子供が突然下痢をすると、普段近くで子供の面倒を見ているお母さんもびっくりしますよね。「食べさせて、また下痢をしたらどうしよう。」「お腹を壊している子供に、どんなものを食べさせれば良いの?」と、食事メニューに迷ってしまう人も少なくありません。
子供は腸の機能が完璧に整っていないので、食べすぎたり消化の悪いものを食べると、すぐに下痢をしてしまうのです。お母さんは冷静に便の状態をチェックしましょう。便が水のようならば、水分多めの食事を。柔らかいならば、柔らかい程度の食事を。がポイントです。また牛乳はもちろん、香辛料などの刺激物やカフェインも避ける必要があります。
そこで今回は、子供が下痢の時にぜひ作って頂きたい食事メニューをご紹介します。お腹に優しい上に、美味しいというとっておきのレシピです。一緒に確認していきましょう。
温かい食べ物!白菜とろとろ煮込みうどん
子供が下痢をしたときには、消化が良くて温かい食べ物を食べさせてあげましょう。痢が続くと、体内の栄養素が不足して低体温を招いてしまうこともあるからです。それでは、身体も心もホカホカ温まる食事メニューをご紹介いたします。
<材料 1人分>
・ゆでうどん 半玉
・白菜 20g
・水 200ml
・だしの素 適量
・しょうゆ 適量<作り方>
①小鍋に水を入れて、だしの素、しょうゆを加えてひと煮立ちさせる。
②ゆでうどんと一口大に切った白菜を一緒に煮込みます。
③くたくたになるまで、煮込みましょう。
ゆでうどんは柔らかいですが、子供が下痢の時にはより消化を良くするために、くたくたになるまで煮込むことが大切です。お腹にも優しく、食欲のない時にもパクパク食べることが出来ますよ。
腹痛で食欲がないなら、ホットバナナ
下痢でお腹が痛いと、大人も子供も食事をしたくなくなりますよね?食事をした後に、またお腹を壊したらどうしようと思ってしまうもの。そこで、食欲のない時でも美味しく食べることが出来るスイーツメニューをご紹介します!
<材料 1人分>
・バナナ 1本
・マーマレードジャム<作り方>
①バナナを皮ごとフライパンの上において、表面が黒くなるまで焼きます。
②お皿の上にバナナを置いて、皮をむきます。
③食べる時には、少しマーマレードジャムを付けて食べるようにすると美味しいですよ!
甘いバナナのスイーツなので、食欲がない下痢の時でも美味しく食べることが出来ます。子供が食欲不振の時に、ぜひ作ってあげましょう。
白米が1番!とろとろ卵粥を食べよう
子供が下痢をした時は、食事に気を遣ってあげることが大切です。食べ物次第で下痢の具合が良くなったり、悪くなったりしますので、保護者の方は下痢の時に食べさせたほうが良い食事メニューをきちんと考えましょう。
<材料 1人分>
・ご飯 茶碗の半分
・だしの素 少々
・卵 1個
・ニンジン 少々
・タマネギ 少々
・水 100ml
・しょうゆ 適量<作り方>
①ニンジンとタマネギはみじん切りにします。
②小鍋に水、だしの素、①の野菜を加えて煮込みます。
③野菜に火が通ったら、ご飯を加えて煮込みます。
④この時、泡だて器で鍋をかき回していくととろとろおかゆが作れます。
⑤ここで、風味づけにしょうゆを垂らします。
⑥最後に、溶き卵を少しずつ小鍋の中に入れて混ぜていきます。
白米は胃に優しい食べ物ですし、卵を加えることで炭水化物と良質のタンパク質を両方を得ることが出来ます。子供が下痢の時には、積極的におかゆを食事メニューに加えることをオススメします。
脱水症状に注意☆鶏野菜スープで塩分水分を確保
子供の下痢を、甘く見てはいけません!下痢がひどい状態なのに、水分も食事もろくにとれない状態が続くと、脱水症状を引き起こして命の危険に関わる可能性もあるのです。
ですから、少しでも子供が食べやすいようにスープを作ってあげましょう。
<材料 2人分>
・ニンジン 半分
・たまねぎ 半分
・鶏ひき肉 50g
・じゃがいも 半分
・水 400ml
・コンソメキューブ 1個半<作り方>
①野菜をすべてみじん切りにします。
②鶏ひき肉は、一度下茹でをしておきましょう。
③小鍋に水、①・②を入れて煮込みます。
④野菜が柔らかくなるまで、よく煮込んで下さい。
⑤最後にコンソメキューブを入れて、味を整えれば完成です。
固形物は控えて☆緑黄色野菜ポタージュで決まり!
