身近に潜む危険生物から子供を守る!親が取るべき有効策

身近に潜む危険生物から子供を守る!親が取るべき有効策
私たちの住む日常のすぐそばには、命を落とすほどの恐ろしい生き物がたくさんうごめいています。猛毒を持った虫や危険生物は、私たちがうっかりと彼らの領域に足を踏み入れた途端に、陣地をまもるために攻撃してきます。そんな危険な生物に噛まれ、命を落とす子どもも決して少なくありません。

好奇心旺盛なばかりの無邪気な子どもを、そんな危険生物たちから守るために、親が気をつけなくてはなりません。ではどんなことに気をつければいいのかを、危険生物ごとに調べてまとめました。登山やキャンプなどに行く際の参考にしてください。ではご覧ください。

 

身近に潜む危険生物から子供を守る!
親が取るべき有効策

 

肌の露出を見逃さないアブ

アブは川や湖などの水場に多く存在します。アブに刺されると、急に猛烈な痛みを感じるため、子どもが急に泣き出したりしたらアブに刺された可能性があります。アブは蚊のように針でさすのではなく、皮膚を切り開いて吸血するため痛みが大きいのです。

アブに刺されない予防策としては、身体の生身部分の露出をなくすことです。帽子にネットを装着したりすれば完璧ですが、暑い夏になかなかそこまで出来ませんよね。そういう時はお子さんに防虫スプレーを徹底してつけてあげてください。

驚異の吸血鬼マダニ

マダニは普通の家庭の中にいるような「ダニ」とはまた別の、山や茂みなどに生息する恐ろしい危険生物です。犬や猫を飼っている方なら見たことがあるでしょう。身体が大きいため何日にもわたって宿主の血を吸い続けます。吸い終わった時には元の身体の何倍もの大きさに変身します。

登山やキャンプなどに行くときはマダニ対策として、サンダルや露出の多い軽装を避けることが大切です。また、防虫スプレーも有効でしょう。マダニは大きく刺されていたら視認できるため、子どもの身体をよくチェックしてあげましょう。

家の中にはカバキコマチグモ

カバキコマチグモは普段は稲などの葉の中に生息しますが、夏季になると繁殖のために室内に入ってくることがあります。カバキコマチグモに噛まれると、ダニのように2つのあとが残ります。赤くはれ上がり、痛みが引くのに数日かかるときもあります。

噛まれた場合は必ず医者に見せましょう。対策としては皮膚の露出を避けることや、子どもが不用意に草むらなどに入らないように注意することです。

外来種のセアカゴケグモ

セアカゴケグモは字の通り、背中に赤い模様のあるクモです。オーストラリアに生息する毒クモでしたが、20年ほど前に日本でも発見され、以後日本全国で生息が確認されています。セアカゴケグモのメスは強力な毒を持っており、噛まれた場合は稀に死に至る場合もあります。

激しい痛みを伴い、発汗や発熱などの症状を引き起こすため、セアカゴケグモに噛まれたらすぐに医師に診せましょう。セアカゴケグモは庭やベランダなどに置きっぱなしにしているサンダルなどに巣を張ることがあるため、不用意に足をいれずに注意しましょう。噛まれた場合はすぐに傷を洗い流すことが肝心です。

ムカデの恐怖はトラウマに

日本に昔からいる危険生物として、ムカデが挙げられます。毎年春になるとムカデが家屋などに出没して噛まれるという被害は後を絶ちません。ムカデは強力な毒を持っているため、子どもが噛まれたら重症化する恐れがあります。列島南部のムカデが多数生息する地域では、家の窓やドアの周りに銀色のテープが当然のようにはられています。

それらのテープはムカデが家屋に浸入しないための対策用です。銀色のテープは鏡の役割をはたし、ムカデに「別のムカデがいる!」と思わせて逃げさせるためだといいます。ムカデは湿った環境を好むため、春先はおふろの排水溝などの掃除や防虫剤散布などに気を配りましょう。

ハブより強力な毒のマムシ

マムシは小型の蛇のような姿をしています。日本の各地に生息し、草むらや森林や水辺など、あらゆるところに潜んでいます。毎年3000人ほどの人がマムシにかまれてけがをして、そのうちの10人ほどがなんと命を落としているのです。マムシは私たちの日常の近くにいる、もっとも危険生物と考えていいでしょう。

蛇同様に夜行性だと思われがちですが、暗くじめじめした場所では昼間でも活動しています。マムシの毒は血管細胞を破壊し、筋肉細胞をも壊します。そのためマムシにかまれると、強い痛みと腫れとしびれを伴います。放っておくと取り返しのつかないことになるため、一刻も早く医師に診せましょう。

マムシはあまりにも多くの場所に生息するため、元気盛りの子どもたちを完全に遠ざけることは不可能かもしれません。噛まれた時は患部をしばったりせずに、動かさないよう気をつけて病院へ行きましょう。

死亡リスクの高いスズメバチ

「身近にひそむ危険生物」として多くの人が名を上げるのが「スズメバチ」でしょう。毎年スズメバチに刺されたという被害は多数にのぼります。スズメバチは非常に攻撃性が高いため、近寄らないことが第一です。スズメバチは主に巣をまもるために攻撃してくるのですが、攻撃前に「カチカチ」という威嚇音をだします。

恐怖の「カチカチ音」がきこえたら、そうっとその場を離れましょう。スズメバチに1度刺されると、体内にスズメバチに対する抗体ができるため、2度目に刺されるとその抗体の作用によって死にいたることがあります。これをアナフィラキシーショックといい、毎年数十人が命を落としています。万が一、子どもが2度、スズメバチに刺されたら、10分以内に病院に連れて行きましょう。

 
我々の日常に潜む危険生物を中心に、生態と対策についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょう。小さなクモやムカデなど、簡単に隙間を見つけては家の中に侵入してきます。侵入させないことも大切ですが、私たちよりずっと身体の小さい生き物を締め出すことには無理があります。刺された、もしくは噛まれた際の緊急措置についても書いてみたので、いざという時のために頭に入れて役立ててください。
 

まとめ

身近に潜む危険生物

・肌の露出を見逃さないアブ
・驚異の吸血鬼マダニ
・家の中にはカバキコマチグモ
・外来種のセアカゴケグモ
・ムカデの恐怖はトラウマに
・ハブより強力な毒のマムシ
・死亡リスクの高いスズメバチ


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