協議離婚になった場合に、気をつけるべき7つのポイント

協議離婚になった場合に、気をつけるべき7つのポイント
協議離婚は、夫婦が離婚調停や家庭裁判所を通さずに話し合いだけで離婚の条件を決定する離婚の仕方です。そのため、一見すると和平的に離婚ができる方法のように思えますよね。

しかし、協議離婚は第三者が介入せずに当人たちだけで離婚をするときの条件を口約束するため、後々になって「約束が違う」とか「こんなこと聞いてない」という事象が発生して結果的に揉め事になる可能性も大いにあります。

人の気持ちや感情、考え方は常に流動的なものですから、言った言わないの問題は必ず出てくるのです。そのため、協議離婚をするときにも気をつけるべきことはあるのです。

それでは、協議離婚をするときにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。そこで今日は協議離婚になった場合に、気をつけるべきポイントについてお伝えします。

お互いの貯金をどうするのか決めよう

協議離婚をするときには、お互いの銀行口座にある貯金をどうするか話し合っておきましょう。夫婦とは言え、お財布を完全に別にしている場合、相手が結婚してからどのくらい貯金をしたかを把握していないでしょう。

離婚した後に、実は自分が思っていた以上に相手の貯金額が多く、納得がいかないということになっても、後の祭りです。基本的に結婚後に夫婦で築き上げた資産は分けるのが一般的ですから、後から後悔をしないためにも、お互いの資産や貯金を確認しあって、納得が行った上で離婚をすることをおすすめします。

 

資産や財産分与は具体的な数値で決定しよう

協議離婚をするといっても、夫婦生活の間に購入した物理的な資産や財産をどうやって分け合うかというのはどの夫婦にも生じうる問題です。夫が仕事をして生活費を稼ぎ、妻は専業主婦として無収入であっても、夫婦生活の間で得た資産や財産は2人のものです。

なんとなく、ここからここまでは自分の分だろうなと思っていても、相手の認識とずれている場合もありますので、具体的な数値で決めておくのがベストと言えるでしょう。

 

家具や家電を合意の元分けよう

家具や家電は廃棄するか、どちらかが持っていくかの2択になります。例え、どちらかが稼いだお金で購入したものであっても、結婚して夫婦になってから購入した家具や家電は2人のものです。

特にソファやテーブルなど、リビングに置く家具は良い物を購入しているケースが多いため、両者の合意の元、分け合うことが重要です。お金ではありませんが、高価なものの所有権については後々揉め事になることが多いのです。

 

ペットの親権も大事な議論事項

夫婦生活でペットを買っている場合は、ペットの親権も協議事項の時の大事な議論事項です。財産や家具、家電については無頓着であっても、ペットは子供と同然に思われる事が多く、夫婦のどちらもかわいがっていた場合は意外と揉めます。

ペットの飼育環境のことも考えて、お互いが納得しつつ、ペットにとってもいいような決定をしたいものです。

 

持家の場合の不動産売買の方針

結婚後にマンションや一戸建てなどの不動産を購入している場合、その不動産を離婚後にどうするかを協議離婚の際には決めておかなくてはいけません。

住宅ローンの支払いが残っている場合は、その負担をどのようにしていくのか、なども両者で納得した上で決める必要があります。円満に協議離婚をする場合には、不動産の売却に向けて2人で協力するようにしましょう。

 

子供がいる場合は養育費について書面に残そう

子供がいる場合でも協議離婚は可能です。夫婦がともに自分の意見を譲らない場合、調停や裁判になってしまいますが、両者が子供の事を思ってよく話し合い、協議の上で子供の親権を決めればいいのです。

しかし、主に生活費を父親が稼いでいて、母親が子供を引き取った場合、父親は当然養育費を払う必要があります。養育費の金額や受け渡し方法は口頭ではなく、書面にしておくことをおすすめします。

どんなに円満な離婚であっても、お金は人を変えてしまうことがあるためです。書面にしておけば、万が一、支払いが滞った場合に、役に立つのです。

 

離婚の条件は両家の両親にも共有しておく

協議離婚を夫婦間で行い、2人の間ではすべて合意がとれていた場合でも、後になって、お互いの両親が介入してきて揉め事になることがあります。慰謝料や財産分与の問題です。

そうならないためには、協議離婚をする時の条件や決め事を両家の両親にも共有しておくことが必要です。そこで、両親が納得できない事があれば、離婚前に条件について再度議論することが出来るでしょう。

 

やはり、両者がお互いの将来の事を考えて前向きに離婚をする時には、調停や裁判をせずに協議離婚をしましょうという風になると思います。しかし、いくらお互いを恨んだり嫌っているわけではないといっても、2人の共有だった財産をわける作業は必要になりますよね。

離婚が成立した後に、冷静になって考えてみてやはり納得できないという事が発生しないためにも、離婚をする前に面倒臭がらずにしっかりと色々な事を議論して決めておきましょう。

今回ご紹介した気をつけるべきポイントは主なものばかりですが、他にも気になることや引っかかる事がある場合には、その場でうやむやにせず、協議をして決定をしておくことが重要です。

円満にいい別れをして二人共が前向きに人生を歩んでいけるように、協議離婚はより一層の話し合いや細かい決め事をしておく必要があるのです。

まとめ

協議離婚になった場合には

・お互いの貯金をどうするのか決めよう
・資産や財産分与は具体的な数値で決定しよう
・家具や家電を合意の元分けよう
・ペットの親権も大事な議論事項
・持家の場合の不動産売買の方針
・子供がいる場合は養育費について書面に残そう
・離婚の条件は両家の両親にも共有しておく


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