さまざまな癒し効果をもたらすというα波、その効果で自身の脳をリラックスさせることができれば、人間関係にも良い影響を及ぼすことができそうですよね。
人間関係は仕事でもプライベートでも、相手の言動から深層心理を読み解いて、相手の望むように先回りをしなければならなかったり、機嫌を損ねないように自身の言動を考えたりと、何かと緊張を強いられるものです。
毎日積み重なれば無意識のうちに肩ひじ張って疲れもたまってしまいますよね。そこで今回は、「脳や体を休めてリラックスさせる」「ストレスを軽減させる」「脳の活性化を促して免疫力を高める」といった効果を持つα波を引き出して、人間関係を良好にするポイントについてお伝えします。
ストレスを軽減させる
α波が出ている状態では、ベータエンドルフィンというホルモンが分泌されます。このホルモンはストレスを軽減させるだけではなく、脳を活性化し集中力や記憶力を向上させる効果、免疫力を高める働きを持っているのです。
ストレスや体調不良が原因で心に余裕がなくなり、他人の些細な言動が癪に触るというのはよくある話です。
他人に対して余裕を持って接し、人間関係を良好に保つためにも、「自然の音をきく」といった方法でα波で脳を癒して、ストレスや体調不良を軽減するところから始めてみるとよいでしょう。
コンディションを良好に保つ
睡眠不足からくるイライラや短気、集中力不足もまた、人間関係のこじらせを引き起こすもととなります。睡眠時間そのものが足りない場合だけではなく「いくら寝ても寝た気がしない」というのも、立派に睡眠不足です。
そこで、対策として普段からα波が良く出るリラックスした脳を保つように意識しましょう。α波が保たれている脳は、睡眠時、完全に寝ている状態のデルタ波へと移行しやすくなるといわれています。
他人に対してフラットな態度で接するためにも、「ぬるめのお風呂(38℃~40℃)に入る」といった方法で心身をリラックスさせ、深い睡眠(ノンレム睡眠)をしっかりとって疲労回復に努めましょう。
かっとなる前に一呼吸置く
日々忙しければ当然ストレスもたまりますし、人に対する接し方も無意識のうちに冷たくなりがち。その気がなくても「そっけない」と受け取られて人間関係に影響を及ぼすことも少なくありません。
また、余裕がないと些細な事が気に障って、ついきつい言動で接してしまうこともあります。あとからそんなつもりはなかったと振り返っても一度崩れた信頼関係は元には戻らない……なんてこともありますよね。
後悔しないためにも、常日頃からα波を利用してリラックスした状態を保ちましょう。「コーヒーの香りをかぐ」「緑茶を飲む」といった方法でα波効果を引き出して、ストレス耐性を上げたり、冷静さや客観性を保つことで、一時の感情からくる失敗を防げます。
自律神経の乱れを整える
日頃から仕事や周囲からのプレッシャーなどで悩みを抱え、不安や精神的なストレスにさいなまれていれば、他人のことなんて考える余裕は生まれません。普段なら気にならないことすら目について仕方がないという経験をした人も多いことでしょう。
そして、そんなイライラしてばかりの自分を振り返って自己嫌悪……となると、自律神経が乱れて、人間関係にひびが入るどころか、自身にもうつなど精神面に悪い影響が訪れないとも限りません。
そんな負の連鎖をおこさないためにも、リラックス効果・疲労回復効果を持つα波を生活に取り入れていきましょう。人間関係を良好にするには、なにより自分自身の心身が健全でなくてはなりません。
実はα波は「目を閉じる」だけでも出すことができます。辛い時はまず一番に、自身の健康管理に努めましょう。
心の余裕を保つようにする
「余裕」と「暇」は別物です。余裕があれば他人にも優しく丁寧に接することができますが、暇になると他人のアラばかりが気になってきます。結果、ダメ出し・文句ばかりの「敬遠される人」が出来上がってしまうわけです。
そこで、集中力アップにつながるα波の出番です。集中力が切れたと思ったら、「散歩をする」「100マス計算をする」といった方法で脳の活性化を計り、α波を発生させましょう。
脳の疲労がリセットされ、集中力が高まれば、周囲の雑音や余計な動きに必要以上に気を取られることがなくなりますから作業効率アップ→達成感→心の余裕といった良い流れが生まれますし、相手の小さな心遣いにも感謝することができるようになりますよ。
以上、α波による影響と、α波の引き出し方を合わせてお伝えしてきました。要は「他人に余裕を持って接する」ことが、人間関係を良好に保つ大きなポイントであり、信頼関係を築く土台にもなり得るといえます。
そしてα波はさまざまな効果から、良好な人間関係を形成するために必要な事柄を、たくさん提供してくれるのです。
α波を出す方法はいくつもありますが、今はリラクゼーションCDやアロマ、サプリといったアイテムで、誰でも手軽に脳のリラックスをはかれるようになりました。
ストレスフルな生活を送っていると感じたら、こういったアイテムの力を試してみるのもよいでしょう。自分に合った「心地よい方法」を見つけて、ぜひα波を生活に活かしてみて下さい。