会話力向上に役立つカンタンな生活習慣

会話力で困っている人、日本人のほとんどと言ってもいいほどに多いですよね。日本社会も激変して、コミュニケーションが最重視されるようになりました。

「黙って俺について来い」「技術は見て盗め」「背中を見て育つ」という縦社会の美学は残っていても、一歩間違えればブラック企業扱いです。今は、わかりやすく伝える会話力が必要なのです。

男女関係、夫婦関係の価値観も変わりました。無口な男に無口な女がついていくことがかっこいいという時代は、昔の話となってしまいました。

逆に話せない人の評価は低くなってしまい、会社でも、学校でも、家庭でも、会話力は必須なのです。そこで今回は、会話力向上に役立つカンタンな生活習慣についてお伝えします。

 

会話力向上に役立つカンタンな
生活習慣

 

会話が必要な理由を整理しておく

会話力向上に役立つカンタンな生活習慣として、会話が必要な理由を整理しておいた方が、努力しようという気持ちを継続しやすくなります。考えられる理由は、初対面でお互いのことを知るため、さらに人間関係を築いていくため、場を盛り上げるためなどがあります。

もっと、細かく考えると、用件を確認するため、相手の考え方の確認、意思の伝達など、事務的な要素が強い会話もあります。会話が苦手な人にとっては、会話が必要なシチュエーションそのものが億劫になりますよね。会話が必要な理由を目標設定の参考にして、自分の会話力を向上させましょう。

 

印象を良くして、会話の雰囲気を壊さない

印象を良くして会話の雰囲気を壊さない工夫も、会話力の向上につながります。会話の苦手な人は、視線を合わせることや笑顔を作ることも苦手です。視線を合わせるポイントは、聞き手になった時です。ずっと相手の目を見続けるのではなく、「30%くらい目が合えばいい」という感じでOKです。

ほとんどの人が目を合わせることは苦手なのです。笑顔もそうです。ただ、笑顔も練習しておいて損はありません。鏡を見ながら表情筋を鍛えるトレーニングをして、会話の間をもたせる時に役立ててください。会話を楽しんでいるような好印象は、会話力の大きな手助けになります。

 

20秒間以上話すことを心がける

会話が好きな人は、いくらでも話し続けることができます。逆に、会話の苦手な人は単語で終わってしまいがちです。そこで、会話力を向上させるために、日ごろから20秒以上話すことを心がけましょう。特に注意する必要があるのは、質問に答える時です。

たとえば、「どこに住んでますか」と質問された場合、「神戸」と単語だけで終わらせるのではなく、「神戸に住んでいます、もう5年くらいになりますね」と少しでも言葉数を増やしましょう。相手の様子を見て、5W1Hを応用しながら話しを膨らませましょう。この会話でなら、Why(きっかけ・理由)を付け足すのが自然ですね。

 

会話を二往復させる意識を持つ

会話力を向上させるためには、会話を二往復させる意識を持つという工夫の仕方もあります。急いでいる時以外は、日ごろからどんな会話も二往復させるようにすれば、会話力が身についていきます。一つの方法としては、質問を2回する方法です。YES、NOで終わらない質問を2回すれば、それなりに会話のラリーが続きます。

ただ、3回以上質問を続けてしまうと、質問攻めしているような印象を与えてしまうので注意しましょう。質問することに慣れてきたら、自分の気持ちや感じたことに同意を求める言葉を2回続けるという形などにして応用してみましょう。

 

会話をするための下準備

会話力を向上させるためには、下準備があれば効果的です。相手の話しを理解する力をつけるためには、常に新しいことをするようにしましょう。未経験のことを理解する脳を鍛えるというイメージで、たとえば新しいゲームを浅く広くやるのもOKです。読書、映画、ラジオ、テレビなどで、言葉の返し方を研究するものありです。

トレーニングの仕方には、カードを利用する方法もあります。英単語を覚える単語帳の要領で、質問をたくさん書いておきます。順番にめくってもいいし、ランダムに選んでもいいので、質問に対して会話をしているように答えていくのです。

たとえば、「最近見た映画で、おもしろかったのは何?」というような質問のカードをたくさん作っておいて、彼女との会話、上司との会話などと設定を変えて、会話の練習をすれば、会話力向上のトレーニングになります。

 

以上、会話力向上に役立つカンタンな生活習慣についてお伝えしました。今や話せない人は暮らしにくい時代とも言えます。コミュニケーションを避けている人は、ふれあい恐怖症候群とくくられたり、社会不適合者と呼ばれたりして、マイナスイメージが強くなってしまいました。

しかし、会話力を向上させるというのは社会の落第者にならないためというのが目的ではありません。会話があれば、お互いの心が豊かになることは間違いないのです。話すことでほっとすることができるし、聞くことで相手が心を開いてくれますよね。

会話力は人間力なのです。相手を理解しようとしたり、相手の立場に立ったりして、お互いの気持ちを察することができないと会話は広がらないからです。前向きな気持ちで、会話力を向上させましょう。

 

まとめ

会話力向上に役立つカンタンな生活習慣

●会話が必要な理由を整理しておく。
●会話の雰囲気を壊さないために自分の印象を磨いておく。
●20秒間以上話すことを心がける。
●会話を二往復させる意識を持つ。
●会話をするための下準備をする。


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