お彼岸でする事を理解して、前もって準備しておく事


お彼岸と言えばお墓参り!という認識が一般的ですよね。正式には、春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間を合わせた7日間が「お彼岸」です。ちなみにお彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」と呼んでいます……というマメ知識はさておき、では具体的に、この期間に何をしたらよいのでしょう?

といわれると、ちょっと戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。なんとなく「お墓を掃除して」「お墓に手を合わせて」というイメージはわいても、実際に行動するとなると何をするべきなのか、どういった手順で行うのかがあいまいになっていませんか?

そこで今回は、お墓の掃除の仕方からお参りの仕方、マナーなど、お彼岸に関するアレコレについてお伝えします。

正しいお墓の掃除の仕方を知っておきましょう

お彼岸と言えばお墓参り。お墓参りの前にはお墓の掃除!しかしお墓はただ掃除すればよいというものではありません。改めておさらいしておきましょう。

【用意するもの】

・歯ブラシ
・スポンジ
・雑巾、布、タオルなど
・はけ
・鎌、スコップ、植木ばさみなど(お墓周りの雑草や木々の手入れ用)
・玉砂利用ザル(玉砂利を洗浄するときのみ)

【お墓掃除のやり方】

1.敷地内を掃除しましょう
・墓石より先に、敷地内の掃除から始めます。ゴミ拾いや除草、(玉砂利が汚れている場合は)玉砂利をスコップで掘り出してザルに入れて水洗いをし、戻す作業などを行います。

2.墓石を掃除・洗浄しましょう
・墓石のほこりやごみを、はけで落としてから、水を含ませたスポンジやタオル、墓石用洗剤などを使って墓石を磨いていきます。名前が彫られている部分や溝などの汚れは、歯ブラシなどを使って取り除いていきましょう。

3.墓石の水気をふき取りましょう
・墓石を掃除したら、必ず乾いた布やタオルで墓石の水気をふき取ってください。

【やってはいけないこと】

1.食器洗い用の洗剤を使わないこと!
・家庭用洗剤は墓石を傷めたり、シミをつけてしまったりする原因になります。汚れがひどい場合は、ホームセンターに売っている墓石洗浄用の洗剤を使うとよいでしょう。どうしても落ちないのならば、専門業者にお願いするという手もあります。

2.墓石に傷をつけないこと!
・たわしを使ってゴシゴシ磨く人がいますが、これはNG!特に金物たわしでお墓をこすってしまうと、表面が傷だらけになったり、コーティングがはがれてしまったりして痛みの原因になってしまいます。

遠方や多忙といった理由で普段お墓参りに来られない人にとっても、お彼岸は故人を偲ぶいい機会になるでしょう。正しいお手入れをして差し上げてくださいね。

 

お供えに関するマナーをきちんとおさえましょう

お墓参りのお供えにも、実はちょっとしたルールや意味、禁忌があります。普段から様子を見に行けるのならともかく、お彼岸でなければなかなか足を向けられないという人は、特にルールについては気を配っておきましょう。

1.お供えの食べ物は持ち帰りましょう

お彼岸と言えば、春はぼたもち・秋はおはぎですよね。季節の花に見立てたあんこのお餅を作ったり買ったりしてお供えする人も多いことでしょう。

また、故人が好きな食べ物をお供えするのも一般的です。ただし、お供えはその場で「故人と一緒にいただく」か「持ち帰る」ようにしてください。お墓に供えっぱなしにしておくと、十中八九鳥が食べ散らかします。そのあとのお墓の様子は、想像に難くないですよね……?

2.お墓にお酒や水物をかけるのはやめましょう

「お前、好きだったよな……」なんてセリフをつぶやきながら墓石にお酒をかけるシーン、よくテレビなどで見かけますよね。しかしコレ、実際には絶対にやってはいけません!

