チーズの栄養が体を元気にする7つの意外な健康効果


「チーズ」と聞くと、いろいろな種類のチーズや料理が思い浮かびますよね。チーズはワインのおつまみに、サラダのトッピングに、ピザにグラタン、スナックやスイーツ…、そのまま食べても料理に使ってもおいしいマルチな食材です。

チーズが栄養たっぷりの食材ということはよく知られています。カルシウムにタンパク質、ミネラルにビタミン、バランスよく含まれていて栄養価が高いので「完全栄養食品」とも言われています。

でも、その反面ちょっとした不安を感じることもありますね。完全栄養食品と言っても、チーズが乳脂肪で作られていることを考えると「食べ過ぎると太ってしまうかも…」なんて心配をする人も少なくないでしょう。

でも、チーズの栄養をしっかり知って食べると、美容に健康にものすごく力を発揮してくれます。そのチーズの栄養の効果を知れば「太るかも?」という心配はなくなりますよ。そこで今日はチーズの栄養が体を元気にする7つの意外な健康効果についてお伝えします。

カルシウムを摂るならチーズ!

チーズの栄養と聞いてまず思い浮かべるのは、カルシウムですよね。カルシウムは神経の情報を伝達したり、筋肉を動かしたり、健康に生活していくのに欠かせない大切な栄養素です。こういった生活活動に使われるカルシウムは血液に乗って体中に送られます。

血液中のカルシウムが不足すると骨に含まれるカルシウムを使うことになってしまいます。カルシウムが不足し続けると、子どもだったら成長を妨げてしまうし、大人でも骨粗しょう症などになってしまうことも…。

日本人はカルシウムが不足しがちと言われています。カルシウム不足にならないために、チーズがお勧めです。チーズのカルシウムの吸収率は、他の食品に比べとても良いのです。例えば小魚と比べると、その吸収率はなんと2倍。

カルシウムをたっぷり取ると、神経伝達がスムーズに働きイライラを防止し、気持ちが安らぎますよ。

 

お腹の中をきれいにする

チーズは生乳を発酵させて作られた食品です。発酵には乳酸菌が大きくかかわっていますが、完成したチーズの中でも乳酸菌は生き続けているのです。

乳酸菌は腸内環境を整える善玉菌の一種です。便秘や消化不良、肌荒れ、肩こりなど体の不調の原因になる悪玉菌を排除し腸内の環境を整えてくれるんです。

ヨーグルトや乳酸菌飲料にも乳酸菌は含まれていますが、酸味や甘さが苦手…という人にチーズがお勧めです。ただし、チーズならなんでもOKというわけではありません。チーズの種別はプロセスチーズとナチュラルチーズがありますが、製造過程で加熱処理があるナチュラルチーズの乳酸菌は死滅してしまっています。

お腹の調子を整えるなら、プロセスチーズを選びましょう。ただし、加熱すると乳酸菌が死滅してしまうので、チーズをそのまま食べるようにしましょう。

 

ダイエットに効果あり

脂肪分が高く高カロリーで、食べると太る…そんなイメージのチーズですが、実はダイエットに有効な食品です。

チーズに含まれる脂肪は細かい球状で、ものすごく燃焼しやすい形をしています。ダイエット中は脂質は敵視しがちですが、実は脂質は艶艶の髪、ふっくらした艶艶の肌を形成するのに不可欠の栄養素。不足するとカサカサの髪や肌になってしまいます。

燃焼しやすく効率よく摂取できるチーズは、ダイエット中の脂質補給にぴったりですよね。脂質は腹もちが良いので、少量でも満足できるのもダイエットには嬉しいポイントです。

タンパク質、カルシウム、ビタミンB2など、ダイエットで食事を制限しているときに不足しがちな栄養素をまとめて摂ることが出来るのもチーズの魅力です。

完全栄養食とも言われるチーズですが、チーズだけしか摂らないのはNGです。食物繊維やビタミンCなどはチーズに含まれていないので、他の食材と組み合わせてダイエットに生かしてくださいね。

 

がんを防ぐ

チーズの成分の20~30%はタンパク質が占めています。このチーズのタンパク質には体に必要なアミノ酸がバランスよく含まれているのが特徴です。

チーズのタンパク質は、過剰な塩分を体外に排出し高血圧を予防したり…と健康維持に役立っていますが、最近注目されているのが、チーズに含まれるタンパク質が鉄分と結合し、リンパ球を活性化させがん細胞の増殖を防いでいる…という研究結果です。この研究結果から「チーズはがんの発症を防いでくれる食品」と注目を集めているんです。

