お布施の書き方で間違えやすい5つのポイント

お布施の書き方で間違えやすい5つのポイント
お葬式や法事のときのお布施の書き方に悩むことがありますよね。身内や友人に渡すお祝いなら、書き方が少々間違っていても笑い話で済みますが、お寺に渡すお布施の書き方での失敗や無礼は笑い話では済みません。

かといって、いい年になると今更親や親戚のおばさんに「お布施の書き方を教えて」なんて訊けもせず……これはこれで「今まで知らなかったのか」と叱られる羽目になります。

いざというとき、お布施の書き方に悩んだり、お布施の書き方を知らなくて恥をかかなくて済むように、今のうちにお布施の書き方を覚えておきましょう。

ということで、今回はお布施の書き方で間違えやすいポイントをお伝えします。近々法事があるという方、今までお布施を準備したことがない方、ぜひ参考にしてください。

弔事の水引をつけないこと

お布施には基本的には水引は不要です。お布施は相手(お寺)の不幸で渡すものではないからです。奉書紙に包む場合も、封筒で渡す場合も水引はつけなくてよいですよ。

ただ、地域によっては白黒や双銀の水引をつけることがあります。関西では黄色と白色の水引をつけることもあります。水引をつけるかどうかは、自分の周りのやり方に合わせましょう。親や親戚、同じ寺の檀家さんに訊いてみてくださいね。

 

表書きや薄墨ではなく黒墨で書くこと

お布施の表書きや中袋には薄墨ではなく黒墨で書きます。筆や筆ペンは黒墨のものを用意してくださいね。また、ボールペンやサインペンで表書きをするのもだめ!筆や筆ペンで書きましょう。お布施を包むとき、奉書紙でない場合は白封筒です。

「お布施」と印字されているものか、無地の白封筒(郵便番号の枠がないもの)を用意しましょう。茶封筒はだめですよ。また、お布施専用の封筒ではない場合は、二重になっていない封筒を選んでください。お布施専用の封筒で中袋がついている場合は、中袋も使用して大丈夫です。

 

「御礼」ではなく「お布施」や「御布施」と書くこと

お布施の表書きの書き方は、上段に「お布施」下段にあなたの名前を書きます。名前はフルネーム、もしくは「○○家」と書くとよいです。お布施の書き方で注意したいのが、「御礼」と書かないこと!

お布施を渡す側は「お布施=読経代・供養代」という頭のため、つい「御礼」や「供養代」と書いてしまいそうになりますが、お布施はあくまでお布施、供養代ではありません。なので、お布施で「御礼」や「供養代」と書いてはだめ!お寺に対して失礼なのできちんと「お布施」と書きましょう。

 

中袋に住所や氏名、金額を書くこと

中袋がついているときには、中袋にあなたの住所や氏名、お布施の金額を書いておきましょう。お布施の表書きで金額を書いてはだめですよ。住所や氏名は中袋裏の左側に、金額は表側の右側もしくは真ん中に書いておきます。

中袋がついていないときには、金額は書く必要はありません。必要であれば、裏側に住所だけ書いておいてください。お布施専用ではない普通の白封筒でお布施を渡すとおきには、中袋は用意する必要はありません。

元々、お布施は一重の封筒で渡すのがマナーですから、中袋は用意せず、「お布施」と表書きをした白封筒にお金を入れましょう。

 

お布施の金額はアラビア数字ではなく漢数字で書くこと

お布施の金額の書き方では、まず頭に「金」と書き○をつけます。「¥」の代わりですね。そして金額はアラビア数字ではなく漢数字で書きます。「123」ではなく「一二三」です。そして、できれば漢数字は旧字体(壱(一)、弐(二)、参(三)、)を使いましょう。

旧字体の方がより丁寧です。漢数字の旧字体は、「壱(一)、弐(二)、参(三)、伍(五)、拾(十)、佰(百)、阡(千)、萬(万)」などがあります。また、最後の「円」は旧字体では「圓」、そして「也」をつけておきます。

たとえば、五千円包むときのお布施の書き方は「金(○で囲む)伍阡圓也」です。ただ、旧字体に自信がないときは、普通の漢数字で大丈夫ですよ。封筒に書いた金額と中身が違うという失敗だけはしないように気を付けましょう。お寺の方が混乱します。

 

以上が、お布施の書き方で間違えやすいポイントについてでした。お布施ではまずは用意する封筒や水引を間違えないようにしましょう。水引は基本的には不要ですが、水引をつけるときには双銀や白黒の結び切りを用意してください。

また、お布施の表書きは薄墨ではなく黒墨です。お布施は「供養代」のつもりで渡しても、お布施の封筒に「御礼」や「供養代」と書いてはだめ!「お布施」と書いてくださいね。「お布施」と書いた下にはあなたの名前を書いておきます。

住所やお布施の金額は中袋に書きます。中袋がついていないときは書く必要はありません。さらに、お布施の金額を書くときはアラビア数字ではなく漢数字で書くこと、できたら旧字体を使ってください。金額の頭には「金」の字、最後は「也」をつけておきましょう。

まとめ

お布施を書くときに注意することは

・ 弔事の水引をつけないこと
・ 表書きや薄墨ではなく黒墨で書くこと
・ 「御礼」ではなく「お布施」や「御布施」と書くこと
・ 中袋に住所や氏名、金額を書くこと
・ お布施の金額はアラビア数字ではなく漢数字で書くこと

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