お車代を渡す時に気をつけたい5つの常識

お車代を渡す時に気をつけたい5つの常識
お車代とは、仲人や主賓の方などに包む交通費で、結婚式の際に遠方から友人に出席してもらう時にも渡すことがありますよね。交通費として渡すのですが、あくまでお礼のひとつです。遠方から来てくれた感謝の気持ちを込めて包みましょう。

もちろん司会や受付などをしてくれた人達にお車代というお礼を包んだ場合も、それとは別に「お礼」を渡します。そもそもお礼の意味合いが違うということを覚えておいてくださいね。

そして結婚式という人生の門出にお車代を用意するということは、人生の最後として送り出すお葬式や法事などの際も準備するのが常識です。

結婚式なのかお葬式なのかによってお車代の準備の仕方や渡し方も違いますが、そういう機会はそうそうあるではありません。そこで今日は、お車代を失礼が無いように渡すための常識についてお伝えします。

誰にいくら包むか熟慮する

冒頭でお伝えしましたが、お車代とお礼は基本的には別物ですが、あえて一緒にする場合もあります。それは主賓の方が近くに住んでいる場合です。その場合には、少なくても1万円以上で3万円以内をお車代として渡します。

元々、式場までの送迎を手配している場合は、お車代は不要ですが、お礼の意味も含めて準備してください。それ以外の出席者は、自宅から式場までが5千円を超える人に対して、半額位を準備するのが一般的。遠方からの出席者には半額分をお車代にする人が多いのですが、全額包むというケースもあります。

ただし、すでに既婚者でその方の式に出席して車代として過去に受け取っていれば、その金額と同じでOKです。これを読んでいる未婚の方は、今後出席する結婚式のお車代は控えておく方が良いでしょう。そしてお車代はキリの良い金額にするので、1万円、2万円など端数が出ない金額を準備してくださいね。

 

お札やご祝儀袋の準備をする

お車代はお祝い事に関わるものなので、お札はすべて新札を用意します。ご祝儀袋に入れる際は肖像画がある方を前にし肖像画の方から先に入れましょう。ご祝儀袋は金額が大きい人には水引が結び切りのものを、少ない場合は水引やのしが印刷されたものを選んでください。

必ず筆ペンか毛筆で書き、表書きは「御車代」「御車料」と書くのが無難ですよ。表書きの名前は、新郎側なら新郎の、新婦側なら新婦の名字を書き、結婚式当日に渡す場合は旧姓で渡します。千円単位のお車代はポチ袋を準備してください。

お札を折りたたんで入れるので、ほんの気持ちですがという意味合いも込めて用意します。お車代には一言でも良いので、感謝の言葉を書いて入れておくと少額でも受け取る側も気持ちが良いものです。

 

タイミングに注意する

結婚式当時に渡すという人が最も多いお車代。ですが、忙しい主役が渡すのはかなり難しいですよね。そのため、新郎新婦の親や受付の担当者に渡してもらうのが良いでしょう。当日渡すタイミングは3つ。披露宴が始まる前と披露宴の最中、そして披露宴の後です。

確実に渡すのであれば、披露宴の前に受付で記帳してもらう際に担当者から渡してもらいます。ただし、主賓や上司には両親から受付後、又は披露宴の最中に挨拶を兼ねて渡してもらってください。仲人には披露宴後に別室で両家の親が揃った状態で、「お礼」とは別にお車代を渡します。

気をつけたいのが、披露宴後のお見送りの時に渡す時。全員に渡すものではないので配慮が必要ですし、急いでいて挨拶を簡単に済ませて帰ろうとしている人へ渡し損ねてしまうことがあるからです。

 

渡し忘れや取り違えに注意する

せっかく頑張って準備したお車代の渡し忘れって以外と多いのです。やはり、特に自分で渡したいという気持ちが強い人の方が渡し忘れをしてしまいやすいので、確実に渡せるような方法に気持ちを切り替えることも必要ですよ。

受付で渡してもらう場合は、大きな付箋に名前を書いてご祝儀袋に貼っておき、渡す直前に剥がしてもらいましょう。ご祝儀袋よりも一回り大きな封筒に入れて全てに名前を書いておき、渡す時に出すという方法なら所作も美しいですね。

両親に頼む場合は、相手の顔写真入りのリストを渡すと渡し忘れや渡し間違いを防げます。出席者が多ければ多いほど、取り違えも起こしやすいので「○○のご友人の△△さまですよね」などと確認してから渡すようにしてもらうと完璧です。渡し忘れと取り違え、どちらも無いようにしましょう。

 

お葬式や法事の包み方を間違えないようにする

お車代と聞くと結婚式が浮かびますが、お葬式や法事でも渡します。ただし結婚式と違うのが親族や友人には渡さないということです。当日お願いした僧侶の方々にお渡しするもので、実際にかかる金額+5千円~1万円を準備しましょう。

ただし、送迎を準備した場合には不要です。香典ではないので新札でも大丈夫ですが、悪い印象を与えてしまう可能性があるため、使用したお札を渡してください。入れる袋は不祝儀袋ではなく、白い封筒に「御車代」「御車料」と黒い筆ペンか毛筆で書き、名前は書かずに渡します。

僧侶にお車代だけでなくお布施なども一緒に渡すことから何度も名前を書くということは「何度も不幸が起こる」という意味に通じるので書かないというお寺が多いのですが、地域や宗派によっては名前を書くこともあるので、それに合わせてください。渡すタイミングは葬儀や法要が終わった後にお布施と一緒にというのが一般的です。

 

やはりお車代やお礼のことを考えると、結婚式ってお金が掛かって面倒だなという人も多いでしょう。しかし、結婚式は自分のためでなく、親やお世話になった方たちに感謝する場だという考え方もあるため、可能なら行って欲しいですね。

実際に挙式や披露宴で掛かる費用以外にも多くの費用が必要なので、その金額をきちんと考えた上で準備することが後悔しない結婚式の挙げ方と言えるでしょう。そして、あなたたちのために出席してくださる方の負担を少なくするのがお車代。

正直、かなりの費用が掛かる場合もあるので、出来るだけ抑えたいのであれば、駅から徒歩5分以内や送迎を行っている会場を選ぶとお車代を渡す人が少なくなりますよ。後は、渡し忘れや取り違えがないように確実に準備したお車代を渡しましょう。

まとめ

お車代を渡す時は

・ 誰にいくら包むか熟慮する
・ お札やご祝儀袋の準備をする
・ タイミングに注意する
・ 渡し忘れや取り違えに注意する
・ お葬式や法事の包み方を間違えないようにする


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