楽しい人生を実現する為にまず観ておきたい世界の名作映画


人生は1度きり、充実した楽しい人生を送りたいと願うのはごく普通のことですよね。“楽しい人生”というのは、人それぞれに考え方があると思いますが、そうした人生を送るために、古今東西の偉人のエピソードや出来事など、いわゆるノンフィクションからヒントを得るということは珍しくないでしょう。

ただ、小説やコミックなどの様々なエンターテインメントからも、生きるための力を貰うことはできます。映画もその1つです。日本はもちろんですが、海外でもより多くの映画が制作されており、これまで数々の名作が誕生しています。

今回はその中から、楽しい人生を実現する為にまず観ておきたい世界の名作映画を5本、お伝えします。尚、海外で制作された映画を取り上げていますが、公開年月日は日本のものを記載しています。

 

楽しい人生を実現する為に
まず観ておきたい世界の名作映画

 

「最高の人生の見つけ方」(原題:The Bucket List)

さて、1本目は2008年5月10日に公開された「最高の人生の見つけ方」です。この作品は、余命6ヶ月を宣告された、大金持ちの実業家エドワードと自動車整備士カーターが、残された時間を全て費やし、やりたくてできなかった事を叶えようとするハートフル・アドベンチャー。

原題の「The Bucket List」とは、いわゆる“死ぬまでにやりたい事リスト”のことです。これは、「Kick the bucket」(くたばる、「死ぬ」のぞんざいな表現)という慣用句が元になっていて、「棺おけリスト」と映画の中では呼ばれています。

人生の残り時間を知った2人は、「余命6ヶ月、一生分笑う」という印象的なキャッチコピーそのままに、スカイダイビングや旅行などリストに書いてあることをどんどん実現していきます。

しかし、やがて2人にはそれぞれにタイムリミットが訪れます。この作品を観れば、楽しい人生とは何か、そして後悔しない生き方とはどういうものか、改めて考えさせられることでしょう。

 

「イエスマン“YES”は人生のパスワード」(原題:Yes Man)

続いて、2本目は2009年3月20日に公開された「イエスマン“YES”は人生のパスワード」です。

離婚して以来、仕事でもプライベートでもすぐに「NO」「嫌だ」と答える、毎日がネガティブの連続だった主人公カール・アレンが、強引に誘われた自己啓発セミナーで、何があっても「YES」と答えるという誓いを立てさせられ、しぶしぶ実行していく中で人生が急展開していくハートフル・コメディ。

まさに、楽しい人生とは何かを問いかける作品であると言えるのではないでしょうか。この作品は、イギリスBBCのラジオディレクター、ダニー・ウォレスの体験実話を執筆した「Yes Man」が原作。その体験とは、どんな事に対しても全て“YES”と言ったらどうなるのか、という事です。

原作者ダニーによれば、思いがけなく素晴らしい事もありましたが、当然の事ながら困ったことも色々あったとか。映画の中でも、“イエスマン”となり全てが上手くいきかけていたアレンにどんでん返しが待っています。

しかし困難に直面したアレンは、そこで“YES”と言うことの本当の意味を知るのです。“イエスマン”を体験した原作者ダニーがこの映画を通じて伝えるメッセージは、まさに楽しい人生を実現するためのパスワードとなるでしょう。

 

「シュガー・ラッシュ」(原題:Wreck-It Ralph)

3本目は、2013年3月23日に公開されたディズニーのアニメーション映画「シュガー・ラッシュ」です。

アーケードゲームの世界の“裏側”を舞台に、長い間キャラクターとして悪役を演じ、それ故に不遇な扱いを受けてきた心優しい主人公ラルフが、ヒーローになりたいという願望を叶えるために大冒険を繰り広げるファンタジー・アドベンチャー。

「誰だって、ヒーローになりたいんだ…」というキャッチコピーの通り、悪役を演じ続けることに我慢できなくなって自分のゲームの世界を飛び出したラルフが、プログラムに不具合を抱えた少女ヴァネロペや他の仲間と共に、ゲームの世界全体を揺るがす大きな危機に立ち向かう姿が描かれています。

ディズニーらしい楽しくて心温まる物語で、特にラルフの心境の変化に注目して頂きたいです。楽しい人生、幸せな人生とは何か、そのヒントと元気をもらえる深くてとても魅力的な作品です。

