瞑想は気持ちや体のリフレッシュに役立ちますよね。ストレスフルな現代に生きる者としては、瞑想を毎日の生活に取り入れて上手にストレス解消していきたいもの。
とはいえ、瞑想すると言っても具体的に何をすればいいのかよく分からない人が多いのではないでしょうか。だいたい瞑想って、お寺で座禅を組みながらでないとできないのでは?
シチュエーションが特殊だし、第一時間をかけないと効果が出ないでしょ?無心でないと瞑想にならないのに、何も考えないなんて無理!
などなど、瞑想に対して難しい、特殊な修行のようなイメージを持っている皆さんに、毎日実行できる瞑想のやり方をご紹介。お昼休みの短時間でも心身ともにリフレッシュできる瞑想のコツをお伝えします。
なぜ瞑想でリフレッシュできるのかを理解しよう
どうして瞑想は心と体に良い影響をもたらすと言われているのでしょうか。瞑想から良い影響を受けるには、その理由を知っておく必要がありますよね。
毎日忙しくしている現代人には休息が必要ですが、瞑想はじっとしてはいますが決して眠っているわけではありません。それに、ただじっとしているだけでは逆にストレスが溜まります。
それなのに瞑想がストレスに良いと言われているのは、いくつか理由があります。まず、目を閉じることによって視覚を遮断し、それに伴う思考を停止すること。
次に、自己に集中することで周囲への警戒心をなくし、リラックスできるようになること。これらは、ざっくり言うと脳を休ませている状態です。
脳は、眠っている時以外はずっと働いています。現代は脳にとっては過酷な時代。次から次と処理すべきことが出現し、睡眠不足にもなりやすい。
こんな環境ですから、なおさら脳に休息を与える必要があります。睡眠がとれない環境下で上手に脳を休める方法、それが瞑想なのです。
瞑想の準備をしよう
それでは瞑想を始める準備をしましょう。今回は会社でお昼休みにもできる瞑想ですので特別な道具などは必要ありません。場所は、静かで邪魔が入らない環境なら自分のデスクでOK。
でも人の声や物音がうるさかったり、話しかけられる可能性があって集中できない場合などは場所を変えましょう。
ベルトやネクタイなどの体を締め付けるものは緩め、靴を脱ぎます。メガネや腕時計なども外すのがベストです。椅子にゆったり座ったり横になったり、リラックスできる姿勢になりましょう。
体の力を抜くのは意外に難しいものです。深呼吸しながら大きく伸びをしたり、首や肩を回したり、軽く前屈してみたりと簡単なストレッチをして、余計な力みを取り除きましょう。
普段意識しずらいですが、あごに力が入っている人が多いようです。奥歯のかみしめを緩めましょう。
実際に瞑想をしてみよう
準備ができたら、軽く目を閉じます。姿勢は背筋を伸ばして、座っているなら頭のてっぺんから糸で真上に吊られているようなイメージで背筋を伸ばし、あごを少し引きます。
この時に体に力みがないように、リラックスを心がけてください。呼吸は深く、長く。腹式呼吸で、鼻から吸って鼻から吐きます。
吸う時には新鮮で清涼な空気を体の隅々まで届けるイメージを、吐くときには体の中の疲れやネガティブな思考などのマイナスなものを一緒に排出するイメージを持ちましょう。
瞑想中、慣れないうちはいろいろな雑念が浮かんでくるものです。そんな時には呼吸に集中しましょう。
どうしても心から離れない雑念は、小川を思い浮かべてその流れに雑念を流してしまうイメージと共に思考の中から排出してしまいましょう。瞑想終了のタイミングで、大きく丁寧に深呼吸してゆっくり目を開けます。
ちょうどいい時間を探してみよう
瞑想は長くやればよいというものではありません。脳を休め、体から余計な力みを取ることができれば5分でも十分です。
続けるうちに自分に最適な時間が分かってきますので、とりあえず短い時間からトライしてみましょう。
15分ほどの瞑想が良いようですがこれはあくまで目安。個人差がありますので、自分のちょうどいい時間を探してみてくださいね。
毎日瞑想を続けよう
瞑想は一度だけでも気持ちが落ち着いたり頭がすっきりしたりなどの効果が感じられるものですが、その影響を最大限に受けるならば毎日続けて習慣化することが一番です。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは瞑想の実践者でした。また、google社やintel社も瞑想法の一種を研修に取り入れています。これは、心や体に良いだけではなく仕事の生産性を上げる効果が期待できるからです。
集中力や記憶力がアップしたり、ストレスが軽減されてうつ病の予防になったり、脳の老化のスピードを遅らせたりというデータもあります。ぜひ、お昼休みの習慣に瞑想を取り入れてみてください。
このように、瞑想にはメリットがいっぱいあることがわかりましたよね。「悟りを開くための修行」などと堅苦しく考えられがちな瞑想ですが、意外にもハードルが低く、すぐに始められることがよく分かりました。
しかも、アメリカなど違う文化圏のビジネスマンたちが瞑想を実践しているのですから、その効果には期待できるものがあるはずです。
昔から「日本人は休み下手」などと言われてきましたが、休みとは休息するのに何日もかけるものだけではありません。
「瞑想」という質の高い短時間の休息を取って、なおかつその休息で自分の能力がアップするならこんないいことはありません。ぜひ瞑想を毎日の習慣にし、仕事もストレス解消も効率よくこなしましょう。