肩甲骨が痛いのは病気のサイン?!考えられる原因と対処法

肩甲骨が痛いのは病気のサイン?!考えられる原因と対処法

背中の中心に位置する肩甲骨が痛いとき、考えられる原因とその対処法について調べてみました。一概に「肩甲骨が痛い!」というだけでは、どこが原因の病気であるかを特定しにくいのです。

肩甲骨が痛いのは、単純に肩や腕の使い過ぎの他にも、胃や膵臓、十二指腸や小腸の疾患の可能性もあるのです。原因の病気を突き止めるためには、肩甲骨の痛み以外の症状をよく観察する必要があります。

肩甲骨が痛いときは、肩甲骨周りの内臓はもちろん、脊椎のあたりの疾患も考えられます。肩甲骨が痛いと、重いものを持つだけでなく、軽いパソコンのキーボード作業だけでも動作に集中できなくなります。肩甲骨が痛いのを解消するためにも、痛みの原因を探り、対処法を学んでください。

 

肩甲骨が痛いのは病気のサイン?!
考えられる原因と対処法

 

姿勢の悪さで肩がこる

肩甲骨の痛みの一番考えられる原因は、姿勢の悪さからくる肩こりでしょう。姿勢の悪さで長時間、長期間いると、体のひずみがたまってしまい、各部が痛むようになります。

肩甲骨が痛いときは、上体の姿勢が悪い状態で長時間座り続けるなどの原因が考えられます。姿勢の悪さでの肩甲骨の痛みは、姿勢を改善することで解消できるはずです。

 

丹田に力を込める

上述したように、姿勢の悪さが原因で肩甲骨が痛いとき、へその下の丹田に力を込めてみてください。丹田に力を込めることで、上体を下腹部の筋肉でスッと支えることができるからです。

丹田に力を込めると同時に、頭のてっぺんを糸などで上に吊り上げられているイメージを持ってください。背筋が上にぴんと伸びるはずです。背筋が伸びたところで、肩の力を抜いて両腕をリラックスさせましょう。

デスクワークなどで長時間座りっぱなしの人でも、この姿勢を保つことで肩甲骨や肩周りの痛みやコリを改善することができるでしょう。

 

肩甲骨と同時に胃の痛み

肩甲骨が痛いとき、痛みの本当の箇所は、肩甲骨の前にある「胃」かもしれません。胃が病気になると、肩甲骨の痛みとして症状が出る場合があるのです。肩甲骨の痛みと同時に、胃もたれや胃のむかつき症状があるときは、胃炎や胃潰瘍といった胃の病気を疑って受診してください。

胃潰瘍であれば吐血などの症状が出ることもあります。また、胃の疾患が原因で肩甲骨が痛いとき、左側だけが痛む場合が多いようです。肩甲骨の左側や、左下だけが痛むときには、胃の病気の可能性があります。

 

コーヒーやアルコール摂取の後に痛むときは膵炎

コーヒーやアルコールなどの嗜好品を摂取した時に「肩甲骨が痛い」と感じることがあります。そのタイミングでの肩甲骨の痛みは、膵臓が原因の可能性があります。膵炎の場合も、左側の肩甲骨が痛みます。また、みぞおちから左脇腹部にかけても、肩甲骨と同時期に痛むことがあります。

膵臓の病気は、膵炎や膵臓がんがあり、どちらも軽視できる病気ではありません。最初は軽い痛みでも、放置するとのたうち回るほどの激痛に発展することがあります。上述した症状にお心当たりのある方は、膵臓の疾患を疑って早めに受診するべきでしょう。

 

仕事の合間にストレッチ

肩甲骨の痛みで仕事などに集中できない時は、肩甲骨を中心とした簡単なストレッチをするといいでしょう。肩甲骨の痛みから考えられる病気は多数ありますが、いずれの病気であっても一時的な肩甲骨の痛みを解消するために、ストレッチはとても有効です。

肩回しや腕から背中にかけての筋肉を伸ばすストレッチを行うことで、肩甲骨周りの血行が改善されるからです。血行改善によって、肩甲骨周りの痛い個所の炎症を和らげることができます。

我慢できないほど痛いときはすぐに病院に行くべきですが、軽い痛みであればストレッチでその場を乗り切りましょう。しかし痛みの症状が続くときは、時間のある時に必ず受診するようにしてください。

 

げっぷが多発するとき

胃の疾患によって肩甲骨に痛みが出ることがあります。特に、肩甲骨が痛い状態が続いているときに、同時にげっぷが多発するときは「胃がん」の可能性があります。癌が、胃の上部の食道とつながるあたりにできたときは特に、げっぷや吐き気などの不快症状が多発します。

胃の痛みや不具合は、胃の裏側に位置する「肩甲骨の痛み」として感じることがあるため、肩甲骨が痛いときに胃の不快症状があるかどうかをよく思い出してみてください。胃がんの他の初期症状には、食欲不振や胸やけ、黒い便が出るなどが挙げられます

 

さて、肩甲骨が痛いときに考えられる原因と、その対処法について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。肩甲骨の痛みの原因は様々です。単なる肩こりから、胃がんや膵臓がんなどの重大な病気の可能性もあるため、驚かれる方もいるでしょう。

膵臓や胃や腸などの内臓の疾患による肩甲骨の痛みの場合は、一日も早い受診で早期治療を目指すことが最善策です。肩甲骨の痛みだけであれば忙しい現代人は見逃してしまいがちなのですが、重大な病気を早期発見するためにも、軽視すべきではないでしょう。

また、肩コリや背中のコリを放置しすぎても、胸郭出口症候群などの病気に発展する恐れがあります。たかがコリであっても、痛みが解消するまではストレッチや姿勢改善を心がけるといいですね。

 

まとめ

肩甲骨の痛みの原因と対処法

・姿勢を正して肩こりを改善しよう
・丹田に力を込めることで上体をまっすぐにしよう
・胃炎や胃潰瘍で肩甲骨が痛むことがある
・コーヒーやアルコールによる膵炎の可能性もある
・肩甲骨の痛みに有効なストレッチ
・げっぷが多発するときは胃がんの可能性あり

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