肝臓の痛みで病気が疑われる7つの症状

肝臓の痛みで病気が疑われる7つの症状
「肝臓は沈黙の臓器」というのはよく聞く言葉で、肝臓に異常があっても症状がでにくいという事をご存知の方は多いですよね。ですが、その肝臓に痛みを感じるという、肝臓からのサインがあるというのです。

痛みを感じる神経がないために、もしも肝臓に異常があったとしても早期に肝臓の異常を発見することは難しいと言われているはずです。それなのに、痛みが肝臓からのサインというのはどういうことなのでしょう。

もしも痛みを感じることがあったら、それが肝臓に関係している痛みなのかを判断するには、どんな症状に注意してゆけばいいのか。もしも気になる症状に心当たりがあったら、肝臓があなたにサインを送っているのかもしれません。すぐに食生活に注意を払うようにし、症状が長期にわたるようでしたら、念のために医療機関を受診して、自分の肝臓の健康状態を把握しておくことをおすすめします。

そこで今日は肝臓の痛みで病気が疑われる症状についてお伝えします。ではご覧ください。

身体の右側が痛い~痛む場所を特定しましょう

肝臓は、身体の右側上の方に、あります。腹膜の中に納まっていています。肝臓そのものには痛みを感じる神経は通っていないのですが、肝臓に異常があると、腹膜の外側の神経や臓器といった組織が何らかの影響を受け、それによって肝臓の痛みとして感じられるのです。

肝臓の位置を知っておきましょう。左手を後ろにまわします。

その左手を広げて右の肩甲骨の下の辺に当ててみます。

このあたりが肝臓の裏側にあたる位置となります。

この辺に痛みやコリ、腫れを感じたら、肝臓が弱っていたり、何らかの異常がある可能性が考えられます。

 

胃痛と勘違いしないように気を付けましょう

肝臓の位置は、胃の隣です。そのため、肝臓に腫れなどの異常があるために起こっている痛みであったとしても、ただの胃痛と勘違いしてしまっている可能性も考えられます。

また、肝臓の機能が悪化していると、胃炎や胃・十二指腸潰瘍といった症状が出やすくなるため、もしかしたら肝機能が悪化していることによる胃痛ということも考えられるのです。

胃腸はちょっとしたことでも直ぐに影響を受ける臓器のため、短期間の胃痛であれば、生活習慣を見直す等で、それほど心配する必要はないでしょう。ですが、長引く胃炎がある場合は、医療機関でその原因をきちんと調べることをおすすめします。

 

腰痛と間違えないように気を付けましょう

日ごろから慢性的に腰痛を持っている方の場合、肝臓の異常からくる痛みを、ただの腰痛と思ってしまっていることがあります。

また、腰痛をかばうために筋肉が痛んでいるのだと勘違いしてしまっている場合もあります。

肝臓が疲れて腫れていると、その周りの筋肉が凝ってくることなどにより、自然に身体に歪みが生じてしまって腰痛を招いてしまっていることもあります。

身体の右側に腰痛がある場合は、腰痛の症状の他に、倦怠感や痛み、コリ、むくみなどの症状がないかを自己チェックしてみましょう。

 

姿勢や肩こりからくる痛みと間違えないように気を付けましょう

肝臓の位置を確認して分かるように、この肩甲骨の下あたりの位置に感じるコリや痛みというのは、肩こりや肩甲骨のコリや痛みと区別がつきにくいものです。

また、肝臓の機能が低下すると、筋肉が硬直しやすくなってしまいます。そのため、肩や首のコリ自体も起こりやすくなります。

首から肩甲骨の辺りにかけてのコリなどは、ちょっと姿勢が悪い状態で作業したりなどすると、直ぐに現れる症状ですので、初めは判断しにくいでしょう。

ですが、慢性的にコリや痛みを感じるようなときは、症状によく注意してみることが大切です。

 

長引く腹痛には注意しましょう

肝臓の機能が低下していると、みぞおち(肋骨の下)の右の方に、鈍い感じの痛みを感じるようになります。これは肝臓が腫れていることによって起こる症状です。

みぞおちの右の方の鈍い痛みと同時に、みぞおち辺りにもたれている感じがあったり、便秘をしていたりといった症状が見られる場合は、肝臓の機能が低下している可能性が考えられます。

肝臓が疲れて腫れているだけの場合は、食生活等に注意して肝臓を休ませる生活を送ることで、症状が治まってきます。

しばらく日常生活に気を付けても症状が改善しない場合は、医療機関で原因を確認することをおすすめします。

 

肝臓が疲れていると痛いツボで確認しましょう1

肝臓が疲れている時に押すと痛みを感じるツボがあります。

このツボは肝臓の状態を知ることが出来ると同時に、肝臓を元気にするツボでもあります。一度自分でチェックしてみましょう。

ツボの位置:足の甲側の、親指の骨と人差し指の骨の間を足首側に触っていって、一番凹んでいる部分です。

このツボを押してみて痛みを感じたら、肝臓の機能が弱っています。弱った肝臓を元気にするためには、両方の脚のこのツボを、揉むようにマッサージしましょう。

 

肝臓が疲れていると痛いツボで確認しましょう2

ツボの位置:膝の内側の部分にあります。

膝を曲げると、膝の後ろ側にシワができますが、そのシワの膝の内側の一番先の辺りにあります。

押すと少し凹んだ感じがありますので、直ぐに分かります。

このツボも、肝臓の機能が弱っていると、押した時に痛みを感じます。

肝臓を元気にするためには、両方の脚のこのツボを、それぞれ3秒ほど押しては離すの繰り返しで刺激しましょう。

このツボを押すと、血行を良くする効果も得られるため、むくみにも効くと言われています。

 

さて肝臓の機能が低下していても、悪くなるまで気が付かないものだと思っていた方は多いのではないでしょうか。

こうして肝臓の機能が弱っている時に出ると言われている症状を見てみると、そういった症状が肝臓からのサインだという知識がなければ、他の原因から来ている、それほど深刻には考えることのない症状として見落としてしまいがちなものばかりです。

病院での血液の数値に異常が出ている段階では、かなり症状が進んでしまっていることもあります。そこまで肝臓の機能が低下する前に、肝臓が疲れて腫れていることなどによって発せられるSOSサインに気が付いてあげるためにも、ぜひ頭にいれておきましょう。


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