高血圧が原因で頭痛といった症状が出てくることがあります。高血圧による頭痛を「大したことない」と放置しておくと、後々に脳梗塞やくも膜下出血などの大変な病気に発展する可能性があります。そのため、少しでも自覚症状を感じたらすぐに病院に行き、その原因をつきとめて治療を開始しなくてはなりません。
しかし、病院で薬をもらったり治療をしたりするほかにも、自分で血圧を下げるための努力が必要です。とはいえ、いくら気を付けていても高血圧による頭痛が発生することがあります。
そこで、高血圧特有の後頭部がガンガンするような頭痛が発生したとき、自分でもできる対処法6つをお伝えします。普段から気を付けたいことや応急策まで幅広く解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
高血圧が原因で
頭痛がたびたび起こる場合の対処法とは?
枕を変えてみる
高血圧の症状の一つに「早朝高血圧」というものがあります。朝起きる時になると血圧が高くなり、頭痛やめまいなどの症状が発生します。
この早朝高血圧という症状は、枕を変えてみるだけでも少し緩和することが可能です。肩こりや疲れなどを感じにくい、自分に合った枕を選んでみるようにしてください。また、起床時にはガバッと跳ねるように起きるのではなく、ゆっくりと起き出すようにしてください。なるべく体に無理をかけないようにするのがポイントです。
しかし、起床時に後頭部をハンマーで殴打されているような痛みを感じたら、すぐさま病院に行くようにしてください。このタイプの頭痛を放置するのはとても危険です。
降圧剤を飲む
「認知症発症の原因となる」とよく言われることがある降圧剤ですが、本気で血圧を下げたいなら服用するしかありません。特に血圧が上昇することにより頭痛が発生しているなら、応急処置として薬を飲むことも必要です。
それでも降圧剤による副作用が心配なら、アンギオテンシンII受容体拮抗薬という薬を選ぶようにすると良いでしょう。高カリウム血症や空咳、味覚異常といった副作用があり、妊娠中などには飲めませんが、他の薬と比べれば大きな副作用が少ないことが報告されています。
頭を高くして休む
高血圧による頭痛を感じた時に休憩のできる環境にいるなら、何はともあれ体を休めてみましょう。近くにベッドやソファなどがあれば、一度寝てみることがおすすめです。この時枕をなるべく高くするのがポイントです。この工夫によりだんだん症状が和らいでいくことが実感できます。
介護施設などで実際に導入されている応急処置でもあります。万が一のために頭に入れておくことをおすすめしています。
玄米茶を飲む
高血圧による頭痛が発生したときの応急処置として推奨されているものの一つに、玄米茶があります。なぜなら、穀類には血圧を下げる働きが確認されているからです。とはいえ、高血圧の頭痛を感じたときにすぐに穀類を食べられるわけではないので、気軽に淹れて飲める玄米茶が便利で効果的です。頭が痛むときに飲めば自然に症状が緩和していくのが感じられます。
普段から玄米茶を積極的に飲むようにしたり、お守りとしてティーバッグをかばんに入れて持ち歩いたりするのもグッドです。なるべく薬に頼らずに高血圧を治したいなら特にとり入れたい高血圧改善方法です。
「合谷」を押して改善
高血圧特有の頭痛を感じるけれど休めない、玄米茶を飲めない環境にいるなら、「合谷(ごうこく)」というツボを押してみましょう。親指と人差し指の骨が交差する部分にくぼみがありますので、そこを3秒ずつ押し、離すを繰り返します。頭痛のほかにも花粉症や生理痛、肩こり、めまい、便秘や下痢に効くツボですので、覚えておくといろいろと便利です。
食生活を改善する
できるだけ薬に頼らずに高血圧を改善するには、食事療法がおすすめです。特に、血圧を上昇させる作用のある塩分の摂取量を控えるようにしてください。塩をたくさん使う代わりに出汁や酸味、香辛料をとり入れるようにすれば、塩分摂取量を控えながら美味しい食事を楽しむことができるでしょう。
また、動物性脂肪の代わりに植物性脂肪を選ぶようにするのもおすすめです。お酒の飲み過ぎにも注意してください。
以上、高血圧の頭痛を感じたときの応急処置5つと、普段から実践できる食事療法をお伝えしました。
いつもは塩分を控える・動物性脂肪から植物性脂肪に切り替える・お酒を飲みすぎないなど食生活に気を配りつつ血圧を徐々に下げていき、それでも頭痛が発生するなら上に挙げた応急処置を実践する、というスタイルがおすすめです。
玄米茶を飲む・合谷というツボを押す・頭を高くして休むなど比較的安価にできるもの、就寝環境を変えるなど少し本格的な出費が必要になるものと両方あります。できるだけお金をかけたくないのが本音ですが、命はお金には変えられないため、多少高くついても自分の身を守るようにしましょう。
また、頭痛の症状が本当にひどいと感じたら、真っ先に病院に駆けつけるようにしてください。上木の応急処置や食事療法も医師の指示を仰いだ後に行うのが一番安全です。
まとめ
高血圧による頭痛がするときの応急処置・食事療法は
・就寝環境をカスタマイズして頭痛を防ぎましょう
・高血圧の薬を安全に効率的に飲みましょう
・休める環境にいるなら、枕を高くして横になりましょう
・玄米茶を飲んで症状を改善しましょう
・あらゆる病気を改善する「合谷」というツボを覚えておきましょう
・塩分や動物性の脂肪を控えるなど、普段から食生活に気を配りましょう