束縛、詮索、口出し……彼氏の嫉妬に悩む女性は決して少なくはありません。多少やきもちを妬かれる分には愛されている実感がわいて嬉しいものですが、それも行き過ぎれば辛く息苦しいものになってしまいますよね。
せっかく想いあって恋人同士になったのに、2人の関係が苦しみしか生まないなんてこんな悲しいことはないです。彼氏はどうして嫉妬するのでしょう。
あなたが知らないうちに彼氏の不安をあおってしまっているから?あなたの言動が信用に値しないから?彼氏に聞けばいろいろな理由を言うでしょうけれど、それはあくまで表面的なもの。
奥底にはいろいろな心理状態があるようです。そこで今回は、彼氏がどうして嫉妬するのかその心の動きを探ってみましょう。
彼氏の嫉妬に悩む人が学ぶ、
男性心理の5つのポイント
「お前は俺のもの」……実はそれって所有欲。
「お前は俺のものだ」なんて、一度は言われてみたいカッコいい言葉ですよね。ですがこの言葉がカッコよさに昇華されるのは、彼氏がちゃんとあなたという人間を一個人として尊重してこそ。
「お前は俺のもの」だから「他の男と話すな」「他の奴とでかけるな」というのは単なる彼氏の嫉妬、それもだいぶゆがんでいます。
彼氏になぜ嫉妬するのかと問い詰めれば「お前を愛しているから」とか言い出しそうですが、その裏にあるのは「所有欲」。
あなたを対等にみているのではなく、無意識のうちで自分の所有物であり付属品と考えています。だから自分の意に反することをするあなたを束縛し、思い通りに管理しようとするのです。
「俺だけを見ていろよ」……だって本当は不安なんだもん。
彼氏の嫉妬は不安の裏返しかもしれません。愛しいあなたを他の男性に奪われてしまうかもしれないという不安もあるでしょうし、「自分が知らないあなた」を他の男が知っているというだけでも彼氏が嫉妬するには十分すぎる理由です。
さて、その不安を突き詰めていくと「自分の存在価値に対する不安」に行き当たります。「自分じゃなくてもあなたは平気かもしれない=あなたにとって自分の価値は軽いのかもしれない」。
これが事実として突きつけられた日には、たいていの男性は自尊心を大いに傷つけられます。プライドがある、面目を保つ、これは男性の本能です。
そしてメンタルの弱い男性の潜在意識ほど、本能が脅かされる恐怖心をなんとしてでも排除しようとします。そう、自分を守るためならたとえ結果的にあなたという存在を踏み台にしても、彼にとってはそれは「仕方がない」ことなのです。
「お前は俺に従っていればいい」……束縛=(イコール)不信感。
彼氏の嫉妬でもっとも悩むのが「束縛」ではないでしょうか。「○○時には帰ってこい」「俺を差し置いて他の奴と遊ぶな」「必ず連絡しろ」……コレ、試しに赤の他人や友人などに言ってみましょうか。
十中八九「お前頭おかしいの?」って返されて終わりですから。ところが恋愛関係になったとたんコレがまかり通ってしまう。
まずこの状況をあなた自身が「おかしい」と思ってくださいね。「愛されているんだわ」なんて寝ぼけたことを言っている場合ではありません。
彼氏の嫉妬が束縛になる、その根底にあるのは「不信感」です。あなたが浮気するかもしれない、自分に飽きるかもしれない。ところがこれは、裏を返せば彼氏自身の人間性。
彼氏自身にそんな可能性がなければ、相手がそうするかもなんて思いもつきませんからね。自分はそれをする可能性がある人間なのに、棚に上げてそんなことを思ってもいないかもしれないあなたに強要してくる、これが愛情なわけはありません。
「俺を差し置いて楽しそうだよな」……劣等感でいっぱいです。
一見楽しそうに見えるかもしれないけれど、人は誰もがなにかしら悩みを抱えていたり、それに負けじと明るくふるまっていたりします。内面にどんな苦しみや闇があるかなんて、当人以外には誰もわかりません。
ところが「お前は楽しそうでいいよな」「楽していていいよな」なんて八つ当たりに近い彼氏からの嫉妬を受けて疲れてしまっている人、けっこう多いのではないでしょうか。
自分が辛い時には余裕がなくなるのはわかるとしても、それを毎回ネチネチ口に出されるのはいただけませんよね。彼氏の嫉妬において、この手のパターンの裏に含まれているのが「劣等感」です。
愛情云々ではなく「自分がうまくいっていないのにあなたはこんなにもイキイキしている」「俺が落ち込んでいるのに気が利かない奴だ」という劣等感から来る逆恨み。これをいちいち真に受けていたらあなた自身が壊れてしまいますよ。
「俺より別のことが大事なんだろ」……特別扱いしてほしいんです。
誰かと話すと根掘り葉掘り聞かれたり、別のことを優先すると不機嫌になったり。こうなると、彼氏の嫉妬はもう完全に「幼稚じみた独占欲」です。
学生だってテストや進路・部活などで常に彼氏を優先できるわけではないのに、仕事やノルマなどで輪をかけて忙しくなり交友関係も広くなる社会人の生活において「常に彼氏優先」なんてそんな暇だらけだったらかえってそっちの方が大問題でしょう。
コレを強要するなら彼氏の嫉妬はもはや「幼児が自分を見てくれないママに駄々をこねる」のと同じレベルなのだとあなた自身も気づきましょう。
確かに自分を優先してもらえない寂しさがあるのはわかります。だが大人なら「そこは理性でこらえとけよ」と……あまりにひどいようなら言っちゃっていいんですよ。
いかがでしたでしょうか。彼氏の嫉妬、逆の立場で考えたらあなたも同じようになるかもしれません。ですが行き過ぎればそれはまた別の話。
大事なのはあなた自身の中でどこまでなら許容範囲なのかをしっかり見極め、それを踏み越えてくるようならきっぱりと意思表示することです。
同時にちょっと彼氏への対応も振り返ってみてあげてくださいね。悪気なく・気づかないうちに彼氏への配慮が欠けている場合だって無きにしも非ず。
どちらかが一方的に悪いということの方が少ないのが恋愛なのですから。彼氏の嫉妬の背景を理解してあげるだけでも見方はずいぶん違ってくるはず。
せっかく縁あって恋人同士になったのです。無理せず我慢しすぎずの範囲で、歩み寄れるならお互いに歩み寄る。これが恋愛を長続きさせるポイントです。
まとめ
彼氏の嫉妬の根底にある心理とは
・ 「お前は俺のもの」……実はそれって所有欲。
・ 「俺だけを見ていろよ」……だって本当は不安なんだもん。
・ 「お前は俺に従っていればいい」……束縛=(イコール)不信感。
・ 「俺を差し置いて楽しそうだよな」……劣等感でいっぱいです。
・ 「俺より別のことが大事なんだろ」……特別扱いしてほしいんです。