってしまうかもしれません。

 

産後に尾てい骨が痛む!

尾てい骨とは、動物でいうとしっぽの部分にあります。上を向いて寝た時に、お尻部分で床に密着するあたりとも言えますね。では尾てい骨のあたりには他にどのような器官や骨が存在するのでしょう。

まず、腰椎と尾てい骨をつないでくれる仙骨があります。仙骨の内部には肛門付近の腸や膀胱があります。そして女性であればその前に、子宮などの女性特有の器官が密集しています。

尾てい骨は妊娠や出産のときに、邪魔にならないように後ろに反りかえるという特徴があるため、産前産後に尾てい骨が痛むという話しはよく聞きます。これは産後に必要期間をおけば、自然と緩和してくる痛みです。

 

なんだかお尻周りが痛い…

さて、尾てい骨を打ったなどして骨折していた場合、酷い痛みを伴う場合もありますが、「なんだかじわじわ痛い…?!」というケースもあるのです。

スキーなどで何度も尻もちをついたりした場合、尾てい骨周りがじわじわ痛むことがあります。座った時にお尻周りが痛い等の症状がある場合、早めに受診しましょう。座った時に激痛があったり、痛くてトイレにも行けないという場合にはもちろん、すぐに医者へ行きましょう。

 

尾てい骨の骨折の原因

尾てい骨の骨折の原因は「尻を強打する」というケースがほとんどです。スキーやスノボーやスケートというウインタースポーツは、誰でも簡単に出来る半面、尾てい骨骨折するほどの強い尻もちをつく危険があります。尻もちの後お尻の痛みがなかなか消えない時は、尾てい骨骨折を疑い受診するといいでしょう。

 

尾てい骨骨折の治療方法

尾てい骨骨折にはなんと治療法がないのです。もし人間にしっぽが生えていたら、しっぽにギブスを巻くところなのでしょうが、残念ながらありませんよね。お尻の内部の骨が骨折したからと言ってお尻全体にギブスを巻いていては、トイレもままなりません。

尾てい骨を骨折したときは、ただ1~2ヶ月ほど静かに過ごして自然治癒するのを待つしかないのです。医師に行っても日にち薬と、シップと痛み止めをもらうくらいで、医者にも手の出しようがないとのことです。なんとも不安ですが、更に激しい尻もちをつくなどしなければ問題ないそうです。

 

尾てい骨骨折の治療費は?

尾てい骨骨折にかかる費用を計算すると、案外安く上がるので驚かれることでしょう。上述したように、尾てい骨骨折には治療法がなく、自然治癒を待つのみになるからです。痛みを感じた時に受診して、レントゲンなどで検査する際にかかる検査費用と受診費用、それに日にち薬などの処方でかかる費用くらいです。

病院までの往復の交通費なども含めたところで、通常の骨折に比べて格安の医療費になることでしょう。自然治癒まかせなため、浮いた治療費は身体の修復作用を高めるべく、滋養のある食材などに回すといいかもしれませんね。

ちなみに治療法がないからと言っても骨折は骨折です。保険などにおはいりの場合は、骨折したとの通知をして必ず保険金を受け取ることを忘れないようにしましょう。

 

尾てい骨骨折の完治までの期間

尾てい骨の骨折具合にもよるのですが、完治までにかかる期間は大体1~2ヶ月とみておけばいいでしょう。ただし、尾てい骨を骨折したのにも関わらず、完治前に無理な運動をしたり尻もちをついたりすると、悪化する恐れがあるので注意してください。

また、完治した後も「座るたびに尾てい骨のあたりがちくりと痛む。」などという報告もあるため、完全に痛みが取れるまでには半年以上かかるかもしれません。

 

さて、尾てい骨骨折について治療にかかる期間やお金に関してお伝えしました。尾てい骨を骨折したのに治療もされずに不安を抱えている方などの参考になれたら幸いです。

また、尻もちなどの後になかなか痛みが取れないという方は、尾てい骨の骨折やヒビの可能性があるため、早めに受診しましょう。「座る」という日常の無意識の動作が痛みを伴うということは、思った以上に不自由を感じます。進化の過程で不要になった尾骨ですが、大切に守ってあげましょう。


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