離婚の話し合いは、結婚生活にピリオドを打ち、新しい生活を始めるためのとても大切な話し合いですよね。気持ちの面でも、あるいは新しい生活を始めるための生活基盤を作ったり子供の将来を保障するためにも、離婚の前には夫婦で向き合ってきちんと話し合う必要があります。
離婚に至るまでのいざこざや相手に対する不信感や怒りはいったんおさめて、理性的な話し合いをしてください。離婚の話し合いでは、「お前のせいだ」「私にお金をよこせ」と自分の言いたいことを言っていても、何の解決にもなりません。
また、離婚が成立した後に「慰謝料を取り忘れた」「大切なことを話し合っていなかった」となっては後の祭りですよ。ということで、今回は離婚の話し合いをする時に最も重要な5つのポイントをお伝えします。離婚の話し合いをするときの参考にしてください。
離婚の話し合いをする時に
最も重要な5つのポイント
離婚の原因について夫婦で共通の認識を持つこと
離婚の話し合いでは、まずは離婚の原因をきちんと明確にしてください。ここがあやふやだと、後の慰謝料や親権の話し合いで揉めることになります。
特に、離婚の責任が夫婦どちらかにあるときには、責任の所在を明らかにすることが大切です。浮気やDV、自分に隠れて借金をしていたなど、相手に離婚の責任があるとき、相手がそれを素直に認めるとは限りません。
自分の責任を認めずあなたに離婚の責任を負わせたり、「責任の一端はお前にもある。お前だって悪い」といって慰謝料を渋ることもありますよね。
離婚の話し合いの前には、浮気やDVの客観的な証拠を集めておきましょう。「裁判になって困るのはあなたの方よ」と言えるだけの証拠を集めておくことが大切です。
離婚を回避する方法がないことを確認すること
離婚が成立した後で離婚を後悔しても後の祭りです。離婚の話し合いでは、離婚を回避する方法がないのか、離婚以外の選択肢がないのかを夫婦で話し合い確認しておきましょう。
離婚以外の選択肢があるのであれば、離婚の話し合いは一旦棚上げ、夫婦の関係を修復する道を模索してみてください。一緒に暮らすのが無理なのであれば、とりあえずは別居して様子を見てみるというのも一つの手です。
夫婦の財産を確認して、納得できる財産分与をすること
離婚の話し合いのメインはお金の話です。お金の話では財産分与が大きなテーマの一つです。離婚の話し合いでは、両者が納得できる財産分与を行ってください。
財産分与では、夫婦の財産を確認することから始めます。土地や家、マンションなど大きな財産はもちろん、預貯金や債券なども財産分与の対象ですので、通帳を隠し持ったりせず、全ての財産を夫婦で分けるようにしてくださいね。
ただし、結婚前の預貯金や親から相続した財産などは財産分与の対象外です。離婚の話し合いで損をしないために、離婚の話し合いの前に、土地や家の資産価値や相手が隠し持っている通帳がないかを調べておくのがおすすめです。
親権と養育費では子供のことを第一に考えて話し合うこと
離婚後、子供の親権をどちらが取るのか、養育費の金額はいくらにするのか、は離婚の話し合いでも特に重要なテーマですよね。絶対に親権を渡したくないということもあれば、養育費を支払いたくないということもあるでしょう。
子供の問題では、親のエゴが先に立ってしまい、「子供のため」や「子供にとって一番よい方法」というのを失念してしまうことも多いです。親権と養育費の話し合いをするときは、親のエゴは抑えて、子供のためになる結論を得られるように夫婦で話し合いましょう。養育費については、金額だけでなく、支払う方法や期間、滞ったときの対処法についても決めておきます。
夫婦で話し合いができないときには、弁護士に依頼すること
夫婦で離婚の話し合いをしているけれど一向に話がまとまらない、あるいは、相手のペースにのせられたり言いくるめられて気付くと自分が損をしていた、なんてときには、協議離婚の専門家である弁護士に依頼しましょう。
離婚の話し合いをずるずるといつまでも長引かせることは、精神的ストレスが大きくなるだけだし新しい生活のスタートを切ることもできません。
また、相手の浮気が原因なのに、慰謝料を払ってくれない、浮気相手と一緒になって自分をいじめるというとき、いくら理や正義があなたにあっても2:1ではやはり分が悪いです。こんなときには、躊躇せず弁護士に依頼!離婚の話し合いをするときには、信頼できる弁護士も探しておいてくださいね。
いかがでしたか。以上が離婚の話し合いをする時に最も重要な5つのポイントでした。離婚の話し合いをきちんとすることで、精神的にも経済的にもよい状態で新しい生活を始めることができます。離婚の話し合いでは、まずは離婚の原因をはっきりさせること、
そして離婚以外の選択肢がないことを確認することが大切です。離婚した後で離婚を後悔しないために、離婚の原因をうやむやにするのはだめですよ。離婚の話し合いでは、お金の話や子供の問題がメインになります。
どちらも、離婚後の生活設計や子供の将来のための大切な話し合いなので、夫婦で納得いくまでとことん話し合ってください。夫婦だけでは結論が出ないときには、弁護士などの専門家の手を借りることがおすすめです。
まとめ
離婚の話し合いをする時は
・ 離婚の原因について夫婦で共通の認識を持つこと
・ 離婚を回避する方法がないことを確認すること
・ 夫婦の財産を確認して、納得できる財産分与をすること
・ 親権と養育費では子供のことを第一に考えて話し合うこと
・ 夫婦で話し合いができないときには、弁護士に依頼すること