ホクホクとして甘いかぼちゃはお菓子やパンなどにも使われていて、ほとんどの女性は大好きですが、カロリーが高いと思われていてダイエット中は敬遠しがちな野菜です。
日本で一般的に食べられている西洋かぼちゃのカロリーは100gで82kcalほどですので、一般的なかぼちゃの煮付けだと調味料を含めると2口ほどで100kcal程度です。
確かにカロリーは低くはありませんが、かぼちゃは健康や美容に良い栄養成分を豊富に含む緑黄色野菜なのです。
かぼちゃに含まれる栄養素の特徴は3大ビタミンと呼ばれるビタミンE、βカロチン、ビタミンCが豊富なことで、特にビタミンEは野菜の中ではトップクラスの含有量です。
これらの他にもビタミンB1、B2、カリウム、鉄などをバランス良く含んでいて、体を元気にする栄養素がたっぷりです。そこで今日はなぜ、かぼちゃが体を元気にするのかをお伝えします。
かぼちゃの栄養が
体を元気にする7つの理由
活性酸素の除去
かぼちゃに多く含まれるβカロチンには、体を酸化から守る強い抗酸化作用があります。体の細胞を酸化させる活性酸素が体内で増えると、ガンを誘発したり老化を早めるなど様々な病気の原因になります。
かぼちゃに含まれるβカロチンにはこの活性酸素を除去する作用があり、様々な病気から体を守ってくれます。
またかぼちゃにはβカロチンに加えて、ポリフェノールやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化成分が多く含まれているので、さらにこの効果が高いと言われています。
免疫力アップ
かぼちゃに含まれるβカロチンはかぼちゃの黄色の元になっている色素成分で、体の中で必要に応じてビタミンAに変化します。
このビタミンAが風邪やインフルエンザなどの感染症、ガンなどの免疫力の低下によって発生する病気の抑制に効果的と言われています。
βカロチンには粘膜などの細胞を強化して、免疫力を固める働きがあります。免疫力を高めることで、病気を引き起こすウイルスや細菌などから体を守るだけではなく、抗がん作用も高まります。
冷え性の改善
多くの女性が悩む冷え性、かぼちゃはこの冷え性にも効果があります。冷え性は血流が悪くなることで起こり、肩こりや頭痛などの症状も引き起こすことがあります。
かぼちゃに含まれるビタミンEは、末端の血管まで血液が流れるように赤血球の形を変化させたり、血管を拡張する働きをするため血流がよくなります。
ビタミンEの含有量が野菜の中でトップクラスのかぼちゃは、冷え性には最適な食材でしょう。温かいスープにして飲むことで、さらに保温効果がアップします。
貧血の予防
鉄分を多く含むかぼちゃは、貧血を予防する効果があります。鉄分が不足すると、細胞に酸素を供給しているヘモグロビンが十分に作られ図貧血を起こします。
貧血を予防・改善するためには鉄分を補給が大切になってきますが、鉄分は吸収率が悪いため、吸収率を高める栄養素と一緒に摂る必要があります。
かぼちゃには鉄分の吸収を助けるビタミンCも豊富に含まれていますので、貧血を改善し、予防する効果が期待できます。
便秘解消
便秘は、腸内に便が長時間たまった状態ですので、腸内煮悪玉菌が増え有害物質が発生します。
さらに便秘が続くとこの有害物質は腸壁から吸収され、血液に入り込み体中を巡り、肌荒れや様々な病気を引き起こす可能性があります。
便秘を解消するためには、腸のぜん動運動を高め、便の排出を促す食物繊維が有効と言われています。
かぼちゃには腸内環境を整える働きを持つ食物繊維が豊富に含まれています。特に捨ててしまいがちなワタの部分に豊富な食物繊維が含まれているので、調理法を工夫してワタも食べるようにしましょう。
生活習慣病の予防
かぼちゃにはカリウムや食物繊維が多く含まれていますので、体内の余分なナトリウムを排出して、高血圧を予防してくれます。
高血圧自体の自覚症状はありませんが、放っておくと虚血性心疾患や脳卒中、腎不全などの発症リスクを高めてしまいます。
さらに余分なコレステロールの排出を促したり、食後の血糖値の急な上昇を防ぐ効果も期待できます。
またビタミンB2にも糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防する効果が期待できます。積極的にかぼちゃを食べて、生活習慣病を予防しましょう。
疲労回復
最近疲れやすい、たまった疲れがなかなか取れない方は、疲労回復効果のあるビタミンB1をとりましょう。
ビタミンB1は糖分がエネルギーに変わる時に酵素のサポートをするため、ビタミンB1が不足するとエネルギー不足になり、疲れやすくなったりなかなか疲れが取れなくなってしまいます。
もともと日本人はこの栄養素が不足しがちと言われているので、ビタミンB1たっぷりのかぼちゃを食べて元気を取り戻しましょう。
いかがでしたか。
かぼちゃの栄養が体を元気にする理由がお分かり頂けましたでしょうか。かぼちゃにはこれらの栄養がバランス良く含まれていて、特にビタミンCとEは、かぼちゃ100gで1日に必要な量の半分が取れてしまいます。
またβカロチンとビタミンEは油と一緒に摂取すると体内での吸収率が高まる性質を持っているので、炒め物や揚げ物などにすると効率よく摂取できます。
かぼちゃは料理のバリエーションも豊富なので、飽きずに食べられそうですね。
また捨ててしがちなワタと種にも、豊富な栄養素が含まれています。特に種にはマンガンや亜鉛などのミネラル分が含まれています。乾燥させてフライパンで煎って、おやつやおつまみとして食べましょう。
かぼちゃは捨てるところがなく、栄養豊富な食材ですので、カロリーを気にして避けていては、もったいないです。かぼちゃを食べて体の中から元気になりましょう。
今日のまとめ
かぼちゃの栄養で
・活性酸素の除去
・免疫力アップ
・冷え性の改善
・貧血の予防
・便秘解消
・生活習慣病の予防
・疲労回復