のし袋の表書きで知っておきたい基礎知識

のし袋の表書き
のし袋の表書きは間違えずに書かないと大切な場面で恥をかいてしまいますよね。冠婚葬祭などで使用されるのし袋、表書きで頭を悩めた経験はきっと皆さんもあるでしょう。

のし袋にはお祝い事に関する祝儀袋やお葬式や法事、または出産祝いや内祝いなどあらゆる場面で使われています。のし袋の表書きを書くシーンは長い人生色々あると思いますが、種類がたくさんあるため正しい知識を身につけておかないと失敗する可能性が非常に高いのです。

名前はどうやって書くのか、のし袋の裏はどうするべきかなど、マナーに沿った書き方を万が一のために理解しておきましょう。では本日ですが、のし袋の表書きについて書き方のマナーと注意点を詳しくお伝えします。

簡単な市販ののし袋を使いましょう

のし袋の表書きで困るのは「お祝い」か「寿」かなど言葉の違いで失礼にならないようにする点です。

一番簡単なのは市販ののし袋を使い表書きの失敗リスクを減らす方法ですが、いざ売り場に行ってみると種類がずらりと並び、どれを選んだらいいのか迷いますよね。そこでまず知っておきたいのが大まかなのし袋用途の違いについて。

まず結婚祝いの場合ののし袋の表書きは、御祝、御慶、寿、御結婚御祝などになります。お葬式の場合は御香典、御仏前、御霊前など、宗教がわからない時は御霊前とされるのが一般的です。

神式の場合は御玉串料もしくは御霊前になります。そのほかにも出産祝いや入学祝などのイベントで使うのし袋は、御出産御祝、御入学御祝、お見舞い、謝礼、寸志など用途に合わせてのし袋の表書きがすでに印刷されています。

無地タイプもありますが、不安な場合は用途別に販売されているのし袋を使ったほうが無難でしょう。

 

水引の意味を理解しよう

のし袋には水引と呼ばれる飾り紐があり、結び方により使いわけされています。大きく分けると一度結んだらほどけない「結びきり」と何度もほどける「蝶結び」がありますが、この意味はお悔やみ事のような繰り返し起きてほしくないこと、もしくはなんども繰り返してもよい御祝い事として使います。

結び方のパターンのひとつ、あわじ結びは両端を引っ張るとさらに結び目が強くなることから、末永く付き合うとして慶弔とともに使用されるものです。

花結びまたは蝶結びと呼ばれるものは何度でもほどいて結び治せるため、出産祝いなど何度あってもよい時に使われますので、仏事や繰り返したくない結婚のお祝いでは使用しません。

もうひとつは一度で終わりという意味を持つ結びきり、仏式、神式、キリスト教式のお葬式、結婚式で一般的に使用されています。

市販ののし袋を使用する場合はなかに包む金額に合わせて豪華なタイプにするか、シンプルなものにするかバランスを取りましょう。

地域によってのし袋の格差はありますが、お店によっては金額ごとに祝儀袋を項目別に分けて販売している場合もあるので参考にしてください。

 

半紙を使う場合のマナーに注意しましょう

のし袋の表書きですが、市販の袋ではちょっとという場合は奉書紙や半紙を使い手作りでのし包みを作ることもできます。慶事の場合は2枚、弔事なら1枚の紙を使用、また折り方が用途によって異なりますので注意してください。

慶事の場合はお金を入れる中包を紙の中央に置いたら、左、右の順番で折り、下側の折り込み部分は上側にかぶせるようにして折ってください。

弔事の場合は中包みを紙の中央にセットしたら右、左の順で降り上側を下側の折り込み部分にかぶせるようにして折ります。慶事と弔事では折り方が逆になりますので注意しましょう。

お金を実際に入れる中包みは市販ののし袋も半紙を使った手作りの場合でも同様で、必ず表書きに毛筆で漢数字で縦書きで記入してください。

たとえば3万円の場合は「金参萬円也」となります。弔事の場合は中包みの裏面に住所と名前を書き添えると良いとされています。

 

毛筆で正しく名前を書きましょう

のし袋の表書きはできれば筆書き、市販の筆ペンを使って丁寧に水引の中央部分に来るように書きます。

個人の場合は水引中央下に姓名、夫婦の場合は右側に夫のフルネーム、左側に妻の名前、会社の場合は水引中央に会社名を書き右肩に株式会社と小さく書きましょう。

代表取締役などの肩書は名前よりも小さく中央に書いてからその下に名前を書いてください。連名の場合は五十音順に右側からフルネームで、もしくは年齢や地位の順番で記入してください。

 

さてのし袋の表書きはシーンごとに異なり、贈り主が誰かわかるように丁寧に名前を書かないといけません。筆書きが最も真心が伝わるものなので、失敗しないように別の紙で何度か書く練習をするか、毛筆が得意な人に書いてもらってもよいでしょう。

のし袋で表書きを書く機会は結婚式とお葬式だけでなく、長寿祝や七五三、新築祝いなどあらゆる場面で必要になります。いざのし袋が必要になっても、迷わずに手早く準備できるだけの知識があると良いですね。

冠婚葬祭の礼儀は知っているようでも意外な落とし穴が色々あり、のし袋の表書きが必要な時は市販の袋を使えばいいや、とは簡単にはいかない場面もでてくるでしょう。そんなときに少しでも参考になるように普段から冠婚葬祭のマナーを知っておくと安心です。


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