結婚したくないという考る人が増えてきました。周りで結婚している人が幸せそうに見えないから、今の生活に満足しているから、結婚したくない理由は人によって様々です。
確かに、結婚したからといって結婚していない人よりも必ず幸せな生活が送れるという訳ではありませんし、社会の状況が変わってきた現代では結婚することに昔よりメリットを感じにくくなってきているかもしれません。
しかし、若くて健康な今は幸せだったとして、老後はどうでしょうか。結婚することによるデメリットはよく耳にするのに、結婚しないことによるデメリットはあまり耳にしないのではないでしょうか。
そこで今日は結婚したくない人も一度は考えるべき、怖い老後の世界についてお伝えします。結婚したくない人もデメリットを知ることにより、例え結婚しない人生を選択しても今から将来に備えることができますよ。
結婚したくない人も一度は考えるべき、
怖い老後の世界とは
1.保証人がいないと入院も出来なければ、賃貸住宅にも住めなくなる
病気や怪我で入院する際に保証人が必要なことはご存知ですか。大きな病院に入院する際には2人ほど保証人の記入を求められることが殆どです。これは入院費用の支払いが滞った場合のためということはもちろんですが、万が一亡くなった際に、引き取ってもらえる人を確保するという意味もあるのです。
通常、入院の場合の保証人には親族に頼みます。やはりお金が絡むことですので、身内でない人には頼みにくいと考える方が多いからでしょう。あなたが若いうちはご両親も健在で保証人をお願いできるでしょう。
しかし、いざ自分が高齢者になったとき、もう頼れる親はいません。結婚していれば配偶者や子供に保証人をお願いすることができますが、独身の場合は兄弟姉妹や友人などに頼むことになります。
もしものときに、あなたを信頼し保証人になってくれる人はいますか。結婚したくないのであれば、普段から万が一の状況に備えておくことも大事です。
また、現在、賃貸住宅に住んでいる場合、そこに一生住み続けられるでしょうか。退職後、収入がなくなっても住み続けられる物件なのか、建物の老朽化の問題、階段など建物の構造によっては高齢者には住みにくくなる物件もあります。
今、住んでいる住まいから移らなければならなくなったとき、新たな契約には連帯保証人が必要です。入院のとき同様、お金が絡むことですから頼める相手は限られてきます。連帯保証人が見つからず家を貸してもらえないなんて事態にならないよう、若いうちから準備が必要です。
2.夫婦二人分の年金と、独身で一人分の年金、でもかかる固定費は一緒です
老後の生活で頼りになるのが年金ですね。将来もらえる年金は夫婦であれば二人分、独身であれば一人分となる訳です。例えば夫婦二人で月額20万円、独身者で月額15万円の年金がもらえたとしましょう。夫婦であれば食費や医療費など2人分かかる訳ですからその分の出費は多くなります。
しかし、光熱費の基本料金や車1台を所有するのにかかる費用などは夫婦であっても独身であっても同じです。
もちろん、国民年金か厚生年金かによってもらえる金額は変わってきますので一概にはいえませんが、結婚したくないのであれば、老後に備え貯蓄をしたり、老後の月々の出費を抑えるために持家を購入するなどの準備が必要です。
ここで、一つ家を購入する際の注意点があります。若いうちに住宅ローンを完済してしまえば、老後必要となる住宅費は固定資産税や管理費、マンションなら修繕積立金だけとなります。
一戸建ての場合、これらにかかる費用は年間10~20万円といわれていますが、マンションであれば30~60万円必要となりますのでその辺を忘れずに計画することが大切です。
3.生活レベルを落とせずに苦労する人が多いことを理解しておきましょう
結婚したくない理由で自分で自由に過ごしたいからという理由をあげた人には特に注意してほしいことがあります。それは現役時代の生活レベルをあまり上げすぎないことです。
生活レベルを上げるのは簡単だけれど下げるのは難しいという言葉を耳にしたことはありませんか。
そんなことはない、私は大丈夫というあなた、例えば現在、出勤前にコーヒーショップで飲んでいる一杯のコーヒーを明日からインスタントコーヒーに変えても平気ですか。毎月通っていたヘアサロン、2か月に1度にしても耐えられますか。生活レベルを下げるということはそういうことなのです。
稼いだお金を自分の使いたいように使えるのが独身の楽しい点ですが、退職し、現役時代ほどの収入がなくなったとき、生活レベルを落とせず破産するなんていうことのないよう現役時代から生活レベルについて心に留めておくことをお勧めします。
以上、結婚したくない人も一度は考えるべき、怖い老後の世界についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。
結婚したくない人の老後の不安について考えたとき、誰しも真っ先に浮かぶのがお金の問題ではないでしょうか。確かに、老後の不安はお金で解決できるものが多いことも事実です。
しかし、結婚したくない人が現役世代から準備しなければならない最も大切なものは信頼できる誰かではないでしょうか。入院時の保証人問題だけではありません。あなたの体が自由が利かなくなったとき、安心してキャッシュカードをお願いできる相手はいますか。
あなたと連絡が取れなくなったら心配して駆けつけてくれる誰かはいますか。血縁以外で心から信頼できる相手というのは見つけようと思ってすぐに見つかるものではありません。結婚したくないのであれば、若いうちからの人付き合いが大事になるといえるでしょう。
まとめ
結婚したくない人も一度は考えるべき、怖い老後の世界とは
・保証人がいないと入院も出来なければ、賃貸住宅にも住めなくなります。頼れる人を見つけておきましょう
・夫婦二人分の年金と、独身で一人分の年金、でもかかる固定費は一緒です。特に大きなウエイトを占める住居費には注意しましょう
・生活レベルを落とせずに苦労する人が多いことを理解しておきましょう