お酒に含まれるアルコール分が墓石の目に染みこむと変質・変色・カビの原因になります。どうしてもという場合は墓石の周りの砂利や土にかけるようにしてください。缶ビールや缶ジュースも、そのまま供えて置きっぱなしにしておくと錆びてしまい、お墓の汚れの原因になりますから必ず持ち帰りましょう。

3.墓前に供える花は花粉に注意しましょう

季節の花や故人が好きだった花、仏花を供えるのが一般的ですが、生花は「なるべく花粉が少ないもの」を選ぶのが無難。なぜなら、花粉が多い生花だと墓石に花粉が落ちて染みついてしまう可能性が高いからです。

一度つくと落とすのが結構厄介な花粉を嫌って、あえて造花を供える人もいます。甘く見ていると後々大変になるかもしれませんよ。こまごました注意点ですが、自分たちだけでなく他の人にも迷惑をかけかねないと考え、きちんとマナーを守るようにしてください。

 

お墓、仏壇にお参りをしましょう

お彼岸と言えばお墓参り、ですが、仏壇を忘れてはいけません。こちらには普段よりも少し豪華なお供え物をします。仏花一対の他に、お彼岸のお墓参りで供えたような「ぼたもち・おはぎ」、ごま豆腐やこんにゃく、野菜の煮びたしといった精進料理もお膳に並べてお供えします。

仏壇のないお宅でも、遺影と位牌を並べてその手前にお膳をそえれば十分お彼岸の供養ができます。こちらのお供え物も「仏様と一緒にいただく」として食べるのが本当の供養です。ただし傷んでしまったものやしなびてしまったもの、固くなってしまったものに関しては無理をしないでくださいね。

ちなみにお墓でも仏壇でも、線香をあげることがあるでしょう。線香に火をつけたら、その火は必ず手で仰いで消すようにしてください。

間違っても「口から出た息は穢れたものとして考えられている」仏教にのっとった儀式だというのに、うっかり口で吹き消したりしないように気をつけて!線香の火は立てて持ってから縦に振ると簡単に消えますよ。

 

ふさわしい服装や持ち物をそろえましょう

お彼岸の服装は、お墓参りだけならば落ち着いた色の普段着でもかまいませんが、法要がある場合はきちんと礼服を用意しましょう。もっとも、各家庭でのやり方や地域の慣習などがある場合はそれにのっとるようにしてください。

基本的には普段着でもダークな色合い(黒・紺・暗い灰色など)で、礼服に見える服装か、女性ならワンピースでもよいでしょう。仏壇にも行くのなら素足は厳禁。靴下かストッキングを必ず着用してくださいね。

【お彼岸に必要な持ち物】

・線香

・ろうそく

・マッチ、ライター

・お花、しきみ・お供え物(故人が好きだったものや果物、お菓子など)

・掃除道具一式(ほうき、ちりとり、バケツ・桶、雑巾、たわし、スポンジ、ひしゃく、歯ブラシ、軍手、花切りバサミなど必要なもの)

・数珠

・ごみ袋

お供え物はおはぎ・ぼたもちが浸透していますが、彼岸団子なども昨今は人気です。

 

なんとなくのイメージはあるものの、いざ具体的にといわれると意外と知らないお彼岸のアレコレですが、これに法要が重なってくるとさらにいろいろと手配しなくてはいけないことが増えてきますよね。

また、社会人としてのマナーも問われる大事な局面ともいえます。といっても「故人を偲ぶ」という大前提こそが何より大事。お彼岸だから、作法をきちんとしなくてはいけないからといったところにばかりとらわれず、故人に思いを馳せてあげてくださいね。

その方が故人も喜んでくれるはずですよ。お彼岸のお墓参りに限らず、冠婚葬祭は特に地域や各家庭によって若干違いが出てくることがあります。なんでも独断で突っ走るのではなく、わからないことや不安なことがあったらきちんと調べる・誰かに相談することを忘れないようにしましょう。

まとめ

おさえておきたいお彼岸のマナーとは

・ 正しいお墓の掃除の仕方を知っておきましょう
・ お供えに関するマナーをきちんとおさえましょう
・ お墓、仏壇にお参りをしましょう
・ ふさわしい服装や持ち物をそろえましょう


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