子供が下痢の時には、離乳食なら一段階前に戻してあげたり、大人と同じものが食べられるようになっても柔らかめに茹でてあげたり、細かく刻むなどの配慮が必要です。
<材料 1人分>
・ニンジン 50g
・たまねぎ 4分の1
・豆乳 300ml
・コンソメスープの素(顆粒)少々<作り方>
①ニンジンとタマネギは一口大に切ってレンジでチン!
②柔らかくなったら、ミキサーに①と豆乳を混ぜます。
③仕上げにコンソメスープの素を少し加えて、温めます。
ほっこり優しいお味の野菜ポタージュは、子供も大好きなお味です。ぜひ、お試しくださいね。
温かい野菜にゅうめんで、消化バッチリ♪
下痢の時には、冷たいもの・脂っこいもの・硬いものなどは避けて、出来るだけ胃や腸への負担がかからない食べ物にしてあげましょう。そこで、子供が下痢の時の定番メニューとして「にゅうめん」をご紹介します。
具材次第で、色々なアレンジが出来るのでオススメですよ!
<材料 1人分>
・そうめん 50g
・たまねぎ 4分の1
・鶏ひき肉 30g
・もやし
・水 400ml
・だしの素 適量
・味噌 小さじ2<作り方>
①そうめんは、やや硬めに茹でておきましょう。
②鍋に、水、みじん切りにしたたまねぎともやしを入れて、火が通るまで煮ます。
③鶏ひき肉は下茹でをして、②に加えます。
④だしの素、味噌を溶かします。
⑤最後にそうめんを入れて、2分ほどじっくり煮込みましょう。
⑥完成です。
下痢の時は、温かい豆腐煮込みでお腹も温め
冷たいお豆腐はお腹を冷やしてしまうので、あまりオススメできませんが、温かいお豆腐なら消化も良く食べやすいので最適です。それでは、早速作り方をご紹介します。
<材料 1人分>
・絹ごし豆腐 半丁
・たまねぎ 4分の1
・白菜 適量
・ニンジ半分ン
・水 300ml
・だしの素 適量
・しょうゆ 小さじ1
・片栗粉 小さじ1<作り方>
①鍋に、水、だしの素、しょうゆを入れてひと煮立ちさせます。
②タマネギとニンジンはすりおろします。白菜はみじん切りです。
③上記の②を①に加えて、火が通るまで煮込みます。
④絹ごし豆腐を一口大に切って、③に入れて3分煮込みましょう。
⑤最後に、水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成です。
さて、子供の下痢を甘く見てはいけません!ひどい下痢の状態が続くと、脱水症状を起こして意識が朦朧としたり、唇が渇いて来るなどの症状が出てきます。
また最悪の場合は体内の水分が著しく低下して、命の危険すら感じてしまう時もあるのです。大切なのは、水分補給。子どもがぐったりとして、水分を受け付けない場合には、できるだけ早く病院へ行きましょう。できるだけ、スポーツドリンクなどの体が吸収しやすい飲み物を、こまめに補給しなければなりません。
ですから今回ご紹介したレシピをぜひ試して、下痢の時でも子供の体力が低下しないような工夫をしてあげましょう。子供の健康を維持するのも、回復させるのも親の務めです。消化の良い食べ物を、しっかり食べさせてあげてください。