尾てい骨の骨折を繰り返さないために必要な予防と対策

a woman sitting at a desk and has pain in the back. symbol photo for proper posture at work in the office.

尾てい骨の骨折を経験したことはありますか?今回は「ある」という方はもちろんのこと、ないけれど最近尾てい骨周辺に痛みがあるという方は必見の、尾てい骨の骨折を繰り返さないために必要な予防と対策について解説いたします。

そもそも尾てい骨を骨折しているか否かはどうやって判断すればよいのでしょうか。尾てい骨周辺の痛みというのはお尻を強打した時にだけ起こるものではありません。特に転んだり打ち付けたりといったわかりやすい原因が無くとも、尾てい骨痛や尾骨神経症だと診断されることがあるのです。

ではその原因とは何でしょうか。物理的な衝撃が無いにもかかわらず、自然と(というのもおかしい気はしますが)尾てい骨の付近が痛くなった場合、まずは尾てい骨周辺筋肉のアンバランスという可能性が挙げられます。筋肉疲労なので骨折ではありません。

長時間の運転やデスクワークによって起こることが多いです。女性の方は妊娠出産に伴って痛みがでることもあるようですがこれも骨折とは違う場合の方が多いですね。

このことから尾てい骨の骨折は、ほとんど外的要因によって起こるものと考えてよいでしょう。それではこれから早速、尾てい骨の骨折を繰り返さないために必要な予防と対策についてお伝えします。

 

尾てい骨の骨折を繰り返さないために
必要な予防と対策

 

絶対安静を厳守する

尾てい骨を骨折してしまったが完治した。では骨折を繰り返さないために必要な予防と対策といえばなんでしょうか。まず初めに挙げられるのは当たり前ですが絶対安静にすることですよね。

骨折を経験したことがある方もない方も、骨折はくせになるという噂を聞いたことはありませんか?この情報はれっきとした事実です。骨折に限らず、捻挫やぎっくり腰など、一度起こってしまうとくせになりやすい傷病というのは意外と多いです。

骨折が完治したと診断を受けても、骨折前よりは骨が柔らかい状態になっています。完治したというのはあくまで日常生活に支障がない程度という意味なので、骨折が治ったからと激しい運動をしてしまうのは非常に危険です。

完治の診断を受けてもまだ骨折前のように丈夫な状態には戻っていません。骨折前と同じような気持ちで安易に運動すると(見た目にはわかりづらいですが)以前よりやわらかくもろい状態になっている骨に余計な刺激を与えることになりかねません。せめて一週間は絶対安静を心がけ、無茶な運動はしないようにしましょう。

 

尾てい骨に衝撃をあたえる行動をしない

上記で挙げたものと同じような予防法になりますが、やはり自分自身で尾てい骨を刺激しないようにしようと意識を持って行動するのが一番です。

尾てい骨の骨折というのはそう簡単に起こるものではありません。臀部に鈍い痛みがある方はたまに「お尻の付近が痛むから尾てい骨を疲労骨折しているんじゃないか」と勘違いされていますが、これは骨折が原因の痛みではありません。

実際に尾てい骨を骨折すると、我慢できないほど強い痛みに襲われて、立っているのもままならない状態になります。そのため「なんだか尾てい骨あたりが鈍く痛いなあ」という程度の我慢できる痛みであれば、骨折の心配はまずないと考えていいでしょう。(それでも症状が続いて辛いようであれば病院へ行って受診されるのが一番ではありますが)

つまり尾てい骨の骨折は、転倒や衝突などのなんらかの外的要因で尾てい骨を強打したせいで骨折する場合がほとんどなのです。偶発的な事故の場合は自力で回避するのはなかなか難しいものがあるでしょうが、自分自身の不注意で骨折してしまったという方は次からは同じような行動をとらないように十分気を付けましょう。自身に原因があったのであれば、注意するのはそう難しくないはずです。

 

カルシウムを豊富に含む食物を摂取する

骨を丈夫にするためにとても重要な栄養素はカルシウムです。尾てい骨に限らず全身の骨を丈夫に出来るお手軽な方法なので、少し意識してカルシウムを取り入れるようにしていただきたいですね。

特に高齢の方は骨密度が低下するため、ちょっとした衝撃でも骨折しやすい状態になっています。そのため、ちょっとつまづいたり転んだりしただけで骨折、入院となってしまうケースも多く見受けられます。高齢だから仕方ないと諦めず、摂取する食物から見直していきましょう。月日と共に年を重ねるのは当たり前のことなので回避しようがありません。

ですが口にするものの栄養素を把握し、カルシウムを意識的に取り入れるようにすれば骨密度の低下はある程度食い止めることが出来ます。高齢になったから身体が弱るのは仕方ないと諦めず、日々健康的な生活を続けていくことで身体の衰えを感じることはなくなるかもしれません。

ちなみにカルシウムを含む食物として広く知られているのは牛乳ですが、牛乳ではなくいりこなどの小魚から摂取した方が日本人の体質的に身になりやすいという説があります。牛乳が苦手な方は、なるべく小魚類からカルシウムを摂りいれるようにしましょうね。

 

綺麗な姿勢を意識する

綺麗な姿勢を意識するだけで骨折の予防ができるのであれば、やらない手はないですよね。思い立ったが吉日ということわざもあることですから、今日から綺麗な姿勢を心がけましょう。

なぜ綺麗な姿勢が尾てい骨の骨折を予防することに繋がるのかと疑問思われるかもしれませんので解説すると、綺麗な姿勢というのは基本的に体にとって一番楽な姿勢になるからです。一番楽な姿勢というのはあなたにとって一番無理のない体勢ということになります。つまり、あなたの身体を痛めることなく一番自然な状態に保ってくれるのが、綺麗な姿勢と言われる姿勢になるわけですね。

悪い姿勢を習慣化してしまうとそれに慣れてしまい、良い姿勢をとるのはキツイのに悪い姿勢と言われる体勢をとる方が楽になってしまいます。ですが、あなたが気づいていないだけで、悪い姿勢をとりつづけることで身体はどんどん歪んでいきます。身体が歪んだ状態になると、骨も一緒に歪んでしまいます。

骨が歪んだ状態になると、その場所に疲労が溜まりやすくなり、さらにその部分が脆くなってしまいます。脆くなれば当然その部分は骨折しやすくなりますので、それを防ぐためには良い姿勢を意識しなければならないことになります。最初はきついかもしれませんが、慣れれば背筋をまっすぐ伸ばした綺麗な姿勢が一番楽になりますので、慣れるまで頑張って続けてみましょう。

 

尾てい骨の骨折を繰り返さないために必要な予防と対策についてのご紹介は以上です。

繰り返しになりますが、デスクワークや運転など長時間座ったままでいると尾てい骨周辺に痛みが出ることがありますよね。それらは尾てい骨の疲労骨折と勘違いされやすいのですが、実際に『骨にひび、骨折』となると症状はもっと重く、少し痛いな程度で我慢できる痛みではありません。

実際に経験した方はおわかりでしょうが、尾てい骨の骨折は腕や足と違いギプスで固定することも困難なので場合によってはただ耐えるしかないという非常につらい状態になります。尾てい骨の骨折を繰り返さないだけでなく、骨折することの無いように気を付けていきたいものですね。

 

まとめ

尾てい骨の骨折を繰り返さないために必要な予防と対策

・絶対安静を厳守する
・尾てい骨に衝撃をあたえる行動をしない
・カルシウムを豊富に含む食物を摂取する
・綺麗な姿勢を意識する


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