あごに出来るニキビは繰り返しやすく厄介なものですよね。あごやフェイスラインのいわゆるUゾーンに出来るニキビは大人ニキビといわれ思春期にできるニキビと違い治りにくいとされています。
その理由は、思春期に出来るニキビは思春期特有の不安定なホルモンバランスにより皮脂が過剰に分泌されて出来るので成長しホルモンバランスが落ち着けばニキビも自然と治まることが多いのですが、あごニキビなどの大人ニキビは日常生活によるホルモンバランスや睡眠不足、栄養の偏りなど様々な要因が原因となり対処が難しいのです。
今日は厄介なあごニキビを治すための肌質改善の方法についてお伝えします。正しいケア方法を知ることによりあごニキビの悩みから開放されましょう。
あごニキビの悩みから開放されたい!
肌質改善4つのケア法
お肌に優しい洗顔料で丁寧に洗顔しましょう
ニキビが出来る原因の一つは洗顔で皮脂がきちんと落とせていないことですから、あごニキビのケアでも洗顔は重要です。
まず、使用する洗顔料ですが、皮脂を強力に落とすものを、、と考えがちですが、大人ニキビは乾燥させすぎもよくありません。強い洗浄力の洗顔料を使用すると必要な皮脂まで洗い流してしまい、結果皮膚が補おうと過剰に油分を分泌するという悪循環になりかねません。特に思春期ニキビ対策用の洗顔料では刺激が強い場合もありますので、大人ニキビ用の過剰に乾燥させないタイプの洗顔料を選びましょう。
そして洗顔方法ですが、まず手を洗い清潔にします。片手をくの字にし洗顔料を適量のせ、お湯を少量ずつ加えながらもう片方の手で泡立てます。その際、指先を立て、茶筅で泡立てるようにすると泡立ちやすいです。
たっぷりの泡が出来上がったら顔にのせ、手でごしごしこするのはなく泡で包み込むように洗います。しっかり洗顔料を泡立ててあれば、こすらなくても泡が毛穴の皮脂を浮き出させてくれるので汚れはしっかり落とせます。その後、すすぎ残しがないようしっかりと洗い流しましょう。
洗顔時に使用するお湯は体温より少し低め32〜33度程度にするとより効果的です。冷たい水を使用すると汚れが残ってしまいますし、熱いお湯だと必要な皮脂まで流してしまい皮膚が乾燥してしまいます。
洗顔後はしっかり保湿しましょう
ニキビが出来た場合は乾燥させて、、、と思いがちですが、それはあごニキビなどの大人ニキビ対策としては間違いです。大人ニキビのケアでは洗顔同様、保湿が重要になってきます。大人のお肌は表面は油浮きしていても、皮膚の深層部分は乾燥しているというインナードライスキンがニキビの一因となりやすいのです。
洗顔後はお肌が清潔になり、水分を吸収しやすくなりますので洗顔後5分以内にたっぷりの化粧水で保湿をしましょう。少量の化粧水を一度こすりつけて終わりというのではなく、何度も化粧水を手に取り顔に重ねつけするようにするとお肌の奥まで化粧水が行き渡ります。保湿成分であるヒアルロン酸やセラミドを多く含む化粧水を使用するとより効果的です。
化粧水でたっぷり潤した後は乳液やクリームを塗りましょう。乳液やクリームを使用することにより、皮膚の表面が油分で覆われ、吸収した水分をしっかり閉じ込めることが出来るのです。乳液やクリームは化粧水のように重ね付けの必要はありません。
紫外線対策に気をつけましょう
ニキビができたお肌にとって紫外線が有害なものでしかありません。紫外線により角質層が厚くなり皮膚を硬くさせたり、メラニンを増加させニキビ跡を濃くしたりします。顔は無防備に紫外線を浴びてしまう場所ですから、あごニキビ対策に紫外線対策は欠かせません。外出時には夏でなくても日焼け止めを使用しましょう。
使用する日焼け止めですが、日焼け止めにSPFやPAという言葉が記載されているのはご存知ですか。SPFは紫外線を浴びてから日に焼けるのを防御する力を表します。例えばSPF20という商品であれば、日に当たり20分くらいでお肌が赤くなり始める方が使用すると20分×20=400分(6時間40分)、約6時間40分、日に焼けるのを遅らせてくれるということを意味します。
PAは紫外線 A 波の防止効果を表し、+の数が増えるほどその効果は強くなります。しかし、SPFやPAの値が大きければ大きいほど良いというわけではありません。値が大きくなればそれだけ紫外線を防ぐ効果は高まりますが、お肌にかかる負担も大きくなるのです。
日常的な外出に使用する場合はSPF10〜20、PA++で十分です。またニキビで敏感になったお肌にはケミカルフリーの日焼け止めを選んだ方がよりお肌に優しいといえます。
ホルモンバランスを整える食べ物を食べましょう
ホルモンバランスの乱れはあごニキビなど大人ニキビの大敵です。ニキビはホルモンバランスが乱れ女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増加することによってできるといわれています。
ホルモンバランスを整えるための食べ物として注目したいのは大豆製品です。大豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをしてくれるのです。大豆製品を意識して摂取することによりホルモンバランスの改善が期待できます。
しかし、大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをする故に、その摂取には注意が必要になります。一日摂取量の目安としては食品安全委員会によって上限摂取量を70〜75mg、サプリメントなどで摂取する場合はアグリコンで30mgとされています。過剰に摂取してしまうと逆にホルモンバランスを崩してしまう恐れがあるので注意しましょう。
以上、あごニキビを治すための肌質改善の方法についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。
ニキビが出来たらまず洗顔と乾燥と考えがちですが、あごニキビなど大人ニキビのケアには保湿が大事というのでは意外でした。あごニキビの改善には毎日の丁寧な洗顔と保湿、そして紫外線対策とお肌を気にしてあげることが大切です。
しかし、ニキビを気にしすぎるあまりストレスになってしまうと、それがホルモンバランスの乱れにつながってしまいますので、もこもこ泡での洗顔は気持ちが良いとか、お気に入りの匂いがする化粧水を見つけるとか、ケアがちょっとした楽しい時間になるよう努力してみましょう。
また、睡眠不足はホルモンバランスの乱れにつながります。理想的には毎日7時間以上の睡眠時間をとることですが、難しい場合はお肌のゴールデンタイムといわれる午後10:00〜午前2:00の間は眠れるようにしてみましょう。
まとめ
あごニキビの悩みから開放されたい!肌質改善4つのケア法
・お肌に優しい洗顔料で丁寧に洗顔しましょう
・洗顔後は化粧水でたっぷり保湿をし最後に乳液で蓋をしましょう
・SPF10〜20、PA++程度の日焼け止めで紫外線対策をしましょう
・大豆イソフラボンでホルモンバランスを整えましょう