チーズの中でも特にその効果が期待さきるのはブルーチーズです。ブルーチーズに含まれるパルミチン酸とオレイン酸にがん細胞の増殖を抑制する効果があることが明らかになっています。ブルーチーズ、クセがあるので苦手な人も多いかと思いますが、健康維持にいかがでしょう。適量は一日55g。三角チーズ3個分です。

 

疲労回復

チーズの中でもいろいろな働きをするのがビタミンB2です。ビタミンB2は、糖質や脂肪やタンパク質を燃焼させ、エネルギーに変換し代謝を促す重要な働きを持っています。ダイエットにも大いに関係のある栄養素ですよね。

ビタミンB2が不足すると代謝が悪くなり、疲れが取れなくなり口内炎や口角炎、肌荒れや抜け毛など健康にも影響が出てきてしまいます。体がだるく「疲れたなぁ」と感じたらビタミンB2が不足している証拠です。

ビタミンB2は体の中にため込んでおくことができません。その時点で余分な分は尿と一緒に排泄されてしまいます。なので、積極的に摂ることが必要なのです。

チーズには体を形成する脂質やタンパク質が含まれていますが、それらの分解吸収を助けるのもビタミンB2です。必要な栄養素とビタミンB2、両方持ち合わせているチーズは疲労回復に効果抜群の食品です。「あ~だるい」と感じる日には食事にチーズを取り入れてみるのがオススメです。

 

風邪を予防する

ウィルス性の風邪は喉や鼻の粘膜にウィルスが付着して感染してしまいますよね。粘膜が健康で丈夫であれば、ウィルスを寄せ付けず、風邪への抵抗力がアップするのです。

粘膜を丈夫にする栄養素はビタミンAです。緑黄色野菜にたっぷり含まれることで知られていますね。そのビタミンA、チーズの脂肪分の中にたっぷりと含まれているのです。チーズの原料の生乳を作り出す牛が牧草をたっぷり食べているからなのだとか…。牛の食べ物も重要なポイントなんですね。

粘膜が弱りやすいのは乾燥した環境です。寒い季節は風邪をひきやすいのは、寒い時期には空気が乾燥しているから。そういう季節には積極的にチーズを食べたいですよね。とろ~りとろけたアツアツのチーズはピッタリです。

 

悪酔いを防ぐ

ワインといえばチーズ!お互いに味を引き立てるから…という理由もありますが、実は健康面からみても納得のいく組み合わせなのです。

お酒とチーズの組み合わせが良い理由その1は、チーズの脂肪分です。

飲む前にチーズを少し食べておくと胃壁を保護してアルコールの刺激で胃を荒らすのを防ぎ、アルコールの吸収を緩やかにしてくれます。

お酒とチーズの組み合わせが良い理由その2はチーズの乳酸菌です。乳酸菌は消化を助けてくれるんです。

そして、チーズとお酒の組み合わせが良い最大の理由が、チーズのタンパク質です。チーズに含まれるたんぱく質には、体に必要なアミノ酸がバランスよく含まれています。その中のメチオニンというアミノ酸が肝臓の働きを助けてアルコールの分解を促してくれるのです。お酒を飲むときにチーズを食べれば悪酔いを防ぐことができます。

 

さて「太りそう」…と思っていたチーズが実は栄養豊富でダイエットに効果があってびっくりですよね。

せっかくチーズを食べるなら、おいしいチーズを食べたいものです。チーズにはいろいろな種類がありますが、それぞれ特徴あります。香りの強いものや味の強いもの、柔らかいもの、固いもの…奥が深すぎてチーズ初心者にとっては選ぶのが大変ですね。

品ぞろえの豊富な店で、いろいろなチーズを見てみましょう。試食して好みの味のものを探すのもきっと楽しいですよ。おいしくて、しかも体を元気にするチーズ、早速毎日の食事に取り入れてみてください。

まとめ

チーズの栄養と健康効果

・カルシウムを摂るならチーズ!
・お腹の中をきれいにする
・ダイエットに効果あり
・がんを防ぐ
・疲労回復
・風邪を予防する
・悪酔いを防ぐ


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