ダイエットを成功させるために理解しておくべきポイント

ダイエットを成功
ダイエットを成功に導く、と言われる方法は、今や数えきれないほどありますよね。インターネットで検索すると、どれももっともらしい理由や経験談が語られていて、「これなら…!」と思ってしまいます。

でも、ちょっと待って!あなたはダイエットについて、どれだけのことを知っていますか?実はダイエットを実践しているのに、ダイエットを成功させるための知識が身についている人はとても少ないのです。

どのダイエット方法を実行するにしても理解しておきたい基本的な知識や痩せるメカニズムが分かっていれば、自分に合ったダイエットを選んだりダイエットを成功させたりできます。

今回はダイエットを成功させたい皆さんに、ダイエットする上で理解しておくべきポイントをお伝えします。

摂取カロリーと消費カロリーを逆転させよう

「痩せの大食い」と言われる体質の人がいます。細いけど筋肉質だったり平熱が高かったり、運動量の多い仕事をしていたりで消費カロリーが多く、摂取するカロリーを人並み以上にしても消費が上回ってしまうのです。

逆に、消費カロリーが摂取カロリーを下回ると、消費されなかった分はどんどん体に溜まっていきます。これが蓄積されて「肥満」という状態を作るわけで、メカニズムはとても簡単なことです。

ですから、ダイエットを成功させたかったら摂取カロリーを消費カロリーが上回れば良いだけ。現在蓄積されている分を消費するには、摂取カロリーを減らす(食事制限)か、消費カロリーを増やす(運動)か、その両方をすれば良いだけなのです。

 

目に見える変化に一喜一憂しないようにしよう

ダイエットを始めたばかりのときは順調に体重が減っていったのに、ある時期からなかなか減らなくなり、成果が出ないつらさで挫折…そんな経験のある人も多いですよね。

この状態のことをよく「停滞期」と呼びますが、実は停滞期までに減った体重の中身は、ほとんどが水分と体内に残っていた食べ物。つまり、ダイエット初期で出た成果は単に出るものが出ていっただけで、ダイエットが成功していたわけではないのです。

1日100kcal消費したとしても、減る脂肪はわずか数十g。フルマラソンを脂肪のカロリーを使って完走しても、減る脂肪は250g程度とわずかなもの。毎日フルマラソンを走るわけではない通常のダイエットでは、もっとゆっくりした変化でしかありません。

最初の数日間で数kg減ってしまった分、そのあとの変化のなさで気持ちが続かなくなってしまいがちですが、ダイエットの成功は短期間では実現しないもの。少しの変化に一喜一憂せず、淡々と続けられる精神を持ちましょう。

 

「楽して痩せる」はあり得ないと肝に銘じよう

「飲むだけで痩せる」「1日3分だけで痩せる」など、毎日のように広告やテレビコマーシャルを見ますが、本当にそれだけでダイエットが成功するのでしょうか?答えはNO。それだけで痩せるのであれば、この世から肥満で悩む人はいなくなっているでしょう。

「このサプリを飲んでいるから安心!」なんて、余計に食べて以前より太ってしまっては目も当てられません。消費者庁も「サプリメントなどの健康食品だけで痩せるのはあり得ない」とのアドバイスを公表しています。

また、過去に海外の違法薬物(甲状腺ホルモンのバランスを崩すもの)を「痩せる薬」として購入した人が服用し死亡した例もあり、安全性の問題も指摘されています。たとえ痩せても健康を害しては意味がありません。

ダイエットの成功は楽ではないこと、健康を維持できなければ無意味であることを知っておきましょう。

 

ホメオスタシスをコントロールしてリバウンドを避けよう

リバウンドとは、ダイエット後にダイエット以前と同じかそれ以上に太ってしまうことを言います。ダイエットが成功したのに生活習慣を戻した途端また太ってしまう人も少なくなく、ダイエットを成功させる上では重要な問題になっています。

どうしてリバウンドは起こってしまうのでしょうか?これには原因が2つあります。ひとつめはホメオスタシスという機能。食事制限していると少しのエネルギーしか入ってこないので、体はエネルギー消費を減少させて体を現状維持しようとします。

自分では「もう目標体重になったからダイエットはここまで」と一区切りつけても、体はまだホメオスタシスの機能が働いていて、食べる量に対して消費が少ないままになり、結果太りやすくなってしまうのです。

これを防ぐには、ダイエットにかける時間が重要。ホメオスタシスは1か月で5%以上の減量で最大限に働きますので、短期間での急激なダイエットは行わず、ゆっくりと減量していくことで防げます。

断食などの急激なダイエットは効果を感じやすいですが、リバウンドのリスクも大きいのでとくに注意が必要です。

 

レプチンの量が固定されるまで頑張ろう

リバウンドの原因ふたつめは、レプチンの働きです。これは脂肪細胞に脂肪が蓄えられると分泌されるもので、脳の満腹中枢を刺激し、満腹感を感じさせる働きがあります。

食べる量を減らすと分泌量が減少して満腹だと感じにくくなるのですが、ダイエットをやめて食べる量を元に戻してもこのレプチンの分泌量はすぐには元に戻りません。

つまり、レプチンの量が戻る1か月ほどの間は満腹感が得られるまでに時間がかかり、その分多く食べてしまうのです。「これではダイエットは成功しなさそう…」とがっかりしてしまいますが、この現象を防ぐ方法はあります。

レプチンは、分泌量を固定するのに1か月ほどかかります。ダイエットが成功し目標の体重を達成したら、その状態をキープしたままもう1か月ダイエットを続けましょう。

すると1か月くらいでレプチンの量がダイエット後の体重に合わせた量になるので、リバウンドを起こしにくくなります。

 

このようにダイエットを成功させるのに必要な知識はいくつもあるのですが、意外と知られていないことが多かったですよね。これらの知識があれば、自分の体に何が起こっているか、ダイエットで体がどう変わるかが理解できます。

それに加えて、自分に合ったダイエット方法を選ぶときに参考になったり、ダイエット中に不安になることが少なくなったりというメリットも!ぜひスリムで健康的な体を手に入れるために、これらの知識を忘れないようにしてください。

ダイエットで大事なのはその最中だけではありません。多くの人が悩んでいるダイエット後のリバウンドの問題も、ポイントをきちんと押さえておけば防止できます。正しい知識と正しい方法でダイエットを成功させましょう。


連記事
タイトルとURLをコピーしました