会社員として仕事をしていれば、無視できないのが上司に関する悩みです。仕事の能力や処理スピード、やる気にいたるまでどう考えても自分より優れているとは思えない人が上司にいると、仕事のモチベーションが下がりますし、下手をすると自分の評価まで低くなってしまいかねません。
こんな仕事のできない上司の下でストレスを抱えながら働き続ければ、健康にも良くないですね。だからといって、すぐに転職したり異動したりできるものでもありません。自分にとってやりがいのある仕事に就いているならなおさらです。
では仕事ができない上司とは、どのように付き合っていけばいいのでしょうか。ここでは仕事ができない上司と上手く折り合いをつけ出来る部下となる方法についてお伝えします。
仕事のできない上司と上手に付き合い、
出来る部下になる方法
上司のタイプを見極めよう
あなたにとって「仕事ができない」ということは、具体的にはどういうことを指すのかをはっきりさせましょう。それによって対処方法は変わります。
仕事のスピードが遅い、決断力がない、または取引先との関係が良くない、そもそもやる気がない、など一口に仕事ができない上司と言ってもいろいろなタイプがあります。それによって部下のあなたができることは変わってきます。
とにかく仕事が遅い上司
締め切りが迫っているのに上司の判断が遅くて残業になってしまったり、パソコンやメールが下手でやたらと時間がかかったり、こちらの忙しさを気にせずのんびりおしゃべりしていたり。そんな様子を見ていると、部下としてはイライラします。
しかし、イライラをいくらぶつけても、今までそれでなんとかなってきた上司がいきなりスピーディになれるわけでもありません。かえって関係がこじれるだけです。
そんな時はこちらが上司のペースに合わせるのが一番の近道です。最初は大変ですが日頃から上司の行動を良く観察し、なるべく段取りよく仕事ができるように先回りしてお膳立てしておけば、お互いに余計なストレスを感じずに済みますよ。
そして、あなたのおかげで仕事が上手く回っているということを、周囲にもさりげなくアピールしておきましょう。
やる気がない上司
せっかくやりがいのある部署にいたりやりたかった仕事ができる環境にあっても、上司にやる気がないと上手く仕事がまわりません。その場合、なぜ上司はこの仕事に対してやる気がないのか考えてみましょう。
部署云々の前に仕事をしたくないのか、それとも上司にとってこの部署にいることは不本意なのか。仕事そのものに対してやる気がないのは、本人の人間性の問題ですから放っておくしかないでしょう。
でも上司が不本意な異動などでその部署に来ることになりどうしてもやる気が出ないという状況ならば、自分がそうなったらと思うと同情の余地がありますね。
上司だって人間ですからそんなこともあります。飲みに付き合うなどコミュニケーションを活発にして自分のやる気を伝え、一緒に頑張って行きたいと思えるように仕向けてあげましょう。
ミスが多い上司
何度も同じミスをしたあげく、それを部下のせいにしたりする上司。こうなると、本当に困りますね。でもあきらめないでください。上司の上司や、周りの人たちはちゃんとわかっているはずです。
なんとか周囲を味方につけて、あなたの評価を上げることです。仕事のできない上司のミスをフォローするために残業になっても、将来自分が同じミスをしないための勉強だと思って頑張りましょう。
ミスをした時はミスの原因を探るより、さっさと解決策を提案してみます。そうすれば上司もあなたの対応に感謝し、人のせいにするようなことはなくなるでしょう。あなたが上司を上手くフォローできるようになれば、逆転できる日も近いです。
上司が出世した理由を考える
そもそも仕事ができないのになぜこの人は今の地位にいるのか、何が評価されたのか、疑問に思うこともあるでしょう。
そういった視点で上司を見直してみると、実は取引先から絶大な信頼を得ているとか人が嫌がる仕事を進んでやってくれる、など意外な面が見えてくることもあります。
あなたにとっては仕事ができないダメ上司にしか見えなくても、他の社員や得意先からは評価される何かがあるのです。
これを見つけることができれば上司を認めることができ、ストレスを感じることも少なくなります。そしてあなたが会社に評価される方法を知ることもできますから、一石二鳥です。
いかがでしたでしょうか。
会社で仕事をうまく回すためには、良好な人間関係が欠かせません。特に上司とは良好な関係を保っておきたいものですね。しかし、どうしても相性が合わない場合があるのも確か。
特に仕事ができない上司の下では、自分の能力も低くみられてしまいそうで不安になります。しかし仕事ができない上司への不満やストレスを、飲み会などでそのまま発散しても社内の雰囲気や人間関係が悪くなるばかりで何も解決しません。
理想の上司像をふりかざし今の上司を糾弾してばかりでは、逆に自分が上司になった時に部下に同じように思われないかと怯えることにも。ここはもっと冷静に現実的に振る舞うべきです。
上司のタイプやなぜ評価されているのかを知り、それに合った対応を続けることが、結果的にあなたの評価を高め仕事のできる部下として信頼されることになるのです。
これは決して我慢などではなく、仕事のできない上司を反面教師とすることで、あなたのステップアップにつながる道と思ってください。そしていつかあなた自身が「仕事ができる理想の上司」になることを期待しております。
まとめ
仕事のできない上司と上手に付き合い、出来る部下になる方法
・まずは上司のタイプを見極めること
・仕事が遅い上司にはお膳立てが必要
・やる気がない上司とはコミュニケーションを活発に
・ミスが多い上司には責めるのではなく解決策を提案しよう
・上司のいいところを探して学ぼう