配偶者が不倫して夫婦関係の危機になれば、やはり慰謝料を請求したいと思いますよね。そのまま離婚になってしまったとしても、なんとか家族として続けていこうという結論が出たとしても、不倫相手へは大きな怒りを感じます。それを相殺するためにも慰謝料を請求したい!
だけど、不倫相手から慰謝料を請求して、実際に支払ってもらうのは、現実問題として困難なことが多いようです。不倫相手によっては、不倫をしているという自覚があっても、慰謝料を請求されたとたんに、「結婚していたなんて知りませんでした」とか、「不倫じゃなくて友人です」なんて、しらばっくれるかもしれません。
自分と配偶者との関係に大きな傷をつけた不倫相手には、精神的にも随分と傷つけられていることでしょう。その慰謝料をもらうためには、どんなことに注意して何をしたら良いのでしょうか。そこで、不倫相手から慰謝料をもらう7つのテクニックをお伝えします。
不倫相手から慰謝料をもらう
7つのテクニック
不倫相手に慰謝料を支払う能力があるかどうか調査する
まず、大切なのは不倫相手の情報を得ること。慰謝料を請求しても、不倫相手が経済的にひっ迫していて、支払い能力がなければ意味がありません。定職についているかどうか、普段どのような生活をしているかどうかを調査することが大切です。
まずは不倫相手がSNSを利用していないかチェックしてみましょう。マメに更新して、お金を自由に使っているようならばしめたものです。支払い能力があるとネット上で豪語しているようなもの。
勤め先も比較的簡単に調べられるでしょうが、もし、不倫相手の正体がわからないようならば、調査のプロである興信所に依頼するのも良いでしょう。
不倫相手に配偶者が既婚であることを伝えていたかどうかの事実確認をする
不倫相手に慰謝料の支払い能力があるかどうかを調べた後、次にするべきことは、不倫相手が自分の配偶者を既婚者だと知っていたかどうかを調べること。
不倫相手に慰謝料を請求するためには、不倫相手本人が不倫をしているという自覚があるかどうかが重要なのです。配偶者が不倫相手に嘘をつき、自分は独身だと言っていたかもしれません。その場合、下手をしたら、不倫相手から配偶者が慰謝料を請求されてしまう危険性すら出てきてしまいます。
配偶者の携帯電話、スマホ、手帳などをくまなくチェックする
不倫相手に慰謝料を支払わせるためには、不倫をしていたという証拠を手に入れることが不可欠。それがなければ「知らない」で押し通されてしまうかもしれません。
たとえ裁判に持ち込んだとしても、裁判こそ「明らかな証拠」がなければ、単なる推測として却下されてしまいます。
この証拠は、配偶者の持ち物に残っていることが多いです。あらゆる手段を使って、夫の携帯電話、スマホ、手帳、パソコンの履歴、レシート、支払明細書などをチェックして、何としても確実な証拠を手に入れましょう。
実際に不倫相手と会い、不倫の事実を認めさせ、その発言を録音する
もしも、配偶者の持ち物から明らかな証拠が見つけられなかった場合は、不倫相手に自白させるという手段も残っています。良くドラマや小説で、直接不倫相手と不倫された夫もしくは妻が対面するシーンがありますが、あれを自分でやってしまうのです。
ただし、慰謝料を請求するつもりだという事を勘ぐられてはいけません。とにかく、事実が知りたい、それさえわかれば良いと嘘をついてでも、相手に不倫をしていたと事実を認めさせましょう。そして、その会話を録音するのです。これが不倫の証拠となります。
興信所を利用して、配偶者と不倫相手の決定的瞬間を手に入れる
不倫相手と1対1で顔を合わせるなんて吐き気がする、という人ももちろんいるでしょう。そんな時は、やはりプロに任せるのが一番です。
興信所に出向いて、配偶者と不倫相手について調べてもらい、決定的証拠を手に入れてもらいましょう。それなりに金額はかかりますが、これが紛れもない証拠を手に入れるために最も確実な手段とも言えます。
不倫相手に慰謝料請求するのは確かな証拠を手に入れてから
不倫相手に慰謝料の支払い能力が充分にあり、不倫という自覚もあり、更には配偶者と不倫関係にあったという確たる証拠を手に入れたら、いよいよ慰謝料の請求です。
不倫相手から慰謝料をうけとるためには、この順番を必ず守ってください。慰謝料請求には時効がありますし、慰謝料請求してから証拠を見つけようとしても、不倫相手が警戒心を強めてしまい、困難になります。
自分が如何に精神的苦痛を受けたかの証拠も集めよう
不倫相手には、自分が与えられた精神的苦痛に対する慰謝料を請求するわけですから、自分が如何に辛い状況だったかという証拠も集めましょう。
例えば、精神的に不安定になって、精神科を受けた時の受診の記録とか、精神的に参ってしまい食欲を失って体調を崩したのならば、その診断書などです。
配偶者が不倫相手に金銭を使い、家計が厳しくなったのであれば、夫の出金がわかるレシートや支払明細書などでも良いでしょう。
さあ、不倫相手へ慰謝料を請求する準備は整ったでしょうか。そうしたら、いよいよ行動開始です。内容証明による請求は法的効力を持たないので、できれば慰謝料請求の調停申立をすると良いでしょう。
まさか、自分の人生で裁判所に出向く時がくるなんて、きっと予想もしていなかったことだと思います。だけどあなたは確実に被害者。家庭を壊した憎き不倫相手に制裁を加える権利を持っているのです。その制裁とはもちろん暴力ではなく、法の下に定められた慰謝料のこと。
世の中には軽い気持ちで不倫をする人間が存在します。そういう人に限って「仕方なかった」などと簡単に口走るのです。自分がどんなに大きなことをしてしまったのかをわからせるためにも、手順を踏んで逃げ場をなくし、確実に慰謝料を支払わせてやりましょう!
まとめ
不倫相手から慰謝料をもらうには
・不倫相手に慰謝料を支払う能力があるかどうか調査する
・不倫相手に配偶者が既婚の事実を伝えていたかどうかの事実確認をする
・配偶者の携帯電話、スマホ、手帳をくまなくチェックする
・実際に不倫相手と会い、不倫の事実を認めさせ、その発言を録音する
・興信所を利用して、配偶者と不倫相手の決定的瞬間を手に入れる
・不倫相手に慰謝料請求するのは確かな証拠を手に入れてから
・自分が如何に精神的苦痛を受けたかの証拠も集めよう