ゴルフやテニス、または、子どもを長時間抱っこしたり、重い荷物を持ったりで、肘が痛いと思った事はありませんか?俗に言うテニス肘やゴルフ肘など、肘を限界以上に酷使してしまうと、腕の筋肉や腱を痛めてしまいます。
しかし、肘が痛いと言う症状は一時的なもので、永続的にその痛みが続くという事は少なく、半年で約60パーセントの人が症状が改善されます。肘が痛いのは殆どの場合、自然に治っていくというワケです。
ですが、長引く肘の痛みと、どのように付き合っていけばよいのでしょうか、悩むところです。ここでは、肘が痛い時におすすめの、痛みの症状を和らげる対策法をお伝えします。色々な方法を組み合わせて、自分に合った対策法を見つけましょう。
肘が痛いあなたにおすすめ!
症状を和らげる対策法
酷使してしまった肘には、安静が必要です
対策法としては説得力が薄いかもしれませんが、肘が痛い時には「安静にする」と言うことがとても重要なんです。安静にすると言うのは、原因が「使いすぎ」のため。日常生活でも必要以上に肘を使うような動きは控えましょう。
日常生活の中では、肘を全く動かさないで済むことも無いため、小さなことに焦点を当てて、腕を使わないように工夫しましょう。ドアを開けたり、荷物を持つ腕は反対にするなど、小さなことの積み重ねで肘を保護していきましょう。
痛みの元になっている炎症を抑えるために、冷やしましょう
肘が痛い多くの場合は、関節部分が炎症を起こしています。痛みを和らげるには、炎症を抑えることが先決です。氷嚢や絞ったタオルを冷蔵庫などで冷やしたものを患部に当てましょう。
また、湿布薬などには冷やす効果と同時に、痛みを鎮める成分が入っているので、お手軽に使用できるでしょう。関節部分は曲がっているので、冷やしづらいかもしれませんが、直に貼れる湿布薬なら、密着して貼れるので、動きやすいという利点もあります。
肘周りの筋肉を上手にストレッチして痛みを和らげましょう
簡単なストレッチで、緊張した腕の筋肉を柔らかくして痛みを小さくすることができます。机などを前にして、立った状態で準備しましょう。
まず、両手をくるりと丸めて指が自分に向くようにします。そのまま手を下に下ろし、手の甲を机につけるようにして、ゆっくりと上から体重をかけましょう。そうすると、腕の横の筋肉を伸ばすことができ、肘が痛い場合に丁度良いストレッチになります。
食事などから、痛みを抑える栄養素を摂取しましょう
炎症を抑える働きがある食品をとって、肘が痛いのを軽減させましょう。サンマやイワシなど青魚に多いDHAやEPAをはじめ、玉ねぎやにんにくなどに含まれている硫化アリル、しょうがに多いジンゲロールなどは、炎症を抑えることで広く知られています。
また、関節の使いすぎによる肘の痛みには、グルコサミンコンドロイチンなど、軟骨を作る成分を積極的に摂取して、痛めた患部を補強し、治りを早めましょう。
テーピングで痛んだ筋肉を補強しましょう
筋肉の補強による痛みの軽減は、テーピングですることができます。
5センチ幅の、伸縮性のあるテープを2本用意します。まず、肘の内側にある出っ張っている骨の1センチ程度上から、小指に向かって真っ直ぐ、テープは引っ張りながら貼りましょう。もう1本は、最初のテープとほぼ同じ場所から、手の平に向かって、やや斜め貼っていきます。
この2本のテープが痛んだ内側の筋肉を支え、曲げ伸ばしの際に負担を軽減させるため、痛みを感じ難くなります。
肘の痛みに効果のあるツボで、お手軽に痛み対策をしましょう
東洋医学のツボ押しでも、痛みを楽にすることができます。肘が痛いな、と感じたときに簡単に自分で刺激できるツボをご紹介します。
肘を曲げた外側の、シワ部分から肘へ指1本分の場所に少し窪んだ部分にある、曲池(きょくち)です。反対側の手の親指で、グリグリと3秒ほど押して、3秒休ませる、を繰り替えすと、腕が軽くなるような感じがして、痛みを和らげてくれます。
いかがでしたでしょうか。肘が痛いな、と思ってまず思いつくのが、ストレッチやツボ押しですね。ですが、痛みは毎日続くため、それ以外にもここでご紹介した食事法やテーピングなども合わせておこなうと良いでしょう。
単なる痛みを通り越して、肘が痺れる、動かない場合などは、無理をしないで早めに病院で診察を受けましょう。
一度起こってしまう肘の痛みは、気をつけていないと繰り返してしまう場合もあります。痛みが改善されたからといって、すぐに元の生活に戻るのではなく、次から同じような思いをしないためにも、日常的に筋肉を鍛えたり、肘に負担がかかる生活を改善するなど再発防止に努めましょう。
スポーツでいためてしまった場合にも、フォームや練習量を改善するなどして、長期的にそのスポーツを楽しめるように、自分で工夫してみてください。
まとめ
肘が痛いあなたにおすすめ!症状を和らげる対策法
・痛めた肘は安静にして休ませてあげましょう
・冷やして炎症を押さえましょう
・腕の外側をストレッチで伸ばしましょう
・魚や玉ねぎを食べて痛みを和らげましょう
・弱った筋肉は腕に沿ってテーピングしましょう
・グリグリと痛みに効くツボを押しましょう