手首を骨折したかもしれない時に行うべき7つの応急処置

手首を骨折したかもしれない時に行うべき7つの応急処置

柔道や空手など格闘技の稽古中や他の運動中でも突発的に手首に負荷をかけた場合に骨折することもあるでしょう。また、日常生活の上でも手首を骨折する危険性は潜んでいます。

例えば掃除などで、脚立や踏み台を使って高いところを掃除もしくは荷物の上げ下げを行う場合に、バランスを崩して転んだ時などです。その様な場合に本能的に手首をつっぱって身を守ろうとします。しかし角度が悪かったり、腕の筋力が衰えていれば手首を骨折してしまいます。

そこで今日は手首を骨折したかもしれない時に行うべき7つの応急処置についてお伝えします。自分の身は勿論、ご家族など第3者の身に起こった時に慌てずに適切な対処が出来ればその後の手当てにも有効ですので、ではご覧ください。



 

手首を骨折したかもしれない時に
行うべき7つの応急処置

 

安静にできる場所に移動して患部を観察する


患部を動かさないようにして患者を安全で安静にできる場所に移す。骨折であるかどうかチェックします。強い痛みがあるか、腫れていないか、変形していないか、骨が皮膚を突き破って出血していないか、というポイントを確認する。ポイントは患部を固定し、出来るだけ早く病院に行って適切な専門治療を施してもらうことです。

 

骨折症状の判断をする


単純骨折か複雑骨折かを判断して、症状によって対応処置を区別します。単純骨折とは折れた骨が外に出ていない骨折のことです。複雑骨折とは折れた骨が皮膚を突き破って外に出た状態の骨折です。骨折かどうかの判断が難しい点は痛みです。打撲とは比較にならない強い痛みが骨折の痛みの特徴です。

 

単純骨折の場合は副木で固定する


骨折した部位を注意深く伸ばしながら副木などがあれば当て、動かないように固定する。副木は板や傘、段ボールなど固定できそうなものを適当に探す。また腫れを抑えるために早めに患部を冷やしておくことが効果的です。氷で冷やす場合は、冷やし過ぎを防ぐためにタオルの上から氷嚢を当てるようにします。

 

複雑骨折の場合は消毒処置の後、副木で固定する


外傷と出血を伴うので、細菌感染を防ぐために止血と消毒を施す。患部を水道水で洗った後圧迫止血をする。止血後は包帯など清潔な布で幹部を巻き、単純骨折と同じく副木を当てて固定する。複雑骨折の場合は可及的速やかに医療機関で正式の治療を受けることが大切です。

 

腕の関節まで固定する


腕の上下の関節まで動かないよう固定します。三角巾などで腕をつるし、体幹に患部を固定できるようにすれば理想的です。いわゆるつり包帯という処置です。この処置の目的は内出血の量を減らし、腫れを少しでも抑止することでもあります。固定するときの注意点はあまり強く縛り過ぎないことです。

 

ギブスで固定する


ここからは整形外科など専門医の処置となりますが、上記の5つの対応が出来たのちに速やかに整形外科などの専門医療機関で正式な治療を施してもらうことが重要です。ギブスの固定期間は4~5週間ほどです。固定中でも指が動かせるならば、少しでも動かすようにすることです。これがのちのリハビリ効果を高めます。

 

リハビリをする


ギブス固定を始めてからから4~5週間後、レントゲンで骨癒合を確認できればギブスが外せます。外した直後は手首にむくみ(浮腫)が生じることもありますが、リハビリを行ううちに消滅していきますので、心配はいりません。

適切なリハビリ期間は一か月ほどで、入念に手首のマッサージや関節可動域を動かして訓練することが重要です。骨折した方の手首の親指を除く指を片方の手で掴み、指をそらせたり、手の甲を抑えるように下に曲げるといった手首の関節の運動が有効です。

力の入れ具合は無理のない範囲で、出来るだけ角度を深く曲げることが重要です。これは患部を固めないためです。元の可動領域まで手首を戻すためには痛みのない範囲での可動では効果はありません。

 

以上が手首を骨折した場合の応急処置の基本です。症状の度合いによっては直ちに緊急病院へ搬送してもらう必要もあるでしょう。素人判断をしない、無理をしないことが重要です。骨折かどうかはっきりせず捻挫かな?と思えるような場合でも整形外科に診断してもらうことをお勧めします。

もし骨が変形していたら、適切な治療を受けないとそのまま固定してしまいます。子供さんや高齢者の方は骨がまだ柔かったり、老化により弱っていることがありますので特に注意しましょう。

高齢者は骨密度も低下してちょっと手をついただけでも骨折することもありますので、日ごろから充分予防するようにしましょう。骨折の症状の特徴を幾つかあげておきますので、骨折かどうかの判断の際の参考にしてください。

手首を骨折した可能性がある症状

1.激痛があり、冷や汗が出てちょっと触れただけで痛い。
2.患部の周りが腫れて出血している。
3.手首を動かせない。
4.触ると骨がグシュッとした感触でくずれていることが分かる。
5.折れた骨が擦れてコツコツと音がする。
6.手首が変形している。

 

今日のまとめ

手首を骨折したかもしれない時には

・安静にできる場所に移動して患部を観察する
・骨折症状の判断をする
・単純骨折の場合は副木で固定する
・複雑骨折の場合は消毒処置の後、副木で固定する
・腕の関節まで固定する
・ギブスで固定する
・リハビリをする

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