指が腫れる症状に注意、悪化すると恐い7つの病気

指が腫れる症状に注意、悪化すると恐い7つの病気
病気の症状の一つに「指が腫れる」というものがあります。人間の身体の中で一番よく使う「手」に症状が出ると、生活そのものに支障をきたしかねません。中でも指の腫れはデスクワークや調理など、細かい作業が出来にくくなるため、早く緩和すべく対処した方が良いですよね。指の腫れから考えられる病気の中には、放っておくと危険なものもあります。

痛みを伴う腫れであったり、腫れたまま変色したり熱を帯びていたりしませんか?「たかが指の腫れくらい」と侮らずに、症状をよく観察して早めに受診することをおすすめします。

そこで今日は指が腫れる症状に注意、悪化すると恐い7つの病気についてお伝えします。ではご覧ください。

第2関節の腫れ!「リュウマチ」

リュウマチとは関節に起きる病気で、早期に治療しなければ治すことが困難なやっかいな病気です。リュウマチの初期症状として指が腫れることがあります。指の第2関節部分が腫れます。

ちなみに第2関節とは手のひらに近い方の関節を指します。指のこの部分が腫れていたら、リュウマチを疑って受診した方がいいでしょう。また、指の第2関節と同時に、足の指までもが腫れてしまったら、ますますリュウマチの疑いは高くなるので注意が必要です。

 

足の指も痛いなら「痛風」

足の指が激しい痛みとともに腫れるときは、痛風を疑った方がいいでしょう。

痛風は近代日本に急増した病気です。動物性たんぱく質の取り過ぎが原因とされています。痛風の初期症状は、足の親指が痛みとともに赤く腫れあがることです。痛風は生活習慣病と密接な関係があるため、生活を改善することで予防することができます。

特に、偏った食事やお腹いっぱいに詰め込む暴食などはやめて、適度な運動を習慣づけていればかからない病気です。

 

第一関節の腫れは、「へバーデン結節」かも

人差し指から小指までの4本の指の第一関節が腫れて痛むとき、へバーデン結節の可能性があります。へバーデン結節は原因不明の変形関節病です。遺伝性とも言われているため、母親がへバーデン結節の方は、指の疲労に気をつけましょう。

酷くなると日常生活も困難になるため、痛みがある時は指を休ませるといいでしょう。また、テーピングなどで固定して、症状を抑える治療法もあります。

 

第2関節の痛みなら、「ブシャール結節」の可能性

へバーデン結節と同様に、指の関節が変形してしまう病気に「ブシャール結節」があります。へバーデン結節が第一関節なのに対して、ブシャール結節は第2関節が痛みます。

どちらも間接リュウマチとは違い、さほど深刻視はされない病気です。ただ、水泡ができたり腫れあがったりと、見た目の変形が大きいため、気になる時はテーピングなどで固定するといいでしょう。加齢と遺伝を原因とする病気です。

 

関節の老化!?「母指CM関節症」

手の親指の付け根が痛み、変形や腫れを伴う時は、母指CM関節症かもしれません。指の関節の老化や使い過ぎが原因の病気です。強い痛みを伴い、腱鞘炎やリュウマチと間違えてしまいがちです。

包帯で固定したり、鎮静剤や注射などで痛みを緩和しますが、症状がひどい場合には手術をすることもあります。

 

腕・指の使い過ぎ…「腱鞘炎」

腕や指を使いすぎてプルプルしてしまったことはありますか?日常生活で腕や指に痙攣が見られたら、私たちは気軽に「腱鞘炎だ!」と思ってしまいます。腱鞘炎は腱の部分が炎症を起こしてしまう文字通りの病気です。重い荷物を片方の手で一日中持ったり、出産後に赤ちゃんを抱きっぱなしで腕が震えたり、パソコンのしすぎで腕や指がぴきっとなったりした経験はありますか?

日常生活の中で、指や腕はたくさん使うため、腱鞘炎は起こりやすいのです。そして、腱鞘炎になったからと言ってすぐに休憩できるほど、現代人は楽ではありません。そのため、腱鞘炎で指が腫れるなどの症状があっても、痛みを我慢して手を使い続けるのです。その結果、腱鞘炎が長引き、腕や指が伸びなくなってしまうこともあるのです。

「たかが腱鞘炎」とバカにせずに、症状がみられたら、なるべくすぐに整形外科に受診しましょう。

 

生活習慣病かも。「腎臓障害」

足の指が痛みを伴う腫れなどの症状がみられたら、大抵はリュウマチや通風を疑います。しかし、痛みの大きさや頻度によっては、痛風などでなく、腎機能の低下などの原因も考えられます。腎臓の機能障害になると、足の指が腫れるなどの症状がまれにみられることがあります。

腎臓障害は痛風などと同様に「生活習慣病」とくくられるように、毎日の食生活などが大きな原因となります。腎臓に障害があると、水分コントロールがうまくいかないために、指がむくんだり痛んだりします。むくみを伴う指の痛みがあった時は、腎臓や肝臓の病気の可能性があるため、内科を受診しましょう。

 

さて「たかが指が腫れるだけ」と甘く見ずに、指が腫れる症状から考えられる様々な怖い病気に関する知識を頭に入れ、症状が出たら早めの受診をしましょう。

老化が原因の関節症はともかく、生活習慣病を原因とする病気は、あなたの努力次第で防ぐことができます。肉や糖分の高いもの、そしてアルコールの過度摂取など、身体に悪い食生活をやめて、規則正しく運動を取り入れた生活を心がけ、病気を未然に防ぎましょう。

今日のまとめ

指が腫れる時に注意して欲しいのは

・第2関節の腫れ!「リュウマチ」
・足の指も痛いなら「痛風」
・第一関節の腫れは、「へバーデン結節」かも
・第2関節の痛みなら、「ブシャール結節」の可能性
・関節の老化!?「母指CM関節症」
・腕・指の使い過ぎ…「腱鞘炎」
・生活習慣病かも。「腎臓障害」


連記事
タイトルとURLをコピーしました