肝臓の症状は病院にいかなくても、簡単なセルフチェックで気付くことができます。もちろん、血液検査や人間ドックなど病院での健康検査は、受けた方が正確な結果でますが、医療機関で受けられる検査は年に何度もあるものではありませんよね。
しかし、肝臓の病気は軽度の脂肪肝から、手術が必要な肝炎、肝硬変や肝臓ガンまで重度のものまであります。肝臓ガンになって数ヶ月気付かずに放置しておけば、ガンのステージは上がってしまい、取り返しがつかなくなることもあります。
そこで、日頃から肝臓の症状を、自分で簡単にチェックできる、体のサインを7つお伝えします。肝臓の症状チェックは簡単にできるので、病気の早期発見のために意識して生活してみましょう。
胸やお腹の肌色で、肝臓の症状チェック
肝臓の症状を毎日チェックできるのが、入浴時の胸やお腹の肌の色の変化です。お風呂に入った後だと血行が良くなって肌が赤みがかり、変化をチェックしにくくなります。タイミングとしては、脱衣所で服を脱いだタイミングがいいでしょう。
肌の色が黄色くなって、ツヤがなくなっているように見えたら、肝臓が悪くなっている可能性があります。
【入浴時の肝臓の症状チェック】
・服を脱いだ直後に行う
・肌の色が黄色くなっていないかどうか
・肌ツヤがなくなっていないかどうか
睡眠の状態を意識してみる
夜布団に入ってもなかなか眠れず、不眠が続いているのに昼間になるとあくびが出たり、眠くなってしまうという人は、肝臓の症状が悪くなっている可能性があります。肝臓は自律神経の乱れは連動していると言われています。
肝臓の働きや機能が低下すると、自律神経が乱れ、不眠になりがちになるのです。仕事中に眠くなってしまうのをただの寝不足だと決めつけずに、心当たりがある人は、肝臓の検査を病院ですることをおすすめします。
【睡眠状態による肝臓の症状チェック】
・夜の寝つきは良いかどうか
・昼間に眠くなってしまわないか
肩コリの状態からも症状が分かる
同じ仕事を長い年月続けているのに、最近急に肩コリがするようになったという人はいませんか?それは悪い肝臓の症状が出ているかもしれません。特に右肩や首に強いコリを感じるようであれば、肝臓を悪くしている可能性が高いと言えます。
肝機能が低下すると、筋肉の収縮力が低下します。そのため、筋肉が硬直して凝りやすくなってしまうのです。マッサージや整体に行っても回復しない時は、内科で検査をしてもらうといいでしょう。
【肝臓の症状が肩コリに出ている場合】
・今までと同じ生活なのに、急に肩コリが始まった
・特に右肩と首に強いコリを感じる
・マッサージや整体でも改善しない
手の爪を照明に当てて、肝臓の症状チェック
誰でもどこでも簡単に、悪い肝臓の症状があるかどうかをチェックできる方法があります。それが、自分の手や足の爪の表面をチェックすることです。
マニュキアやネイルケアをしない状態で、爪を蛍光灯などの照明に照らした時に縦に線が入っている場合は、肝臓の機能が低下している可能性があります。爪を照明に照らして、少し動かしてみると見やすいでしょう。
【手の爪による肝臓の症状チェック】
・マニュキアやネイルケアは全て除去する
・爪を照明に照らす
・手足の指を少し動かしながら観察する
・爪に縦線が入っているかどうかを確認する
足は肝臓の症状が分かる
長時間立っているわけではないのに、ふくらはぎの辺りがだるいと感じている人は、悪い肝臓の症状が出ているかもしれません。肝臓が悪くなっていることによって発生するふくらはぎのだるさは、春から夏の季節にかけて始まり、そのまま肝臓を放っておいて症状が悪化すると、年間とおしてふくらはぎがだるくなってきます。
足のマッサージや湯船につかってもだるさが解消されないという人は、肝臓の症状の悪さを疑ってみましょう。
【足のだるさで疑わしいタイプ】
・長時間立っているなど、思い当たる原因がない
・春から夏の季節に始まっている
・マッサージや入浴では改善されない
手のひらチェックで判別する方法
簡単な肝臓の症状のチェック方法として、手のひらをギュッと固く握って、パッと開いた時に一瞬見える手のひらに入ったシワの線の色を見ると言う方法があります。やり方は簡単で、ギュッと握った手をパッと開いた時に出来るシワの線が黄色ではないかどうかを見るだけです。
白からピンク、肌色に戻る人の肝臓は正常である可能性が高いですが、シワの線が黄色になってしまった人は、肝臓が悪くなっている可能性があります。
【手のひらチェックの方法】
①手のひらをギュッと固く握る
②パッと開く
③手の平のシワが黄色くないかどうかを確認
④白からピンクになる人は正常
⑤黄色くなったら、肝臓の症状を疑ってみる
白目の部分で判別する方法
肝臓の症状は、自分の目を鏡でじっと見た時にもチェックできます。白目の部分が黄色い色になっている人は、要注意。眼科に行くのと一緒に、内科でも肝臓の検査をしてもらいましょう。肌の色が黄色くなっていくのは肝臓の症状が悪くなっている証拠なのですが、目の白い部分まで黄色になってくると、肝臓に何らかの重く悪い症状が起こっている場合があります。
自分では黄色かどうか判断しづらいという人は第三者の人に見てもらうと、客観的に色を判断することができるのでおすすめです。
【白目のチェックによる確認】
・鏡か、第三者に確認してもらう
・白目の部分が黄色い色をしていないかチェック
・白目に黄色い色があれば、病院で検査を
このように肝臓の症状が悪くなってくると、体の表面にそのサインが出てきます。しかし、肌の色が黄色くなってきたり、眼の白い部分が黄色くなってくると、皮膚科や眼科にいってしまいがちです。
また、肩のこりや足のだるさであれば、マッサージをしてなんとなく良くなったような気分になってしまうのです。このようにして知らず知らずの内に、肝臓の病気が進行してしまうケースは多々あります。
これらの日常的にチェックできる肝臓の症状を表すサインは、知っている人しか気づくことができません。今回ご紹介したような体の表面の変化が肝臓の症状の変化によって引き起こっている可能性があると意識して、日頃から自分の体の変化をコマ目にチェックしておくようにしましょう。
まとめ
体の表面に出てくる、気になる肝臓の症状とは
・胸やお腹の肌の色が黄色くなってツヤがなくなる
・不眠が続いて昼間に眠くなる
・右肩から首にかけて凝りを感じる
・手の爪に縦の線ができている
・ふくらはぎにだるさを感じる
・手のひらをギュッと握って開いた時にシワが黄色い
・白目の部分が黄色い色になる