ちなみに、物語の大筋には関わらないものの、日本でお馴染みのゲームキャラクターが数多く登場するので、ゲームファンにとっては小ネタなども色々と楽しめますよ。

 

「きっと、うまくいく」(原題:3 Idiots)

4本目も2013年の作品で、5月18日に公開されたインド映画「きっと、うまくいく」です。

インドは年間の映画製作本数および映画館観客総数も世界一という映画大国で、歌ありダンスありの娯楽性の高いインド映画は、特にアジア地域で人気があります。

インド文化には取り入れるべき「ナヴァ・ラサ」と呼ばれる9つの感情(気分、雰囲気)があり、インド映画はその9つの感情-恋情、ユーモア(滑稽な笑い)、悲しみ、怒り、勇猛さ、恐怖、嫌悪、驚き、平安(ハッピーエンド)-が全て含まれているのが特徴です。

その何でもあり-まさに人生を表すようなインド映画の中で圧倒的な高評価を得ているのが「きっと、うまくいく」なのです。

物語はインド屈指の名門大学に通っていたランチョー、ファラン、ラージューの3人を中心とした青春コメディ。

大学卒業後に消息不明になったランチョーの行方を探すロードムービー的な部分と、大学時代のエピソードを描く学園コメディ的な部分があり、その現在と過去を切り替えながら進んでいきます。

笑いあり涙あり、風刺や社会問題も描くインド映画の代表作にして傑作であるこの作品。楽しい人生を実現するバイタリティと勇気を貰えることでしょう。

 

「LIFE!」(原題:The Secret Life of Walter Mitty)

さて、最後は2014年3月19日に公開された「LIFE!」です。

この映画は同じ原作を元に1950年に公開された「虹を掴む男」のリメイク版で、フォトグラフ誌「LIFE」でネガフィルム管理の仕事をしている主人公ウォルターが、雑誌の廃刊決定をきっかけにグリーンランドやアイスランドの火山地帯などへと冒険の旅に出るというロードムービーです。

地味な仕事を毎日黙々とこなす、真面目だけれど人付き合いが苦手で空想癖のあるウォルター。そんな彼が、空想を遥かに凌ぐ波乱万丈な旅の中で素晴らしい人生の転機を迎えることになります。

「LIFE」は1936年から2007年まで刊行されていたアメリカを代表するグラフ誌です。その「LIFE」誌は本文最後に記しているスローガンを掲げていました。ウォルターはこのスローガンに背中を押されて冒険へと旅立ちます。

自分の中に眠る大きな可能性を再発見していくウォルターの姿に、勇気と希望を与えてもらえることでしょう。「LIFE」誌のスローガンは楽しい人生を実現するための大きなアドバイスとなるはずです。

「世界を見よう 危険でも立ち向かおう 壁の裏側を覗こう もっと近づこう もっとお互いを知ろう そして感じよう それが人生の目的だから」

 

いかがでしたか。

楽しい人生を実現する為にまず観ておきたい世界の名作映画を5本、ご紹介しました。映画は総合エンターテインメントであり、娯楽として気軽に楽しめるものです。

今回は“楽しい人生を実現する為に”というテーマでご紹介しましたが、何かを得ようと意識をすることなく、純粋に楽しんで観て頂きたいと思います。

そして、今回ご紹介した作品の中から1つでも心に響くものを見つけてくださいね。ただ、映画の内容やジャンルについてはどうしても好みがあります。

たとえ今回の作品にピンとこなくても、世界には名作と呼ばれる映画は数多くありますので、今回ご紹介した5作品をきっかけに、将来“自分の人生に影響を与えた1本”と呼べる映画をぜひ見つけてくださいね。

 

まとめ

楽しい人生を実現する為に観ておきたい映画

・ 「最高の人生の見つけ方」(原題:The Bucket List)
・ 「イエスマン“YES”は人生のパスワード」(原題:Yes Man)
・ 「シュガー・ラッシュ」(原題:Wreck-It Ralph)
・ 「きっと、うまくいく」(原題:3 Idiots)
・ 「LIFE!」(原題:The Secret Life of Walter Mitty)


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