あがり症を克服して、人前でもスマートに会話する5つの術

あがり症を克服して、人前でもスマートに会話する5つの術
人前に出ると緊張してうまく話せなかったり、赤面してしまったりと、あがり症は厄介ですよね。一度失敗したと思うと余計に過敏になってしまい、全く関係のないはずの他人の一挙手一投足が「自分を笑っているのではないだろうか」と思えて仕方がないと、深く悩んでしまう人も少なくありません。

ですが実は、あがり症自体は誰にでも起こり得るもの。日本人の8割~9割が人前で緊張すると言われていますし、世界各国でも「最も嫌だと感じるのはパブリックスピーチ」という声が聞かれています。

もちろん場数を踏めばやがて慣れていくものですが、心が繊細な人ほど慣れること自体が難しいのが現状のようです。そこで今回は、あがり症を克服するために意識したいポイントについてお伝えします。

 

あがり症を克服して、
人前でもスマートに会話する5つの術

 

体をほぐして、全身の緊張を軽減させましょう

あがり症の人はとにかく体に力が入りがち。特に上半身に力が入ってガチガチになってしまうのが特徴です。力が入ってしまうと、思ったように声が出なかったり・上ずったりします。また、手足にも震えがくるので歩いたり何かを持つ時にも支障をきたしたりすることがあります。

そこで、あがり症を克服するためにもまずは全身の緊張をほぐすところから始めましょう。首や肩を回すといった、簡単なストレッチが有効です。また、深呼吸も意外と効果的。目を閉じて、もうこれ以上は吐きだせないというところまでゆっくりと長く息を吐きます。

そうすると、自然に息を吸い込む体制が整います。吐いた時と同じように、ゆっくり長く、大きく息を吸い込んでください。これを数十秒繰り返すだけでも、リラックス効果が期待できますよ。

 

呼吸法を利用して、声の震えを軽減させましょう

あがり症の人が最も恐れる瞬間は、人前での第一声ではないでしょうか。あがり症の人は強い緊張から呼吸が浅く早くなりがちです。息が続かなければ声が途切れたり、震えたりしてしまうのは当たり前ですよね。これを克服するために有効なのが「腹式呼吸」です。

息を吸ったときに横隔膜を広げてたくさん空気をとりこむように意識してみて下さい。冷静さが戻ってくるのが実感できますよ。声を出すときも「少しゆっくり目の発声」を心がけると案外はっきりとした、澄んだ声が出るものです。

なかなか感覚がつかめないという人は、普段から「瞑想」を行ってみるのも一つの手。寝る前に目を閉じて、ゆったりとした呼吸を繰り返すことで、気持ちをほぐしてリラックスする感覚を体が覚えてくれます。このイメージを定着させられれば、いつでもどこでも緊張をほぐすことができるのです。

 

自身の姿を録画を見直して、客観的に課題を見つけましょう

あがり症の人が本番一発勝負!……なかには火事場の馬鹿力で切り抜けられるケースもあるかもしれませんが、正直申し上げて、たいていのあがり症の人は、撃沈するのではないでしょうか。というわけで、とにかくあがり症の人は必ず一度はシミュレーションを行っておくべし!!

ほとんどの場合は本番までに猶予がありますから、一度実演さながらの練習を行い、それを録画して見直してみることをおすすめします。ちょっと気恥しいかもしれませんが、見てみると自分が思っている以上に声が出ていたり、うまくできていることも少なくありません。

反面、服装や姿勢、目線の配り方、声のトーンや速さ・強弱など、その場では気づかない面にも気づくことができるはず。客観的に見ることで自分の問題点や良い点を知ることができれば、課題を見つけてクリアしていけます。結果的に自信につながり、克服へと近づけられるのです。

 

自分の言動の本来の目的を、見失わないようにしましょう

あがり症の人はどうしても「自分がどう見られているか」「失敗したら恥ずかしい」といったところに焦点が向きがちです。ですがこれは、言い換えるならば自分本位の思考です。人前で話す・何かをする「本来の目的」はなんでしょうか。

誰のため・何のための行動なのかをしっかり意識することで余計なプレッシャーを和らげることができますよ。あがり症の人ほど自分の評価を気にします。知らない人の前よりも知っている人の前で何かをする方が緊張する、という人はまさにこのタイプ。

良く見られたい、かっこ悪いところを見られたくないという気持ちが大きくなりすぎて、かえってぎくしゃくしてしまうのです。

対象人数が何人でも大事なのは「相手に的確にこちらの意思や意図を伝えること」のみ。要はこれさえできれば、あとはなんとでもなります。本来の目的を見失わないように気をつけ、そこだけに集中してみましょう。

 

どんなに些細なことでも「体験」を積み重ねましょう

「あがり症を克服したいなら場数を踏め!」とはよく言われる話。それが簡単にできれば苦労しないよ!と言い返したくなりますが、これはあながち間違ったアドバイスでもありません。

もっとも、正確に表現するならば「どんな小さな経験でも、積み重ねることで自信がつく・コツがつかめる」と言えるでしょう。これはなにも、毎回大人数の前でスピーチなどをしろということではありません。

「自分から積極的に話しかけてみる」「初対面の人に自分から挨拶する」といったちょっとした行動からで良いのです。

あがり症の人にとってはこれも勇気のいるスタートではありますが、成功体験が積み重なれば自信につながりますし、失敗しても「どこが悪かったのだろう」と考えることで自然と次の言動の改善に役立てることができますよね。ですが、経験そのものをしないことにはなにも始まらないのです。

 

いかがでしたでしょうか。あがり症の人の「緊張しやすい」背景には「失敗したくない」「間違えたら恥ずかしい」という心理がありますが、そこをさらに深く掘り下げると「弱みを見せたくない」という本音が隠されていることがあります。

ですが正直、ちょっとくらい失敗するほうが人間味があって周りからは受け入れられやすいもの。大切なのは成功も失敗もひっくるめて「次はどんな言動を行えば、相手に快く意図を組み取ってもらえるだろうか」と試行錯誤することです。

あがり症もまた一つの個性。克服しようとする姿勢を見せていれば、自然と周りがフォローしてくれることだって多々あります。あきらめる前に、ほんの少しだけ勇気を出して、まずは挨拶から始めてみましょう。

まとめ

あがり症を克服するためには

・ 体をほぐして、全身の緊張を軽減させましょう
・ 呼吸法を利用して、声の震えを軽減させましょう
・ 自身の姿を録画を見直して、客観的に課題を見つけましょう
・ 自分の言動の本来の目的を、見失わないようにしましょう
・ どんなに些細なことでも「体験」を積み重ねましょう


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