お祝い金の渡し方を学んで、先方に喜ばれる5つのポイント

お祝い金の渡し方を学んで、先方に喜ばれる5つのポイント
いろんな慶事に際してつきものなのが「お祝い金」ですよね。場合によっては現金書留で郵送することもあるかもしれませんが、たいていは手渡しになるのではないでしょうか。祝儀袋の選び方、包み方、渡すときのマナー……いろいろとポイントがあり、どれもわりと他人の目につくことばかり。

120%完璧に、と気負うと疲れてしまいますが、大きくミスをすると「マナーがなってない」と眉をひそめられてしまう可能性も否定できません。そこで今回は、最低限おさえておきたい「お祝い金についてのあれこれ」をお伝えします。

冠婚葬祭のマナーは社会人として外せない、一般常識です。年を重ねれば重ねるほど「知らなかった」で見逃してもらえるものではありません。この機会にしっかりとおさえておきましょう。

祝儀袋・中包みの基本をおさえましょう

実は、お札を用意するところからすでに「お祝い金を渡す準備」は始まっています。というより、ここをおさえておかないと話になりませんから、基本をおさらいしておきましょう。

【中包みにお金を入れましょう】

1.お祝い金は新札を用意します。

2.お札の表側が上を向くように入れます。(お札の肖像画が上に来るようにして、お札を入れてください)

3.中包みの中心にお金を入れ、元通りに折り戻してください。

慶事と弔事で向きが違うので気をつけましょう。

【上包み(祝儀袋)で包みましょう】

1.中包みを上包みの中央に置き、折り目の通りに包んでいきます。
2.慶事の際は下側が上に重なるように折りこみます。逆になると弔事の意味合いになってしまいます。意外と多いミスですので、くれぐれも向きなどには注意して下さいね。

 

先方への渡し方をマスターしましょう

慶事に招かれた際は、祝儀袋にお祝い金を包んで会場に持参しますが、祝儀袋をはだかでカバンなどに入れて参列するのは大変失礼です。

受付で渡す際も同様ですが、結構このあたりが守れていない人が多いのも事実。マナー違反なだけではなく、水引のくずれや祝儀袋のしわにもつながりますので、必ず「袱紗(ふくさ)」を使用しましょう。

袱紗は冠婚葬祭それぞれに応じて使い方がわかれますが、今はリバーシブルで弔事用・慶事用に使えるものもありますから、一つ持っておくとよいですね。種類もいろいろあるので、どれを選んだらよいかわからない時は、素直に店員さんにアドバイスをもらうのも一つの手ですよ。

ちなみに祝儀袋に包んだお祝い金を渡す際は、挨拶した後、持参した袱紗から祝儀袋をとりだし、祝儀袋の下の方(先方に表が気が読める向き)を相手側に向けて、両手で手渡しします。

 

袱紗の使い方を覚えておきましょう

お祝い金を祝儀袋に入れたら、いざ袱紗に包みます。慶事と弔事では包み方が逆になるのですが、知らずに弔事の包み方をしていて、心の中で「あーあ、逆だな」と気づかれていることってあるんですよ。

親しい人ならズバッと指摘してくれるかもしれませんが、たいていはこっそり残念な人認定されていることも。そんな事態を引き起こさないように、使い方を確認しておきましょう。

【袱紗の包み方(台つき袱紗・つつみ袱紗)】

1.お祝い金を包んだ祝儀袋を、袱紗の中央からやや左の方へ寄せるようにして置きます。

2.左の角から中央に折りこみましょう。

3.上、下の順番で中央に折りこんでいきます。

4.右を裏へ折り返し、左の上下に小さく三角形ができれば完成です。ちなみに簡略式の挟み袱紗の場合は慶事・弔事問わず、表向きに入れて包むことができます。

 

祝儀袋の違いを理解しましょう

さて、お祝い金を入れるのに必要になるのが祝儀袋ですね。今は100均などでも売られていますし種類も豊富なので、かえってどれにしたらよいか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。一口に「祝儀袋」といっても様々な種類があり、包むお祝い金によって、使える祝儀袋も変わってきます。

お祝い金が多すぎても少なすぎても失礼に当たるように、中身不相応の祝儀袋もまた失礼に当たります。また、水引の結び方にも注意が必要です。

例えば結婚式なら、のし付の祝儀袋を選び、両端をもって引っ張るとさらに強く結ばれることから「末永くお付き合いしたい」という意味を持つ結び切りの「あわじ結び」や、華やかな飾りの水引の祝儀袋を使用します。

いくらデザインが素敵でも、何度でも結びなおせることから「何度も繰り返されてほしい」という意味を持つ「蝶結び」の水引が使われているものを選んでしまわないように!自信がないのなら、これも素直にアドバイスを受けましょう。

 

ほんの少しの手間をかけてみましょう

お祝い金を郵送で送るとしても、実際に式や場所に出向いて直接手渡ししたり、受付などを介して渡したりするとしても、慶事の際はなにかと当事者も周囲もざわついていて、落ち着いて気持ちを通わせあう時間もなかなかとれないかもしれませんよね。

そんな時はお祝い金にメッセージを添えてみましょう。なにも長々と手紙を書かなくても、一筆箋などで一言、心のこもった言葉を添えるだけで充分。

もちろん冠婚葬祭に適した文言・適してない文言がありますから、手紙のマナーなどには気をつける必要がありますが、あなたの素直な気持ちを相手に届けることで、相手の心もあたたまります。

後々当事者は祝儀袋をあけてお祝い金をとりだすわけですが、そんな中で一言でもメッセージがあると、ほっこりしますし、本当にうれしく感じるものなのです。

 

以上、相手に喜んでもらうのに、お祝い金を過剰に包めばよいというものではありません。まずは基本をきっちりおさえておくことが重要、ここがおろそかになってしまっていては、自分たちへの気持ちもいい加減なのではないだろうかと思われてしまいますよ。

一般常識うんぬんの前に、マナーを守ることは、相手を尊重していることにつながるのだと意識しましょう。そのうえで、お付き合いの深さに応じたお祝い金を包みましょう。少なすぎても多すぎても、相手にモヤモヤを残すことになります。

ちょっと難しいですが、相場をきちんと把握しておくことが大切ですね。特別なことや目立つことをするよりも、ささやかでも真心をこめることに重点を置くよう心がければ、それだけで相手はうれしいものなのです。

まとめ

先方に喜ばれるお祝い金の渡し方とは

・ 祝儀袋・中包みの基本をおさえましょう
・ 先方への渡し方をマスターしましょう
・ 袱紗の使い方を覚えておきましょう
・ 祝儀袋の違いを理解しましょう
・ ほんの少しの手間をかけてみましょう


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