目の日焼けが体のダメージを引き起こす7つのメカニズム

目の日焼けが体のダメージを引き起こす7つのメカニズム

目も日焼けするのを知っていますか。日本人の様な黒目よりも、外国人の色素の薄いブルーや茶色の瞳は、特に日焼けをしやすいのだとか。夏だけでなく、一年中容赦なく私たちの体に降り注ぐ紫外線。最近は特にその危険性が叫ばれています。

「目の日焼け」は、肌のように、目の色が黒くなったりすることはありません。しかし多量の紫外線を浴びるとさまざまな障害が現れます。肌は紫外線を直接浴びなくても目で受けるだけで日焼けするという実験結果も出ているのです。

いくらお肌のUVケアをしていても、眼が無防備なままだとその効果は半減してしまうというデータもあります。そこで今日は目の日焼けが体のダメージを引き起こす7つのメカニズムについてお伝えします。

 

目の日焼けが体のダメージを引き起こす
7つのメカニズム

 

目が日焼けすると肌に影響が出る

大阪の大学が行った研究結果によると、目が日焼けをすると、脳に「メラニン色素を作れ!」という指令を出すことが分かりました。いくらお肌のUVケアをしても、サングラスをして目を紫外線から守らないと美白効果は半減するそうです。

色素の薄い外国人は特にその傾向が強く、オゾン層の破壊が懸念されているオーストラリアでは、小学生のサングラス着用が義務付けられているほどです。日本でも気をつけた方が良いでしょう。

 

白内障の原因になる

角膜や水晶体などの目の組織は、紫外線を吸収し目を守る働きをもっています。しかし長期にわたって水晶体に紫外線が蓄積されると、水晶体が老化して、機能が低下します。その結果、水晶体が濁り、視力が低下し、視界がぼやけたように見える白内障になりやすいと言われています。

 

シミ、しわが出来易くなる

紫外線を浴びると皮膚に活性酸素が発生し、皮膚を構成する脂質を酸化させて過酸化脂質をつくります。ここに紫外線を吸収したメラニン色素が集合してできたものがシミです。

また、皮膚の弾力をつくるコラーゲンや線維組織のエラスチンなども、紫外線を浴びると酸化して変性しますから、弾力が失われてシワができやすくなるのです。目が日焼けすると皮膚にメラニン色素を作りやすくなるので、シミやしわが出来易くなります。

 

紫外線アレルギーになりやすくなる

顔や目、日光に当たる可能性がある腕や足に、かゆみ、湿疹、肌の腫れなどの症状が出た場合は、紫外線アレルギーかも知れません。皮膚科に行って、検査を受けましょう。紫外線アレルギーは、特に目に一番影響が出ます。

外に出ると光がまぶしくて涙がこぼれたり、目が充血したり、異物感などの不快感を感じたら、紫外線アレルギーの可能性があります。1日のうちで目が浴びる紫外線が最も多いのは午前8時から9時半頃と、午後2時から3時頃の2回。10時から2時くらいまでは、ピーク時の約半分にすぎないことがわかっています。会社や学校に行く朝は特にサングラスなどで予防する事が大切です。

 

免疫機能が低下する

紫外線は免疫力を低下させ、感染症などの病気にもかかりやすくなるといわれています。皮膚は外からの侵入物に抵抗するという重要な役割をもっていますが、皮膚が紫外線を浴びたことで肌の線維組織が破壊されてしまいます。その結果免疫力が低下すると感染症にかかりやすい状況になります。皮膚の発疹やぶつぶつ、口唇や口角にできるヘルペスは免疫機能が低下した結果と考えられています。

 

悪性黒色腫(メラノーマ)になりやすくなる

日焼けにより色素細胞がつくるメラニンの量が増加するとシミが増えます。このシミが原因でがんになる場合があるのです。

悪性黒色腫(メラノーマ)は、色素細胞のがんで最も悪性度が高いと言われるがんです。主に日焼けをしやすい白色人種に発生しやすいといわれてはいますが、私たち日本人にも比較的多く見られる皮膚がんです。皮膚がんによって亡くなる人の約 80%がこのメラノーマが原因です。

 

翼状片になりやすくなる

翼状片は白目と黒目の境界が紫外線で傷つき、その修復の過程で発生する病気です。白目の組織が異常に増殖して黒目にかかり、視力障害の原因となることがあります。耳側から差し込む紫外線が鼻側に集まりやすいため、目の鼻側に起こりやすい特徴があります。進行すると翼状片を切除しますが、手術しても再発することがあります。

 

いかがですか。目の日焼けを予防しないと、身体の免疫機能が低下し、その結果さまざまな病気を併発する恐れがあります。アンチエイジングの効果も激変しますから、女性にとっては大問題ですよね。

午前8時から9時半頃と、午後2時から3時頃の間は外出を避け、外にでる時は必ず帽子か日傘、そしてサングラスをかけましょう。日頃のケアが、老化を防ぎ、目の健康にも繋がります。

なるべく肌を露出しない服装も大切です。海で泳ぐのは30歳以降はなるべく避けた方が無難かも知れません。紫外線の量が年々増えている昨今では、日本でも皮膚がんの発生率が徐々に増えてきています。くれぐれも気をつけましょう。

 

今日のまとめ

目の日焼けが体のダメージを引き起こす
7つのメカニズム

  • 目が日焼けすると肌に影響が出る
  • 白内障の原因になる
  • シミ、しわが出来易くなる
  • 紫外線アレルギーになりやすくなる
  • 免疫機能が低下する
  • 悪性黒色腫(メラノーマ)になりやすくなる
  • 翼状片になりやすくなる
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