ダイエットの対極にあるのが「太る食べ物」ですよね。ですがあれもこれもと避けていてはストレスがたまる一方です。また逆に、「これは太らない食べ物だから」と安易に単品ダイエットや○○抜きダイエットに走るのも危険です。
栄養バランスが偏れば、痩せてもリバウンドしやすくなったり体形が崩れたりするだけでなく、下手をすれば拒食症や過食症を引き起こしかねません。健康的に食べて健康的に痩せるのが、本来のダイエットの目的です。
では具体的にはどんなものならセーフで、どんなものならアウトなのでしょう。今回は、効率よく生活から「太る食べ物」を排除するポイントや、それでもどうしても食べたくなったときのために覚えておきたい点についてお伝えします。
太る食べ物を排除して
無理せず痩せる生活習慣構築術
菓子パンの魅力には要注意です
「パンは太りやすい」というのはよく耳にする話ですよね。高カロリーな割に腹持ちがしないというのが大きな理由なのですが、数ある種類の中でもまさに「太る食べ物」と言えるのが「菓子パン」です。
菓子パンといえばクリームパン、メロンパンなどが代表格と言えそうですが、これらは軒並み約300キロカロリー越え、実は縄跳び40分と同等のカロリーなのです。
甘くておいしくて手ごろな大きさなのでついつい食べ過ぎてしまいますが、その一口が○○のもと、という言葉が決して比喩ではない、恐るべき「太る食べ物」です。
さらに、モノによっては余裕で1個約500キロカロリーを越えるものまで。本気で痩せたいと思うなら、特に揚げパン系やクリーム系は控えておいたほうが無難です。
ラーメンの誘惑に負けてはいけません
「ラーメン」……おいしいですよね。特にお酒を飲んだ後などの「締めのラーメン」なんて最高ですよね。これだけは譲れない、という人も多いのではないでしょうか。
ですが、これこそ「太る食べ物」の罠なのです!ラーメンはあっさりしたものでも約500キロカロリー、こってりしたものなら約800キロカロリー、盛りを多くすればさらにカロリーUP。
そこに餃子やチャーハン、ビールにから揚げなどを追加すれば余裕で1000キロカロリーを越えてきます。もはやがっつりとした食事一食分のカロリーを摂取してしまうわけです。
しかも、ただ単に「太る食べ物」というだけでおさまりません。油分や塩分も多いので、食べ過ぎると頭皮や髪の毛にも大きく影響します。痩せたいけどどうしても食べたい!というのなら、せめて週1回、あっさりめを並盛までと心に決めましょう。
フルーツグラノ―ラにはコツがあります
食物繊維も豊富で手軽に必要な栄養素を摂取できる「グラノーラ」。忙しい朝にはぴったりだし、ダイエット効果や健康への良い影響も期待できそう!……ですが、実はグラノーラ、意外と「太る食べ物」なのです。
グラノーラ自体のカロリーは50gで約200~300キロカロリー。これに牛乳をかければ約350キロカロリー前後。グラノーラの量が多くなればそれだけカロリーがUPしてしまうのです。
また、体によさそうだからと大量に摂取すると、かえって便秘を引き起こしてしまう人もいます。食べ方を間違えれば「太る食べ物」になってしまうグラノーラ、
上手に取り入れたいと思うなら「牛乳ではなく無糖のヨーグルトをかけて食べる」「50g以下で摂取するようにする」「よく噛んで食べる」といったポイントに気をつけるようにするとよいですよ。
果物に油断してはいけません
お菓子やケーキがダメでも「果物」ならビタミン豊富だし健康的だし、多少食べ過ぎても問題なさそう、と思いがちです、が!ちょっと待ってくださいね。
実は果物も、つい油断してしまいがちな「太る食べ物」なのです。果物には必ず果糖が含まれています。果糖はなんと砂糖の1.5倍の甘さです。
さらになかなかカロリー高めなモノが多いというのも特徴の1つ。例えばバナナなら一本約230キロカロリーですが、これはだいたいホットケーキ1枚分です。
生の状態でこのカロリーということは、フルーツジュースや缶詰の果物のようにシロップなどで甘みづけしてあるものは……まさに「太る食べ物」。
摂取しすぎた先の結果は目に見えてきますよね。もっとも果物は「少ない量で満足感を得られ、ダイエットのストレスを軽減してくれる」という利点も含んでいます。量を調節し、加工品よりも生の状態で摂取することで、メリットだけを取り入れることができます。
ファーストフードとはうまくつきあいましょう
どう考えてもダイエットの敵となるのが「ファーストフード」。これぞまさに「太る食べ物」ですよね。とにかく「高カロリー・塩分や脂質が高い・なのに肝心の栄養価はあまりない」と見事なまでの3拍子です。
カロリーもざっくりあげて「ハンバーガー約300~500キロカロリー」「フライドポテトMサイズ約450キロカロリー」「シェイク約200~300キロカロリー」。
ご一緒に○○はいかがですか?の声につられてついつい追加したくなりますが、確実にカロリーも追加することになります。
もっとも商品開発も健康志向を視野に入れて取り組んでいるところが多くなりましたし、「太る食べ物」と言われても、やっぱり魅力的です。我慢しすぎるのもかえってストレスが溜まってよくありません。
というわけで、摂取したいと思うなら継続的にはしないこと。さらに、日中などよく活動する時間帯を狙いましょう。たまのお昼ご飯、とかならちょうどいいかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
太る食べ物を生活から排除、というとすべてを排除しなくてはいけないような気になってしまいますが、ちょっとしたポイントに注意するだけでずいぶん楽になるのではないでしょうか。
何事も適量とバランスが大事です。もちろん、食事と同時に体を動かすことも大事。運動に時間がさけないなら日常生活の動きや姿勢、呼吸を意識するだけでもずいぶん違ってくるはずですよ。
やみくもにあれもこれもと避けてしまってはストレスがたまるだけです。太る食べ物と言われているものも、うまく取り入れれば体に良いものや気持ちをリラックスさせてくれるものがたくさんあります。上手に付き合いながら、ダイエットを長く継続していきましょう。
まとめ
太る食べ物をやめるには
・ 菓子パンの魅力には要注意です
・ ラーメンの誘惑に負けてはいけません
・ フルーツグラノ―ラにはコツがあります
・ 果物に油断してはいけません
・ ファーストフードとはうまくつきあいましょう