風邪の時の食べ物を知らないと悪化してしまう5つの理由

風邪の時の食べ物を知らないと悪化してしまう5つの理由
風邪を早く治したいのに、悪化してしまうことってありますよね。もしかしたら、それは風邪の時の食べ物を知らないことが関係しているかもしれませんよ。

風邪をひくと、発熱や頭痛、咳、鼻水などの諸症状が現れますが、ちょっと具合が悪いだけだと、「たかが風邪」と侮ってしまいがち。

でも、古くから「風邪は万病の元」と言われるように、風邪をひくと抵抗力が弱まり、風邪が長引くだけでなく、中耳炎や髄膜炎、腎盂腎炎、肺炎などの合併症を引き起こすこともあるほど、怖いものでもあるんです。

風邪の時の食べ物を知らずにいると、早く治すためにスタミナをつけようとしたり、体を冷やす食べ物を食べたりしがち。

これが、風邪を悪化させる原因になることがあるんです。ここでは、風邪の時の食べ物を知らないことが、風邪を悪化させる理由をお伝えします。

 

風邪の時の食べ物を知らないと
悪化してしまう5つの理由

 

免疫力が上がらない

風邪で熱が出ているときって、アイスなどの冷たいものを食べたくなりますよね。実際に、アイスを食べると、体が冷えて気持ちがいい気がしますが、風邪を早く治すためには、体を冷やす食べ物はNG!

熱は、体がウイルスと闘っている証拠。そんなとき、むやみに体を冷やせば、体は思うようにウイルスと闘えなくなってしまうため、症状が悪化することがあるんです。

さらに、熱が出ているときは、胃腸が弱っているため、冷たいものを食べると下痢を引き起こしやすくなってしまいます。

体温が1℃上がると、免疫力は5~6倍アップすると言われているので、風邪をひいているときには、体を温めて免疫力をアップさせるのが基本です。

風邪の時の食べ物は、生姜を入れたスープやとろみをつけた料理など、体を内側から温める効果があるものが良いでしょう。

風邪の引き始めには、鍋料理が栄養のバランスに優れ、消化も良いのでおすすめです。室内も暖まるので一石二鳥ですね。しんどさがあるようなら、おかゆやうどんなど、柔かくて消化の良いものを選びましょう。

 

食事は症状に合わせる必要がある

風邪を悪化させず、早く治すためには、風邪のウイルスと十分に闘えるだけの抵抗力をつける必要があります。そのためには、症状に合わせた栄養補給が効果的です。

汗をかくために、唐辛子料理を食べたり、早く治すために食欲がなくてもスタミナのつく料理を食べたりしていませんか?実は、唐辛子などの刺激物は、胃が荒れるだけでなく、喉の炎症も悪化させます。

また、スタミナのつく料理の多くは、脂肪分が多いため、胃腸に負担がかかり、結果として、風邪の症状を悪化させることにつながってしまうんです。

下痢のときには、リンゴやヨーグルトなど整腸作用のある食べ物、喉が炎症を起こしているときには、はちみつと生姜を入れた紅茶や豆腐など、口当たりが良く、喉を通りやすいもののように、風邪の時の食べ物は、自分の症状に合わせて選びましょう。

 

粘膜を強化できなくなる

風邪は、ウイルスが粘膜から感染することで、炎症が起こり、咳や発熱、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。でも、風邪のウイルスが体内に入ってから粘膜に定着して増殖するまでには、数日かかるんです。

つまり、風邪かなと思ったときに、適切な食事で粘膜を強化できれば、風邪が悪化する前に回復させることができるということ。

言いかえれば、風邪の時の食べ物を知らなければ、粘膜を強化できないため、風邪が悪化してしまうということですね。粘膜を強化させるためには、β-カロテンやビタミンAを豊富に含む食品が効果的。

風邪の時の食べ物としては、レバーや緑黄色野菜を使った料理が良いでしょう。お粥にプラスすると、食べやすくなるので、おすすめですよ。

 

体がウイルスと闘えなくなる

風邪をひくと悪化しやすい人だけでなく、風邪そのものをひきやすい人っていますよね。それは、ビタミンCが不足していることが原因かもしれません。体内に侵入した風邪ウイルスと闘っているのは、血液中の白血球。

ビタミンCには、この白血球の働きを活発にする作用があるため、ビタミンCが不足していると、白血球の働きが追いつかず、風邪が悪化しやすくなったり、ひきやすくなったりするんです。

風邪の時の食べ物としては、ビタミンCを豊富に含む野菜やフルーツがおすすめ。ただし、ビタミンCは熱と水に弱いため、丸ごと食べられるフルーツが良いでしょう。

ビタミンCを豊富に含む食べ物は、風邪の時の食べ物としてだけでなく、風邪予防にも効果がるので、毎日の習慣にするのがおすすめです。

また、風邪をひくと、みかんの缶詰など、缶詰のフルーツを食べたくなる人も多いですよね。もちろん缶詰のフルーツにもビタミンCは含まれていますが、糖分も多く含まれているため、食べ過ぎると胃腸に負担がかかります。缶詰のフルーツを食べるときには、食べ過ぎに注意しましょう。

 

利尿作用がある食べ物により脱水症状が引き起こされる

風邪をひくと、冷たく喉越しが良いスイカやメロンなどを食べたくなりますよね。でも、これらの食品には、利尿作用のあるカリウムが豊富に含まれているため、かえって脱水症状を起こしてしまうことがあるんです。

風邪の時の食べ物は、カリウムを豊富に含む食べ物は避けるのが基本。下痢や嘔吐が見られるときや熱があるときは、脱水が起こりやすい状態。

この状態で、利尿作用のある食べ物を食べれば、脱水を加速させるだけですよね。風邪を引いたときには、スイカ、メロン、とうもろこし、じゃがいもなどカリウムを豊富に含む食品は避けましょう。

もちろん、利尿作用のあるコーヒーや紅茶も控えることをお忘れなく。また、脱水症状を気にするあまり、水ばかり飲むのも逆効果。

体内のナトリウムとカリウムのバランスが崩れ、かえって脱水を引き起こしてしまうことがあるんです。水分を補給するときには、水分とミネラルがバランス良く含まれている常温のイオン飲料や経口保水液を摂取しましょう。

 

いかがでしたか。風邪を早く治すためにスタミナをつけたり、風邪の症状を楽にするために冷たいものを食べたりすることがありますよね。

でも、良かれと思って食べている風邪の時の食べ物が、風邪の症状を悪化させる原因になっているかもしれません。スタミナをつける食事は、同時に脂肪分が多いもの。

脂肪分は、多ければ多いほど、消化が大変なので、胃腸に大きな負担がかかります。また、体温は1℃下がると、免疫力がおよそ30%も低下すると言われているため、アイスなどの冷たいものを食べると、体がウイルスと思うように闘えずに、症状が悪化してしまうんです。

食欲がまったくない場合は、食べたいものを優先させ、少しでも体力をつける必要がありますが、風邪の引き始めなどの場合には、症状に合わせた風邪の時の食べ物を食べて、早く風邪を治したいですね。そのためにも、ここにご紹介した風邪の時の食べ物を覚えておいてください。

まとめ

風邪の時の食べ物を知らないことが症状を悪化させる理由は

・ 免疫力が上がらない
・ 食事は症状に合わせる必要がある
・ 粘膜を強化できなくなる
・ 体がウイルスと闘えなくなる
・ 利尿作用がある食べ物により脱水症状が引き起こされる


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