会話の場面で親しくない人や初対面の人など、話すことがなく気まずい雰囲気になるときがありますよね。こんな時にシーンと沈黙が続くととても雰囲気が悪く、何か話すべきだと焦るほど、頭のなかが真っ白になります。
こんな場面は皆さんどうやって危機を乗り越えていますか。ソーシャルスキルのひとつである会話は、話をするだけでなくそのなかでさらに人を惹きつけるテクニックも必要とされています。
そんな理想的なコミュニケーションができるようになるには、あらゆる場面を想定して口下手を改善していきましょう。しかし会話のスキルとは人それぞれで、性格的なものやライフスタイルなども影響しています。
そこで本日は、会話の達人になり、楽しくコミュニケーションが取れる秘訣についてお伝えします。
相手に興味を持ち話題を広げよう
あの人とは話題がなくて困る、というシーンを頭にまず浮かべてみましょう。話が続かない原因として考えられる大きな理由のひとつが、相手に興味がないため。
人間関係だけでなく、興味を持たないことに対して私たちは積極的にアクションを取らない傾向がありますよね。そこで会話が続かない時の改善策として、興味を持つポイントを自分なりに考えてみましょう。
たとえば相手の出身地やファッションのセンス、体型など、なにかしらヒットするものがあるはずです。
たとえば手にしているコーヒーショップのカップ、そのお店について話題をスタートしてもいいのです。知りたい、気になるという姿勢は相手にも好感が残るでしょう。
はいといいえ以外で答えましょう
質問されて「はい・いいえ」だけで返答すると、そこで会話が終わってしまいます。口下手の人に共通するのが話のやりとりで、必要最低限の言葉しか発しないことです。
コミュニケーションはお互いの価値観や志向などを共有できるとさらに内容が濃くなり盛り上がります。そのためには「はい・いいえ」で終わらない会話のキャッチボールをしませんか。
たとえば「今日はお天気がいいですね」と聞かれたら「そうですね、でも明日は雨になるみたいですよ」と相手から次のコメントを引き出すボールを投げ返せばいいのです。
同じようにもし立場が変わった場合、相手がはいといいえ以外で答える質問を積極的に選んでください。「お花は好きですか」ではなく「どのお花が好きですか」と質問しましょう。
相手の話をじっくり聞き会話の糸口を見つけよう
会話が続かない時は、何を話すべきか一人で慌ててしまう瞬間です。そんな時こそヒントが隠されているのが相手の話、まずは聞き役に徹してそのなかから糸口を見つけましょう。
コミュニケーションは一方通行になってはいけないのは、皆さんご存知のことかもしれません。しかし人によっては自分の話を誰かに聞いてもらうことで達成感を感じる人もいます。自分のことしか話さないタイプには、どんどん質問をしてあげましょう。
話題がなくて困るときも同様で、相手の話を聞きながら、次に何を質問するか準備すればいいのです。話し相手が気持ちよく会話できる相手になれば、その場も雰囲気がなごみ話題が広がっていきます。
ひとつの話題を掘り下げましょう
沈黙が続かないようにあれもこれも話題を見つけるのは大変ですよね。親しい人なら共通の話題や相手の好きなことを知っているのでそれほど困る時はないでしょう。しかし親しくない人の場合はなにからスタートするべきかまったく頭に浮かびません。
そんなときはひとつの話題をじっくり掘り下げて話す習慣をつけましょう。たとえば相手が持っているカバン、それが好きなブランドなのか、どこで購入したのか、何年ぐらい使っているのか、色々な質問が頭に浮かんできます。
話題のターゲットをひとつに絞れば、集中力も高まりそこから次の話題へとつなげることもできるでしょう。
沈黙を生かしてリラックスしよう
沈黙が続くのはいけないとネガティブな印象を持つと、余計にその場で緊張します。なんとか話を続けなければと慌てることが一番避けたいところですよね。
そんなときは深呼吸をして、沈黙をリラックスの時間として活用してください。無理に攻めるよりも一歩下がって見ると違った会話の糸口が見えるかもしれませんし、相手が話題を提供してくる可能性もあります。
さてコミュニケーションの達人になるためには、自分さえよければいいという気持ちでは素敵な会話ができません。相手の立場になり今どんなことを話したいか、どんな話題を共有するべきか、瞬間的に見極める判断力が必要です。
もっと話がしたいと思えるような存在になるためには、まずは会話の基本の相手の話をじっくり聞く姿勢を大切にしましょう。私たちは必ずなにかの苦手意識を持っています。
会話もそのうちのひとつ、練習するにもなかなかチャンスがなく上達しにくい悩みかもしれません。
なぜ会話が苦手に感じるのか自分なりに推測して、不安や恐怖感を取り除いてください。そのためには会話の内容よりも相手を真摯に受け入れる素敵な笑顔からスタートするのもよいでしょう。