これからの季節 なにかと宴会が多くなり、ついつい調子に乗って深酒してしまい、翌日に立ち直れないほど落ち込んで反省する・・・なんてことの無いように・・・。二日酔いの防止のための事前の対策を忘れてしまった人でも 宴会中に二日酔いの予防対策をこっそりしてみてはいかがでしょう。
仕事が忙しくて職場から宴会場に直行して、事前に二日酔いの予防のための準備ができなかった方でも、どの食材を食べれば、二日酔いの予防になるか知っていると、飲酒中でもとても気分よく、悪酔いせずに楽しく長くお酒を飲むことができます。
ここでは、二日酔い防止のための食べ物やその効果などについてお伝えします。
お酒は、飲み方しだいで二日酔いになりにくくなります。
アルコールはゆっくり吸収されることによって二日酔い予防になり、アルコールが急激に体内に吸収されると二日酔いの原因となりますので、少しでも吸収を遅くすることが二日酔い防止にはとても大切です。でも、みんなが盛り上がっているのに、一人だけゆっくりちびちび飲み続けても楽しくないですよね。だからと言って、いくら二日酔いの防止に効果のある食材を知っていても、暴飲暴食はやめましょう。
宴会中でも二日酔いの防止対策をすることで、アルコールの吸収速度を遅くすることができます。アルコールの吸収を遅くすることがなによりも効果を発揮する二日酔い防止策です。
まず、一番気をつけたいのが、空腹時にアルコールを摂取することです。空腹時に飲酒をすることは、胃や腸からより多くのアルコールの吸収を早めてしまい同時に、血中アルコール濃度のピークを早めてしまい、血中アルコール濃度が高くなることによって二日酔いの原因になります。理由は他に吸収すべき栄養がない為、アルコールのみを吸収するからです。
その結果、血中アルコール濃度のピークが早まると、二日酔いや気分が悪くなる原因となります。二日酔いを防止するためには、必ず空腹時を避け、これからご紹介する食べ物をすすんで取りましょう。
宴会ではこれを食べる!
二日酔いを防ぐ7つの食べ物
サラダ
二日酔いの防止に最も効くと言われているのが、「脂肪」です。脂肪は胃の中ではほとんど消化・吸収されず、その下の十二指腸ではじめて消化されはじめます。 また、他の食品と比較しても吸収に長い時間を要します。
その結果、アルコールの胃での吸収を大幅に防ぎ、また腸での吸収速度をゆっくりにすることから急激な酔いを防止する効果に優れています。サラダには、十分な脂肪分が含まれているドレッシング(ノンオイルを除く)をたっぷりかけて食べてください。
また、サラダに入っているトマトを飲酒時に摂取することによって、急激な体内アルコール濃度の上昇を抑えることができ、酔いの回りを緩やかにし、生理的な影響を緩和できる可能性と酔い覚めを早くする可能性が示唆されています。
飲酒前に食事を取ることができなかった場合でも、 乾杯の前にサラダ(ドレッシングをたっぷりかけたもの)を食べて、ナッツ類、スプーン一杯のゴマを食べることで 同様の効果が望めます。
大根おろし
天ぷらなどに添えられている大根おろしには、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCには、肝臓の働きを活発にして、「アセトアルデヒド」の分解を助けます。ビタミンCの多いフルーツジュース等でも良いでしょう。
皮付きの大根をおろす方がより効果的です。二日酔いの防止と解消には、小鉢一杯ほど摂取すれば効果があると云われています。
※「アセトアルデヒド」・・・頭痛・吐き気・呼吸促拍などを引き起こす有害物質
魚介類
海老・イカ・タコ・ホタテなどの魚介類には、タウリンが含まれていますので、肝臓の働きを助け、解毒の促進をしてくれますので、肝臓が疲れていたり、身体がむくむ、息切れするまたは、血圧やコレステロールや血糖値が高いといった健康上の不安を抱えている方にもタウリンが効果を発揮します。
ナッツ類
飲酒中にタンパク質・ビタミンB1・ビタミンEを多く含んでいるナッツ類やチーズ・枝豆を取ると、アルコールの代謝を助けてくれます。
ナッツ類には、高脂血症や糖尿病、動脈硬化の予防・改善に有効なビタミンB群、余分な塩分を体外に排出して血圧の上昇を抑えるカリウム、骨を丈夫にして骨粗しょう症の予防に役立つカルシウム、貧血の予防に役立つ鉄、皮膚や骨格の維持に大事な亜鉛、便秘の予防・改善やコレステロールの吸収抑制にはたらく食物繊維などもナッツ類には含まれており、少量でバランスよく栄養が摂取できる優秀な食品です。
梅干
梅干には胃腸の粘膜を保護する働きがあり、胃腸の粘膜によってアルコールの吸収が抑制されて酔いにくくなります。また、梅干にはビタミンCやクエン酸も含まれています。梅干はお酒を飲む前に食べておくと特に効果があるといわれています。梅干に含まれるクエン酸の効果で肝機能が強化され、酔いが回りにくくなるからです。
また、梅干には、胃腸の粘膜を保護する働きがあります。そのため、胃腸から吸収されるアルコールの刺激を緩和し荒れた胃の粘膜の修復を助け、二日酔いになってしまってからも効果的です。二日酔いになって酸性に傾いた体を、アルカリ性の食品である梅干が体を弱酸性に調整し、二日酔いから早く回復する助けにもなるともいわれています。
果物
スイカ・メロン・梨・バナナには、利尿作用があり、排尿を多くし血中のアルコール濃度を下げます。「二日酔いには“柿”」と言われるくらい下記の渋みに含まれるタンニンという物質には、アセトアルデヒドを分解する能力があり、二日酔いを防ぐ成分が豊富に含まれています。柿には、ほかの果物に比べてより多くの果糖が含まれています。
この果糖は、肝臓の代謝機能を高め、アルコール分解を進めてくれるのです。
柿には、がんを予防する効果、高血圧、二日酔いにも良いと言われています。柿に多く含有される「カタラーゼ(酵素)」はアルコールの酸化を促して、二日酔いの原因である「アセトアルデヒド」の分解を早めるが作用がありますから、防止に最適です。
水
胃腸で吸収されたアルコールは、肝臓で有害物質アセトアルデヒドに分解され、さらに酢酸と水とに無毒化されます。二日酔いは多量のアルコール摂取により、肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒドが血液中に流れ出すことによって起こります。アセトアルデヒドの濃度をうすめるには水分補給が大切です。
また、アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出するため脱水症状を起こしやすくなります。この意味からも水分補給は効果的です。特にお茶は、カフェインなどの成分が二日酔いの不快感を緩和する作用もあるので最適です。
就寝前には、水をたくさん飲んで、体内のアルコール度を薄めましょう!
いかがでしたか?
もし、宴会場に行く前に二日酔い対策をうっかり忘れてしまった方でも、まず一番に!なるべく油分多めのドレッシングを摂取し、魚介類をつまみに、できれば焼酎の梅干割りを飲んで、大根おろしがあれば必ず食べ、小腹が張ってきたらつまみをナッツ類に変え、締めに出てきた果物は必ず食べる!
そして帰宅後は、多めの水分補給!!これであなたが二日酔いのせいで、悲しみにくれて・・・大反省してしまう・・・なんて日が、一日でも来ませんように!
まとめ
宴会ではこれを食べる!二日酔いを防ぐ7つの食べ物
・サラダ
・大根おろし
・魚介類
・ナッツ類
・梅干
・果物
・水