離婚後に子供の養育で発生する問題点と3つの解決策

離婚は夫婦にとって大きな問題ですが、夫婦の間に子供がいる場合、離婚は夫婦だけの問題ではありませんよね。離婚をするという結論に至ったとして、その結論に至るまでの道程を歩んだのも結論を導き出したのも夫婦二人ではありますが、子供がいる場合は離婚後も子供が幸せに暮らしていけるように考える必要があります。

子育ては夫婦二人で力を合わせていても困難が訪れることも珍しくありません。しかし、離婚をして子供を引き取れば、離婚後には一人で子供を育てなくてはなりません。離婚後に子供を一人で育てる中では心細くなる時も一人では問題を解決できなくて困ってしまうこともあるでしょう。

それでは、もしも離婚後に子供を養育するとなったとした時には、どのような問題が発生するのでしょうか。また、そうした問題を解決するには、どのような解決策があるのでしょうか。離婚後に子供の養育で発生する問題点と3つの解決策についてお伝えします。

 

離婚後に子供の養育で発生する問題点と
3つの解決策

 

子育てにはお金がかかる!養育費の問題

未成年の子供がいる場合、親には子供にも親と同じ水準の生活をさせる義務があります。それは、離婚をしてからも同じです。人が暮らしていくためにはお金がかかります。離婚をして子供を引き取る場合は、自分と子供の生活にかかる費用を賄っていかなくてはなりません。もしも離婚後に自分の収入だけで子供の学費や食費などを賄えなくなってしまったら、子供は生活をしていけません。

そのため、離婚をする前には子供の養育費について必ず話し合いをして決める必要があります。離婚をして夫婦関係を解消しても、親子関係は解消されませんので親である以上、どちらの親も子供の養育費についてきちんと向き合う必要があるのです。

もしも養育費を得られない状況で子供を育てていかなければならず、自分の収入だけでは難しい場合は両親など周囲の力を借りるか、生活保護などの手続きをとり、子供の生活を守りましょう。

 

今後の生活に欠かせない!子供の名字の問題

人には、それぞれに名前があります。名前は学校や職場、医療など様々なシーンで必要となるもので、名前によって受ける影響というものもあります。子供がいて離婚をし、自分が子供を引き取ることになった場合は、子供の名字についても考える必要があります。

婚姻関係によって名字が変わった人は婚姻関係が解消されると旧姓に戻りますが、子供は両親の離婚によって親の名字が変わったとしても子供自身の名字や戸籍は変わりません。

そのため、自分が子供を引き取り、子供の名字も自分と同じにするという場合は手続きが必要となります。そうでなければ、自分の名字は旧姓に戻り、子供の名字はそのままになっているので、親権者として一緒に暮らしていても母と子供は名字が異なる状態になってしまいます。

子供の名字を変更する場合には、家庭裁判所に申し出をして子供の名字を自分の名字に変更し、子供の戸籍を自分の戸籍に移すことができます。

 

離婚しても親子関係は残る!子供との面接の問題

離婚をして、別居もするようになると、子供はどちらか片方の親と生活をすることになります。物心もつかない年齢の子どもならば、ある日、片方の親がいなくなっても深く考え込んだり、心に寂しさや傷を負うことは少ないでしょう。

しかし、物心がついている子供は、片方の親がいなくなってしまったことに気付きますし、離婚という出来事や離婚の理由などを理解できなければ、なぜ片方の親がいなくなってしまったのかと疑問に思います。また、いなくなってしまった親に会いたいと泣くこともあるでしょう。

親のためにも、子供のためにも離婚をする前には子供への面接についても決めておきましょう。決める内容としては、子供と会う頻度、一回の面接の時間の目安、宿泊の有無、面接に付き添いを付けるか否か、学校の行事に参加するかどうかなどが挙げられます。

また、離婚前に子供との面接について決めていたとしても、面接は子供の福祉が最優先されますので、面接が子供の福祉を害すると判断される場合は面接の制限や取り消しをすることも可能です。

 

いかがでしたか。

離婚は夫婦の問題ではありますが、夫婦の間に子供がいるならば離婚後も子供が幸せに暮らしていけるようにするのが親の務めですよね。夫婦で力を合わせていても問題に直面することの多い子育てですが、離婚後に一人で子供を育てるとなると起こり得る問題に自分の力で対処をしていかなくてはなりません。

離婚後の子供の養育で、養育費は避けては通れない問題です。未成年の子供がいる場合、親には子供にも親と同じ水準の生活をさせる義務があります。食費や学費、医療費など子供を育てる上で必要となるお金を自分一人で賄えない場合は、夫婦間で離婚をする前に養育費について決めるようにしましょう。

また、名前は暮らしていく上で必ず大きく影響するものですから、子供を引き取る場合、子供の名字についても検討する必要があります。そして、自分と同じ戸籍に入れる場合は手続きをする必要があります。

離婚をすると、子供にとっての親は片親だけになります。物心がついている子どもの場合、別れた父親に会いたがることも起こり得ます。離婚をしても親子関係は残るため、離婚をする前には子供への面接についても決める必要があります。

しかし、面接をすることが子供の福祉を害するようなケースは面接権の制限や取り消しもできますから、子供と子供の福祉を最優先に決定をしましょう。夫婦は離婚しても子供には何の罪もありませんよね。子供が大きくなるまでは子供の幸せを第一に考えて問題を解決してください。

 

まとめ

離婚後に子供の養育で発生する問題点と3つの解決策

・子供の養育費の問題は、離婚する前に必ず話し合って決めましょう。
・子供の名字も自分と同じにするという場合は手続きが必要です。
・離婚後も子供に会えるようにきちんと決めておきましょう。


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