医食同源という言葉があるように、何を食べているかによって、健康にも、病気にもなってしまいます。ならばせっかく食べるなら健康になれるデトックス効果の高い食材が良いですよね。実は、デトックス効果の高い食材は、案外身近にあります。
まず、デトックスの基本は
①体内の活性酸素を除去する。
その効果があるものは、βカロチン、ビタミンC、E、ポリフェノール、リコピン等です。
②腸内の毒素を吸収したり、排泄する
食物繊維の多い食べ物をとる、水分の補給をする事で、便秘にならないようにします。体内の毒素は、尿から20パーセント、便から75パーセント排泄されますので、便秘には気を付けないといけません。
ではどのような食べものが、デトックス効果が高いのか。そこで今日は毎日食べられるデトックス効果の高い7つの食材についてお伝えします。
トマト
おなじみのトマト、年中みかけますね。トマトには、食物繊維のペクチンが豊富に含まれ、便秘改善デトックス効果の高い食べ物です。
トマトには、3大抗酸化ビタミンのβカロチン、ビタミンC、E、が豊富に含まれています。この3つの相乗効果で、活性酸素を消去し血管、血液の状態を健やかに保ち、動脈硬化や、がん、老化防止にも効果があります。
トマトの赤い色の、リコピンは、強力な抗酸化作用があり、βカロチンの2倍、ビタミンEの100倍で、体内のナトリウムの量を適正に保つ効果もあります。
そのほか、酸っぱさのもとは、クエン酸で、疲労物質の乳酸を除去し、疲労回復に効果があります。トマトは、生で食べたり、ソースやケチャップなどでとったりとても身近な食品です。
ブロッコリー
ブロッコリーは、2000年前からイタリアで、野生のキャベツの改良種として栽培され中世には薬用植物として、珍重されていました。食物繊維も多く、腸内の善玉菌を活性化します。ビタミンC、βカロチンも豊富です。
やや、紫色かかってみえるのは、アントシアニンという、抗酸化物のせいで、活性酸素を抑制し、細胞機能の崩壊を防ぎ、若さを保ちます。その他にも、抗酸化物として、ルテイン、(発がん予防、視力回復)ケルセチンがあります。
強力な抗がん作用をもつ、スルフォラファンは、発がん物質を、体外に排出します。アリルイソチオシアネートは、血栓防止効果があり、サラサラ血液にします、これは、キャベツにも含まれています。
ブロッコリーの仲間の、キャベツ、カリフラワー、青汁のケールなどにも、似たような効果があります。
アボガド
森のバターと呼ばれるほどに、脂質が豊富ですが、その脂質の8割は、リノール酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸で、コレステロールや中性脂肪が体内で過剰になるのを抑え血液をサラサラにします。カリウムを豊富に含み、余分なナトリウムを排出します。
食物繊維が豊富で、便秘を解消し、貧血の防止に役立つ鉄も多く含み、必須アミノ酸も多く、ビタミンE、Cも豊富でギネスブックで、「世界一栄養価の高い果物」と認証されています。
最近は日本でもお馴染みになってきました。カロリーが高いので、食べ過ぎには注意してください。
にんにく
あのにんにくの匂いのもとは、アリシンというものです。アリシンは水溶性ビタミンのビタミンB1を脂溶性に変えて、その効果を強化し持続させるため、糖質のエネルギー変換を促進させますので、疲労回復、体力増強効果があります。血栓防止、コレステロール値を低下させル効果もあり、血液をサラサラにします。このアリシンが、熱により分解されるとスコルジ二ンになり、代謝を活性化し血行を良くし、脂肪分解を促進します。
アリシンは、ニンニクのほか、ニラ、ネギ、玉ねぎにも含まれていますので、同じような効果があります。ニンニクは、アメリカ国立がん研究所が発表した「ガン予防に可能性がある食品」の積極的にとるべき野菜のトップでもあります。
海藻類(わかめ、もずく、昆布、のり、ひじき)
海藻の、ヌルヌルした成分は、アルギン酸、フコイダン、という水溶性食物繊維です。アルギン酸は、余分な、ナトリウムの排出を高め悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールの減少を抑えます。腸内の善玉菌を増やし便秘の解消をします。フコイダンは、胃腸病の原因、ピロリ菌から、胃腸を守り、抗がん作用があります。また、水溶性なので、味噌汁などにしても、栄養素を摂取することができます。
海藻類は、低カロリーで、ビタミン、ミネラルが豊富です。和食には、海藻を使ったメニューが、多くありますし、種類も豊富ですので、取り入れるようにしましょう。
鮭
鮭には、DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサぺンタエン酸)という不飽和脂肪酸がふくまれています。
EPAは血栓防止効果があり、DHAには、コレステロール値を低下させたり、脳細胞を発達活性化させます。この効果で、血液はサラサラになります。
鮭の身の赤色は、「アスタキサンチン」というカロチノイド系の色素。抗酸化物質で、動脈硬化の予防効果があります。この効果は、加熱によっても減ることが少なく、壊れにくいので、調理しても、損失がありません。
また、鮭の卵のいくらにも、DHA、EPAが豊富に含まれています。このDHA、EPAは青背の魚、サバ、いわし、さんま、ブリ、マグロにも多く含まれています。
ジャガイモ
インカ文明を支える主要な食糧であったジャガイモは、日本には、16世紀にはいってきました。今では年中手にはいり、調理方法もいろいろありとても身近な食べ物です。
ジャガイモの主成分はでんぷんですが、イモ類の中では、低カロリーです。ジャガイモのビタミンCはでんぷんに包まれ加熱しても、壊れにくくなっています。皮のまま調理(ゆでる、蒸す、焼く)と、風味やビタミンCの損失もさらに少なくなります。
食物繊維も豊富で、整腸作用があります。抗酸化物質、クロロゲン酸という、ポリフェノールの一種が含まれています。またカリウムを多く含むので、余分なナトリウムを排出し、高血圧や、脳血管性の疾患を予防し、腎臓の機能を高めて老廃物を排出し、筋肉の強化をし、夏バテ防止効果があります。
以上、毎日食べられるデトックス効果の高い7つの食材。身近でいつでも手に入りやすいものばかりですよね。
たとえば、
トマトと、海藻のサラダ、ニンニクドレッシング
鮭のムニエル、アボガドヨーグルトソース
粉吹き芋、ブロッコリー添え又は、玉ねぎたっぷりのポテトコロッケトマトソース、千切りキャベツ添え、
アボガドマグロ寿司丼、たっぷりのねぎと、海苔をかけて
このメニューのほかにも、いろいろ組み合わせはかんがえられますね。偏ったものは食べないように、上手に、これらの食材を取り入れて、デトックスしましょう。
今日のまとめ
毎日食べられるデトックス効果の高い7つの食材
トマト
ブロッコリー
アボガド
ニンニク
海藻類
鮭
ジャガイモ